ブルックスブラザーズのロゴの意味は?背景にあるギリシャ神話とは?

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2020年7月8日、アメリカの老舗(しにせ)紳士服ブランド『ブルックスブラザーズ』が日本の民事再生法に当たる連邦破産法(れんぽうはさんほう)第11条の適用を申請し、経営破たんしました。
 
近年はオフィスファッションもカジュアル化しており、アメリカンクラシックスタイルのスーツが主力商品の同社は、苦戦を強いられていたようです。そこへ新型コロナウイルスの影響が追い打ちをかけたのでしょう。不運も重なった結果だと思います。
 
さて、ブルックスブラザーズといえば、ちょっとでもファッション好きな人ならば誰でも知っていると思いますが、特にその独特なロゴが有名ですよね。今回はそのロゴについて深く探っていきたいと思います。

ブルックスブラザーズのロゴの意味は?

ブルックスブラザーズのロゴは誰でも一度は目にしたことがあると思いますが、なんとも意味深(いみしん)なロゴですよね。何やら獣(けもの)が吊るされていて、ちょっと残酷(ざんこく)な感じもしますが・・・。いったいどんな意味があるのでしょうか?

 
このロゴのデザインは金羊毛(ゴールデン・フリース)と呼ばれています。実はこのロゴには、ブルックスブラザーズができるずっと前、はるか昔からの歴史があったのです。

ロゴの歴史

1430年にブルゴーニュ公爵フィリップ3世は、ゴールデン フリースの勲位(くんい)を創設し、ゴールデン フリース騎士団(きしだん)をつくりました。この騎士団はその身なりがとてもお洒落だったらしく、その紋章(もんしょう)にこのロゴのデザインが使われていたということです。
 
ゴールデン フリース騎士団は、ヨーロッパで最もスタイリッシュな騎士団として精彩を放っていたと伝えられています。
真紅のローブには火打石や火打ち金の刺繍、白いサテンライニングを施した紫のベルベットのマント、金糸で刺繍した紫のベルベットの帽子……。こんな装いの騎士団の一員である証となったのが、ゴールデン フリースの紋章だったのです。
 
この紋章はブルゴーニュ地方に繁栄をもたらした羊毛、ひいては英国においても毛織物業界のシンボルとなりました。
引用元:ブルックスブラザーズ公式HP(外部リンクへ飛びます)
 
つまり、このロゴのデザインは、ブルックスブラザーズが作ったものではなく、同社が英国の毛織物業界のシンボルを真似たというわけですね。
 
しかし、同社の伝統を重んじる社風にはピッタリなものであると思いますし、創業者のヘンリー・サンズ・ブルックスの理念、「最高品質の商品だけをつくり、取り扱うこと」に嘘がないことを示す意思の表れであると思います。素敵ですね。

ゴールデン・フリースは現在でも使われている

 
ヨーロッパの伝統的なデザインのゴールデン・フリースは、現在でも勲章(くんしょう)や紋章で使われています。
 
スペインやオーストリアの勲章にはゴールデン・フリースのデザインが使われてますし、スペイン国王が公の場に出るときに、さりげなくつけているバッジがそうだったりします。そんなの知っている人でなければ気づきませんけどね(笑)
 
また、現在もゴールデン・フリース騎士団は存在していて、そのメンバーの中には前日本天皇も含まれているそうです。各団員たちが持つ紋章には、みんな吊るされた子羊がデザインされています。

ゴールデン・フリースの伝説

 
ところで、ゴールデン・フリースは、何故このようなデザインなのでしょうか?吊るされているのは子羊で、リボンによって吊るされています。ちょっと考えると、こんな変わったデザインがヨーロッパの勲章に使われるなんて妙ですよね。
 
実はこれは、はるか昔、ギリシャ神話からの伝説が関係しているのです。夜空に輝く星座はギリシャ神話が元になっています。結論を言いますと、十二星座の中のおひつじ座のモデルになった黄金の子羊がこのゴールデン・フリースの羊なのです。

おひつじ座のモデルとなった羊

では、おひつじ座のモデルとなった羊について、簡単に紹介したいと思います。
おひつじ座の神話は、ギリシャ神話に登場する黄金の毛をもつヒツジがモデルになっています。
このヒツジは、ヘルメスが大神・ゼウスから預けられていたヒツジで、黄金の毛だけではなく、空を飛び、人の言葉を話すことができると伝えられています。
引用元:星座図鑑(外部リンクへ飛びます)
 
この黄金の子羊は、最後には生贄(いけにえ)として、王様に贈られます。王様はいたく気に入って、この毛皮を神の森の中の一本の樫の木にかけ、眠らない竜に守らせた、との神話があります。この木にかけられた毛皮の姿が、ゴールデン・フリースのデザインの元になっているんですね。
 
ここではおひつじ座の神話については割愛(かつあい)させていただきますが、興味のある方は「おひつじ座の神話・伝説 星座図鑑」(外部リンクへ飛びます)を参考になさってください。
 
まさか一企業のロゴの背景に、星座やギリシャ神話のような壮大な話が隠されていたとは、想像もしませんでした。こうやって中身を知ると、このデザインもなんとなく、由緒ただしき物に見えてきますね(笑)

まとめ

  • ブルックスブラザーズは2020年7月8日に経営破綻した。
  • ブルックスブラザーズのロゴマークはゴールデンフリースという。
  • ゴールデンフリースはおひつじ座のモデルとなった金色の仔羊が描かれている。
  • ゴールデンフリースは今でも勲章に描かれるような高尚なものである。

ゴールデン・フリースはヨーロッパの毛織物業界のシンボルのはずです。なのにアメリカの企業のロゴに使われたのですね。たぶんこれはブルックスブラザーズが『超一流である』ということの証(あかし)なのではないでしょうか。

時代の流れを受けて、クラシックスタイルの洋服も需要が減ってきているのかもしれませんが、ブルックスブラザーズには今後もこの『古き良きもの』のスタイルを貫(つらぬ)き通して欲しいな、と思います。

 
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