お正月に初詣に行くと配られていることが多い『甘酒』をみなさんは飲んだことがありますか?寒い中温かい甘酒でほっとひと息つくのも、初詣の楽しみのひとつではないでしょうか。でも『酒』とつくくらいだから、もちろんアルコールだと思いますよね?
実は市販で売られている甘酒はアルコールが1%未満の為、清涼飲料水として売られています。アルコールに弱い方は飲む際に注意が必要ですが、車を運転する方もお子様も安心して飲んでいただけます。さらに甘酒には嬉しい効果が♪
種類によってはアルコール0%のものもあり、健康や美容に良いと大変話題になっています。今人気の甘酒をより効果的に飲んでいただくために、種類や飲み方、家庭での作り方までご紹介させていただきます!正しい飲み方を知って健康とキレイを手にいれましょう♪
甘酒の効果を知ろう!お肌に良い成分たっぷり

甘酒は『飲む点滴』と呼ばれるほど高い栄養効果を持っています。江戸時代には手軽に栄養補給ができる飲み物として、庶民に愛されてきました。もしかしたら甘酒が日本古来の栄養ドリンクかもしれませんね。
そして現代でもその効果が再び注目されるようになり、今では美容・健康に良い、ダイエットにも効果がある飲み物として人気が高まってきています。でもお店に売っている甘酒は種類が多く、どれを買ったらいいか悩んでしまいませんか?
甘酒にも種類があるんです
甘酒は原材料によって2種類に分けられます。ひとくくりに甘酒といってはいけないんです!種類によって栄養成分や効果が変わってきますので、お店で買う際の参考にしてみてください。
酒粕(さけかす)甘酒
どちらもお店でよく見かける種類ですよね?今まで人気だからと何となく買っていた方は要注意です!せっかく美容、ダイエットの為に続けていたのに効果があまりない!という恐ろしいことになっているかもしれません!
米麹甘酒
日本酒同様に、麹の発酵作用を利用して作る甘酒になります。しかし日本酒と違い、お米のデンプンを麹菌によって糖分に変えているだけなので、自然な甘さが特徴です。材料がお米と麹菌だけなのでアルコールが0%で安心してお飲みいただけます。
酒粕甘酒
酒粕と砂糖を使って作る甘酒になります。酒粕を水で溶き、砂糖を加えて甘みを付けているので米麹甘酒に比べてカロリーが高くなります。また酒粕を利用しているので、アルコールが1%未満入っていてお酒が弱い方は注意が必要です。
美容に良いとされているのはこの甘酒!
ご覧いただいてもうお分かりですよね?そうです!美容・健康・ダイエットに効果があるのは米麹甘酒のほうなんです。お米と米麹だけを使用して作っているので、今まで甘酒が苦手という方もぜひチャレンジしてみてください。イメージが変わるかもしれません。
そしてアルコールが0%なのでお子様や妊婦の方も安心してお飲みいただけます。それにしても『美容・健康に良い』、『ダイエットに効果あり』とはなんて魅力的な言葉なんでしょうか。具体的にどのような効果があるのかみていきたいと思います。メモのご用意は大丈夫でしょうか?
甘酒がもたらす効果

みなさんどの種類を買えばいいか覚えましたか?米麹甘酒ですよ!大事なポイントの為、お間違えないようお願いします♪ではいよいよ具体的に甘酒が、私たちにとってどのような効果がある飲み物なのかみていきたいと思います。
血行と代謝を促進。美肌効果抜群でお肌プルプル
お肌の悩みはなかなか尽きませんよね。甘酒にはビタミンB群が豊富に含まれているので、血行と代謝をアップさせてくれる効果があります。そのため、毛細血管の隅々にまで必要な栄養を届けてくれて、老廃物を流してくれる作用もあります。
麹菌は、お肌を整えてくれる効果のあるビオチンという栄養素を多く含んでいるので、目の下のクマ、肌荒れ、シミやくすみにも効果を発揮します。女性にとって嬉しいことだらけですよね!もうこれでお化粧で隠さなくていい日がくるかもしれません。
胃腸を整え、便秘の予防・解消
甘酒には食物繊維やオリゴ糖も多く含まれているため、腸内の善玉菌(ぜんだまきん)を増やし腸内環境を整え便秘の予防や解消にも一役かってくれます。さらに麹菌は腸内で役目を終えて死骸(しがい)になっても、善玉菌の餌になり、免疫力アップにも繋がります。
風邪かな?ちょっと調子悪いかなと思った時は、温かい甘酒を飲んでゆっくり休むのも良いかもしれません♪
消化吸収を助け、胃腸に優しい
甘酒にはビタミンB群の他にも、アミノ酸やミネラルも多く含まれています。なんとこの3つは点滴と同じ成分なんです!さらに麹菌には、一緒に摂った栄養の吸収を助けてくれる働きがあるので、飲むだけで元気になれる成分を効率よく摂取できます。
江戸時代の人は、甘酒のその効果を十分理解していたので、夏バテ予防に効く飲み物として甘酒を売り歩く、甘酒屋が繁盛(はんじょう)したようです。冬のイメージがある甘酒ですが、実は夏の季語なんだとか。
飲む点滴と呼ばれるのは、江戸時代の人達の知恵が背景にあるのかもしれませんね。私たちも今年は甘酒で夏バテ予防して暑い夏を乗り切りましょう♪
ダイエットの強い味方
まだまだ甘酒には驚くべき効果があるんですよ!含まれているブトウ糖は血糖値を上げる作用があるため、少量でも空腹感を抑えてくれます。またアミノ酸由来成分も含まれているので食べすぎを防止してくれる効果もあります。
ダイエット中に甘いものを食べたくてイライラしたり、どうしてもお腹が空いてしまった時は、ダイエットサポート飲料として取り入れてみるのもいいのではないでしょうか。
甘酒の効果的な飲み方と注意点
みなさんそろそろお財布をもってお店に買いに行く準備をしているところでしょうか?魅力的な効果ばかりあるように感じますが、たくさん飲めばいいという訳ではありません。飲む量やタイミングなどにも注意しましょう。
効果抜群の飲み方
1回に飲む量として、おちょこ1杯(18ml)が目安です。そして飲むタイミングは朝がベスト!起きて脳がブトウ糖を欲しているときに飲むことにより、より効果的に摂取することができます。即効性がある訳ではないので、毎日少量をお試しください。
どうしても甘酒が苦手、抵抗があるという方は、牛乳と混ぜてみたりフルーツと一緒にミキサーにかけてジュースにして飲んでみるのもおすすめです♪最近では甘酒が人気ということもあり、お料理やお菓子のレシピがたくさん公開されています。
ご自身で続けやすいレシピを探してみたり、オリジナルレシピを作ってみるのも楽しいかもしれませんね。1週間後にはプルプルのお肌が手に入っているかもしれませんよ!
注意点
良いものだからといって摂りすぎは逆効果になってしまいます。特にダイエットをしている方は摂取のしすぎによって、せっかくのダイエットが台無しなんてこともあります。適量を守って朝昼晩と少しずつ飲むようにしましょう!
何度もお伝えしますが、即効性はありません。継続は力なりという言葉の通り、まずは1週間続けることを目標にして試してみてください!
家庭でも作れる甘酒

甘酒の恩恵(おんけい)をさらに受けたいのであれば手作りすることをおすすめいたします。市販で売られている甘酒は、味の変化を防ぐために加熱殺菌されています。高い温度で加熱してしまうとビタミンは減り、酵素も活動を停止してしまいます。
せっかく美容のために飲むなら最大限の効果を発揮してもらいたいですよね!そこで炊飯器で簡単に作れる甘酒をご紹介したいと思います!炊飯器で作るので工程も簡単で、作る時間の目安は8時間です。
お米を炊くための水 360ml
冷ますための水 360ml
生の米麹 400g(乾燥の麹の場合は200g)
材料はたったこれだけです。米麹だけをお買い物ついでに購入してくればいつでも自宅で簡単に甘酒が作れるんです!気になる作り方と保存方法もご紹介いたします。
甘酒の作り方
洗ったお米を炊飯器に入れて、普通にご飯を炊きます。炊き上がりは普通のご飯よりも少しやわらかめ。保温の状態にしたまま冷ます用の水をいれて60度をキープするようにしましょう!温度が60度以上の状態だと麹が死滅してしまいます。
冷めたら麹を加えて全体をよく混ぜ、フタをあけたまま保温状態で、濡れぶきんをかけて発酵させていきます。途中1~2回ほど乾燥しないように濡れぶきんを湿らせてあげましょう!6 時間たったあたりから甘くなり、約8時間後ペースト状になっていれば完成♪
手作り甘酒のポイントは温度管理だけ!あとは入れて混ぜて寝かせるだけで完成です。粒上の触感がないほうが好みの方はお水をさらに100mlほど増やしてあげるといいでしょう。砂糖を使わない自然な甘さの優しい味わいに仕上がります♪
保存方法
冷蔵保存する場合には賞味期限は1週間ほどです。保存している間もどんどん発酵しているので、まれにガスが充満して爆発してしまうこともあります。なので1日に1回は容器の蓋を開けてあげるようにしてください。またアルミ製の容器は麹の働きで穴が開くこともあるので避けましょう!
冷凍保存する場合には、冷凍保存用の容器に保存してください。匂いがつきやすいのでしっかりと空気を抜いていれましょう。時間が経つにつれて乳酸菌が増えて酸味が増すのでお早めに飲むことをおすすめします。
せっかく手作りした甘酒を無駄にしたくありませんよね?保存方法にも気をつけて手作り甘酒を楽しんでみませんか。もちろん手作りした甘酒は飲むだけではなく、食べる甘酒として作ってみるのも食事に取り入れるきっかけになるかもしれません。
まとめ
- 飲む点滴と呼ばれるほど栄養素が豊富
- 酒粕甘酒より米麹甘酒が美容・健康・ダイエットに効果的
- お肌に良いだけではなく、便秘予防・解消やダイエットにも最適
- 夏バテ予防にもなる
- 炊飯器で簡単に手作りできる
- 冷蔵保存は1週間、冷凍保存は酸味が増す前に飲むようにしましょう
甘酒の人気の秘密がわかりましたよね。毎日少しづつ摂取することによって美容・健康に効果があるのであれば試さない手はないのではないでしょうか。市販で手軽に購入することができるので、続けやすいというのも人気の理由かもしれません。
現代人の日々のストレスや疲れを癒す飲み物として、さらには女性に嬉しい効果がたくさん詰まった甘酒を毎日の習慣に取り入れてみませんか。毎日続けて飲んだあなたにはきっと甘酒の恩恵があることでしょう♪
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