「キモ可愛い」で有名な水族館の人気者・ダイオウグソクムシ。
しかしその生態は謎に包まれていて、
ダイオウグソクムシの寿命は何年?長生きって本当?

少し丸みを帯(お)
- 分類
海生甲殻(かいせいこうかく)類 等脚目(とうきゃくもく)
フナムシやダンゴムシが仲間にあたる。
- 住んでいるところ
メキシコ湾や大西洋(ヨーロッパとアメリカの間にある広い海)の周辺で、200m〜1000mの深海底に住んでいる。
- 体の大きさ
体長20~40cm。最大50cm位にもなるものも!
体重は1kgを超える。
- 食べ物
生き物の死骸(しがい)など何でも食べる。その事から「海の掃除屋」
ちょい悪なイメージでしたが、好き嫌いも無く、
長生きって本当?
ダイオウグソクムシは長生きとも言われていて、約50年ほどの寿命なのではないか?と推測がありますが、実際のところ正確な寿命は分かっていません。おそらく、深海底の環境の変化が少ない事や、生き物達の動きがゆっくり(省エネ)な事に関係していると思います。
深海魚やクラゲ、サメなどの他の深海生物も長生きな事からこのような推測が出されたのでしょう。しかし少食(しょうしょく)や絶食(ぜっしょく)をしているのに、なぜ約50年も生きられるのでしょうか?不思議ですよね。
何か秘密があるに違いない!と思ったところに、そのヒントとなるニュースが流れてきました。それは、三重県鳥羽(とば)市にある「鳥羽水族館」で飼育されていたダイオウグソクムシを解剖(かいぼう)した際に、新たな事が判明したというものでした。
絶食を耐え、長生きするダイオウグソクムシの秘密が分かった!?
鳥羽水族館
その後寿命を知る為に年齢を調べようとしましたが、
それは、意外にも死因が餓死(がし)
死因は餓死ではない!?
亡くなったダイオウグソクムシを解剖してみると、意外な事に炎症や肉が痩(や)せているなどの異常は見つからず、むしろ健康的だったそうです。なので、少なくとも餓死ではないと結論が下されましたが、謎に包まれています。
謎の液体が長寿の秘密?
今度はその謎の液体を調べてみると「菌(きん)類」であり、酵母(こうぼ)に似たようなものである事が分かりました。酵母といえばパンや発酵食品などで良いイメージを持っていますが、土の中や小動物の体内にもあるもので「カビ」と同類です。だから、時として悪影響も及ぼします。
しかし、酵母は長寿にも関係しているのではないかとも言われていて、様々な所で研究が行われています。今回の謎の液体は、ダイオウグソクムシに対してどちらに働いたのかと調べましたが、具体的な原因や液体の正体は分かりませんでした。うーん・・・残念。
ですが、もし酵母に似た謎の液体の正体や長寿と関係が判明した場合には、今後の人間の健康と長寿にも大きく関わる事になるだろうと言われています。今後の研究に期待ですね!
まとめ
- ダイオウグソクムシはダンゴムシと同じ仲間で、
深海に住む生き物。 - 水族館では「キモ可愛い」と言われ、
グッズにもなるほどの人気者。 - 寿命が長い、全く食べなくても生きられるなど、
その生態は謎に包まれている。 - 鳥羽水族館で飼育されていたダイオウグソクムシは約6年間も食べていなかったが、死亡の原因は餓死ではなかった。
- 寿命が長いのは、酵母菌が関わっているとされているが、不明。
「海の変な生き物」「キモ可愛い」で水族館の人気者となったダイオウグソクムシ。今のところ、正確な寿命と長寿の秘密は解明されていません。ベールに包まれていて、研究が進められています。本当に50年位の寿命なのか、ますます気になってきますね!
鳥羽水族館で約6年間絶食されたというダイオウグソクムシから発見された謎の液体。酵母に似たようなものとまでは判明していますが、そちらもハッキリとは分かっていません。もしかしたら、長寿の酵母ではないかと、こちらにも注目が高まっています!
今後の研究結果をみんなでワクワクしながら待ちましょう☆
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