ダイオウグソクムシの脱皮は命がけ⁉︎難しい脱皮について学ぼう‼︎

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2019年12月10日、ダイオウグソクムシが脱皮失敗で死す!』という話を聞いたことがありますか?私が初めてこの話を知った時、「ん?ダンゴムシのこと?脱皮って?」と疑問符で頭がいっぱいになりました。

よくよく調べてみると、遠からず私の疑問は合っていたようです。ダイオウグソクムシはダンゴムシの仲間とされていて、等脚類(とうきゃくるい)としては世界最大となります。

等脚類?とまた新しく謎な言葉が出てきたところで、ダイオウグソクムシとは何?脱皮って難しいの?といった解説を含めて、声無き虫の『命の尊さ』を学んでいきましょう!

ダイオウグソクムシってどんな生き物?

まずは、ダイオウグソクムシについて知っていきましょう。なお、ダイオウグソクムシは日本語名です。ダイオウ=大王、グソク=昔の鎧兜(よろいかぶと)で足につけていた防具をイメージしたことからきたそうです。

頭部にある黒い2つの眼。これは約3,500もの個眼(こがん)が集まって複眼(ふくがん)を作り、それがまるで1つの眼のように見えているのです。これも節足動物の中で世界最大の大きさなのだそう。サングラスをかけているようでカッコいい、そうです。

ダイオウグソクムシの特徴
  • 海生甲殻類(かいせいこうかくるい)の1つ、等脚類に属している。
  • 主にメキシコ湾、西大西洋やインド洋などの深海に住んでいる
  • 体長は、20〜36センチ(最大45センチのものもいた)
  • 重さは、約1キロ
  • 雑食で、『海の掃除屋』と呼ばれる。魚を食べることも
  • ただ、かなり少食。なぜ小食でも巨大化できるのかは謎

等脚類は主に2対の触覚と7対の足があり、背は外殻に覆われ内部の柔らかい臓器を守っていることが特徴です。ただ、ダンゴムシとは違うのはこのダイオウグソクムシには遊泳脚(ゆうえいきゃく)があるということ。

この脚を使って水中を泳ぐのですが、泳ぎ方がかなり独特なんですよ!なんとお腹を上にしてスイスイ泳ぐそうです。それがまた厳(いか)つそうな顔に似合わず可愛らしいんですよね。ギャップとはまさにダイオウグソクムシのことを指していそうです。

そんな、ダイオウグソクムシですが、甲殻類なのでカニやダンゴムシと同じように脱皮します。そしてこの脱皮もカニとは異なっていてなんと2回に分けて行われるという。それでは次に、この不思議な脱皮の仕方について学んでいきましょう。

脱皮は本当に難しいの?

脱皮とは、『節足動物、爬虫類、両生類などが成長するときにみられる外皮を脱ぐ現象』のことを言います。つまり、大きくなるために欠かせないということですね。

こうした生き物は、体が成長して体がきつくなってきたと感じると、ホルモンを分泌して脱皮へと準備を進めていきます。安全な場所などに移動したり、たくさん餌を食べたりして脱皮へと備えていくのです。

ダイオウグソクムシの脱皮は、段階を2つに分けて行われるため、非常に時間がかかります。その工程を見ていきましょう。1度目の脱皮を終えた後、数週間もしくは数ヶ月かかる場合もあります。

2段回ある脱皮
  • 1回目:下半身の殻を脱ぎ脱ぎ
  • 2回目:上半身の殻を脱ぎ尽くす

この工程を終えるまで、かなりの日数が必要となりますが、なぜ2回に分けて脱皮するのか気になりますよね。実は・・・未だ解明されていないのですよ。なんだかモヤモヤしそうなので、考えられる説を見ていきましょう。

2回に分ける理由(仮)
  • 一度に全部脱ぐよりも楽だから
  • 脱皮中や直後はすぐに動けないため、半分ずつだと敵から襲われても対応できるかもしれないから
  • 脱皮中はエネルギーをかなり使うので、半分ずつにするとその分省エネできるから

なんとも説得力のある説ですが、果たして深海に生息するダイオウグソクムシに天敵がいたのかどうか微妙なところです。まだまだ謎が多い深海の世界なので、観察や研究成果に期待しましょう!

綺麗に脱皮が終われば、ダンゴムシなどは栄養源にもなる古い殻を食べることもあるそうです。たくさんエネルギーを使った後の1番身近にある栄養源の補給は大切ですよね。それではそんな脱皮がなぜ命がけで難しいと言われるのか説明します。

脱皮の失敗は命の危機!?

なぜ脱皮が命がけなんでしょうか?答えは『脱皮の失敗によって死んでしまうことがあるから』です。先ほどの脱皮を2回に分ける理由(仮)の中でもお伝えした通りで、脱皮とはエネルギーを使う非常に危険なお仕事なのです。

例えば下半身の脱皮の失敗は、脱げない殻が邪魔をして排泄や歩くことが難しくなります。上半身の場合は触覚や目も機能しなくなったり、バランスが取れなくなったりして、エサを食べられないことに繋がります。

つまり、どちらにしても脱皮の失敗は死となるのです。成長のために欠かせない脱皮。ですが、その背景にはこうした危険と隣り合わせの、命のやり取りがあることを忘れてはならないですね。

まとめ

  • ダイオウグソクムシは深海に生息するダンゴムシの仲間
  • 泳ぐ姿は特徴的で外観とのギャップが可愛いと評判
  • 他の甲殻類とは違って2回に分けて脱皮を行う
  • 2回にわける理由はまだ解明されていない
  • 失敗が死に直結する危険な仕事を終えて成長する

未だ謎の多い深海生物の1つ、ダイオウグソクムシですが、彼らの世界でもいつでも危険が潜(ひそ)んでいることがわかりました。

生きているものには常に危険と隣り合わせ、もしくはそのような状況に陥(おちい)ることもあることをダイオウグソクムシの死は教えてくれたのかもしれませんね。

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