人が入ることができない場所、区域そして世界が誇る絶景。ドローンの登場で、今まで見たことのなかった世界に触れる機会が増えましたね。「こんな世界があったの!?」とか「行ってみたい!」と思える場所が、世界には溢れていると感じたこともあるのでは?
夢とロマンを映し出してくれるドローンですが、実はまだまだ活躍への期待が高まっているのです。軽くて小さな機体なのに、期待値は絶大!家電で手軽に買えるものから、商業用のものまでと幅広くて魅力的!
写真や映像を使っての副業などにも注目されるドローン。ですが意外にもドローンに関してよくわからない方も多いのでは?今回は、そうした方におすすめ!ドローンに関する資格をピックアップしてみましたので、ご覧ください。
ドローンって何?資格が必要?

「ドローンってそもそも何?どんな種類があるの?」と思う人も多いのでは?まずは簡単にドローンについてまとめてみました。
ドローンとは、無人航空機のこと
人が乗って操縦しない空飛ぶ機体、と言えば想像がつきそうですね。「どうやって飛ぶの?」と思いますが、ラジオをイメージするとわかりやすいです。
ラジオは電波を使って、その周波数によって音声の幅が生まれますね。ドローンも同じく周波数によって飛行の幅が異なるのです。電波を使うため、当然ラジオと同様にそこには無線・有線がありますが、ドローンは無線で飛行可能なのです。
また、ドローンを飛ばすには、基本的に資格や申請が必要ではないことも大きな魅力!ただし、場所によって航空法などのルール確認が必要となります。最低限のルールを守って飛行することが大切なので、わからない場合は都度関係する機関に確認しましょう。
周波数によっては資格が必要!?
基本的には資格は必要ないとされるドローンですが、周波数によっては必要とされる資格があります。ビジネス目的ではなく、あくまで趣味の範囲での飛行や空撮の場合は、『2.4GHz(ギガヘルツ)』が主流とされています。
電波法によると、このGHzでは他の無線機に影響を及ぼさない微弱無線の範囲内とされているからだそうです。もしご購入を検討される場合は、使用目的に加えて、周波数も確認しておきたいですね。
周波数による資格の有無では、主に2つ挙げられます。『産業用ドローン』と『ドローンレースで使用する場合』です。これらを使うにあたり、必要となるのは国家資格の『無線免許』となります。詳しく見ていきましょう。
国家資格が必要な理由
日本の電波法に、5GHz帯の無線電波の使用には、必ず資格を必要と記されています。『産業用ドローン』は周波数が5.7GHz、『レース用ドローン』では5.8GHzとなるため、この法が適応されるのです。
そして、この5GHz帯のドローンを扱う上で、最低でも取得が必要となるのが『第4級アマチュア無線技士(ぎし)』という資格です。
第4級アマチュア無線技士
通称、『4(よん)アマ』と呼ばれるこの資格は、公益財団法人『日本無線協会』が行っている試験での合格で得られます。費用は5,000円ほどで、年に4回試験があります。これに合格すれば、レース用ドローンは確実に飛行させられますよ!
第3級陸上特殊無線技士
何やら固そうな名前ですが、こちらは意外にも合格率の高い資格となります。同じ『日本無線協会』が主催する試験となりますが、講義から試験が一日で行われるため、比較的簡単に取得ができるそうです。
ただ、この取得に関しては産業用ドローンを飛行させることしかできません。そのため費用も4アマとそれほど変わりがないことから、4アマを取得する方が飛行可能ドローンの幅は広がりますね。
それでは、こうしたビジネス用ではなく、民間資格についてはどうなっているのか、気になりますよね?見ていきましょう!
意外と費用がかかるドローンの民間資格

民間資格となるため法的効力はないもの、技術や知識の証明やメリットとなるため取得する方もいるかもしれません。また資格があることでドローンに触れる機会が増えることもメリットですね。
ここでは有名な4つの資格をそれぞれ見ていきましょう!
無人航空機操縦技能証明証、安全運航管理者証明証
一般社団法人『日本UAS産業復興協議会(JUIDA)』の認定を受けたスクールを経て、ドローンの操縦技術と安全な飛行に関する証明書がもらえる資格です。『無人航空機操縦技能証明証』と『安全運航管理者証明証』の2つあります。
費用はスクールによって異なりますが、相場として無人航空機操縦技能証明証は30万円前後、安全運航管理者証明証では10万円前後かかるそうです。
そして、申請にも費用がかかります。どちらも0.5万円〜が必要とされ、またこの法人への会員となる必要があるため入会金、および年会費が必要となります。かなり費用がかかりますが、技術力を身につける証明としてはもってこいです。
ドローン操縦士資格(DPA資格)
一般社団法人『ドローン操縦士協会(DPA)』が主催する『ドローン操縦士回転翼(よく)』と呼ばれる認定資格です。これは飛行レベルによって2つの資格に分けられています。
- ドローン操縦士回転翼3級
飛行に必要な知識と技術の基礎を習得が目的
- ドローン操縦士回転翼インストラクター
回転翼航空機の講習を行うために必要な技能と、知識があることを認定することが目的
どちらも資格認定を得るためには会員になることが必要となります。試験および認定証発行にその費用は含まれ、どちらも2.5万円かかります。また2年ごとにライセンス更新が必要となるため、その際は1.2万円必要です。
なお、2020年6月の情報となるため、もし取得される際はHPにてご確認ください。2016年に設立された法人ですので、新しい技術を取り込むにはもってこいですね。
DJI CAMP認定資格
世界最大手のドローンメーカーである、DJI社の日本法人によるプログラムで合格すれば発行される資格となります。認定を受けた団体によって受講料は異なりますが、相場では、6万円前後となるようです。そして、これにも3つの細かな資格のランクがあります。
- DJIスペシャルリスト
DJIインストラクターによる指導を受け、10時間以上の飛行経験を持つことで得られる資格
- DJIインストラクター
DJIマスターによる指導を受け、50時間以上の飛行経験を持つことで得られる資格
- DJIマスター
100時間以上の飛行経験に加え、電波法および航空法の高度な知識を持つ。もしくは重要な業務場面での操縦経験や指導経験、安全性の知識があることで得られる資格
認定書の発行には1.6万円ほど必要となりますが、こちらの証明証を得られると、『日常におけるドローン飛行業務に対する信頼性』の向上というメリットがあります。
トップメーカーが認めるほどの実力がある、ということはかなり大きいですよ!飛行に申請が必要としても、この資格所有者ということで許可申請がおりやすいことは、飛行の幅が広がるのですから。
民間資格の最安値で取得可能なドローン検定
上記の3つはかなりの費用と実技レベルに加え、会費などを考えるとちょっと・・・という人には、この『ドローン検定(無人航空従事者試験)』というものをおすすめします。
ドローンにおける一定の知識と、技術を証明することが目的となり、4級から1級と4つの試験で構成されています。実技よりも座学が中心となるため、まずは知識から、という人にはとっておきです。
また、費用も4級は0.3万円、1級でも約1.8万円と他の3つに比べてかなり安価です。年に6回も試験があることも気軽に受けられそうでそれほどプレッシャーにはならなさそうですね♫
まとめ
- ドローンには周波数によって資格が必要な場合がある
- 国家資格も民間資格もそれなりに高い費用がかかる
- 知識や技術目的によって資格を持つことで、ぞれぞれのメリットを得られる。
ドローンはまだまだ新しい技術で、これからの活躍の幅がかなりあるということがわかりました。ただ、手軽に飛行させられる反面、意外にもどこまで飛ばしていいのか、などは知らない人も多いです。
そのために、必要な知識を得て、それをきちんと学んだという証明のために資格を取ることも一つの『ドローンを飛行させる』上での安心なのかもしれません。
費用を高いと感じてしまいそうですが、ドローン技術を取得することで広がる未来があることを考えると、いずれかの資格に挑戦してみたいですね!
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