7月7日といえば七夕となりますね。織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が天の川をはさんで、1年に1度だけ会えるという物語を皆さんはご存知ですか?とてもロマンチックで有名なお話ですよね。
小さいお子さんのいるご家庭などでは、「天の川ってどこに見えるの?織姫と彦星は?」なんて聞かれることもあるでしょう。また、知らない間に七夕が終わってしまっていた・・・という人も少なくないのでは?
そこで今回は、織姫と彦星の位置や距離、七夕にまつわることを調べてみました。ついつい七夕の存在を忘れてしまう人も、これを見ると七夕の意識が変わるかも!?それではいってみましょう♪
織姫と彦星はどこにある?本当に見えるの?

織姫と彦星はよく聞く名前だと思いますが、星の名前であるということをご存知の方は少ないかもしれません。2つの星は、実際の夏の夜空にとても明るい星としてキラキラ輝いています。では2つの星はどの位置にあるのでしょう。
夏の大三角形とは?
織姫と彦星は『夏の大三角形』の中にあります。夏の大三角形という言葉を聞いたことがありませんか?7月7日の21時頃、東の空に明るく輝いている星が3個見えます。この3個の星が三角形になっていて、夏の大三角と呼ばれています。
こと座のベガ(織姫)
夏の大三角の中で1番高い位置にあり、明るく光っている星がこと座のベガ(織姫)です。ベガはアラビア語で『落ちるワシ』を意味します。
わし座のアルタイル(彦星)
ベガの右下に位置している明るい星が、わし座のアルタイル(彦星)です。アルタイルはアラビア語で『飛ぶワシ』を意味します。こと座のベガと、わし座のアルタイルを合わせて『2羽のワシ』と呼ばれていました。
はくちょう座のデネブ
ベガの左下に位置している明るい星が、はくちょう座のデネブです。はくちょう座は十字型になっていて、この十字型の先端を延長していくと北極星が見つかります。
七夕の日に雨が降ると天の川の水かさが増し、織姫と彦星が会えなくなります。年に1度しかないチャンスなのに、それはかわいそうだということで、手を差し伸べるのがこのはくちょう座のデネブだと言われています。
ちなみに、ベガとアルタイルの間にあるのが、天の川になります。天の川は、夜空を横切るように小さな星がたくさん集まり、帯(おび)のようになっています。その光の帯が川のように見えるため、天の川と名付けられました。では、私たちの目で見ることができるのでしょうか?
織姫と彦星、天の川は本当に見えるの?
織姫(ベガ)も彦星(アルタイル)も、『1等星』という夜空の中で最も明るい星の仲間に分類されています。そのため、位置さえ知っていれば夜空ですぐに見つけられます。また、夏の大三角形は夏頃が1番見やすいというだけでなく、1年を通して長い期間見ることができます。
一方、天の川は街の明かりが強すぎるため、限られた場所でしか見ることができません。「日本人の約7割が、天の川を見られない環境にある」とも言われています。とても有名な日本の行事である七夕、1生に1度は自分の目で天の川を見てみたいものです♪
ここまでは、織姫と彦星の位置の話をしてきました。次は、2人の距離や関係についてみていきましょう。それではご覧ください♪
織姫と彦星の距離はどれぐらい離れている?二人の関係は??

七夕の物語では、『1年に1度だけ織姫と彦星が会える』ということから、7月7日の夜に2つの星が近づいているように感じます。ところが、実際は離れ離れのままです。織姫と彦星の距離は、実は1年や2年では会うことができないほど遠く離れているのです!
この2つの星の距離は、約15光年かかると言われています。15光年とは、宇宙を最も速い光の速度で移動したとして、15年もの月日が必要となるという意味です。これを私たちがよく使っている単位のkmに直すと、約140兆kmになります。想像ができないほど遠いですよね・・・
そこで昔の人は、たらいに水を張って2つの星を映し、水をかき混ぜて2つの光を1つにしてあげたそうです!とてもロマンチックですよね☆そもそも、なぜ1年に1度しか会えなくなったのか・・・私が想像していたお話とは少し違っていたので、次にまとめてみました。
織姫と彦星は恋人ではなく夫婦!?
もともと2人は働き者だったのですが、結婚したとたん彦星は、夫婦生活が楽しすぎてまったく働かなくなってしまったのです。その様子をみた織姫の父が怒り、罰として天の川をはさんで引き離してしまったのです。
まずこの2人、恋人同士ではなく夫婦だったんですね!織姫と彦星は、離れて暮らしていることから、恋人同士だと思っていた方は多いのではないでしょうか?私もその1人でした。
そして会えなくなった理由が、夫婦生活が楽しすぎて働かなくなったなんて、クスッと笑ってしまいますね。昔の人は働き者のイメージなのですが、彦星は違ったみたいです。楽しすぎて働かないなんて、織姫と彦星はとても仲の良い夫婦なのですね♪
まとめ
- 織姫と彦星の星は『夏の大三角形』の中にある
- 織姫と彦星は都会で見つけることができるが、天の川は限られた場所でしか見えない
- 織姫と彦星の距離は、約15光年離れている。そのため会うことができない
- 織姫と彦星は実は夫婦である
七夕や天の川について意外と知らないことだらけでしたね。織姫と彦星が、夏の大三角形の中にあるなんて驚きでした。この星が見えるのは夏の時期だけではないので、ふとしたときに、空を見上げて見つけてみるのもいいかもしれませんね。
また、七夕の時期に少し郊外に足を運んで、暑い夏の夜を涼みながら、天体観測をするのもいい思い出になりそうです。
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