エヴァンゲリオンは1995年から月間少年エースにて連載(れんさい)が始まった漫画(まんが)で、アニメ化、映画化され大人気となりました。2021年3月には、シリーズ完結編とも言われる映画【シン・エヴァンゲリオン劇場版:||】が公開され大きな話題となったのです。
アニメや映画で、エヴァンゲリオンのパイロットである少年少女が着る体に密着した服『プラグスーツ』は印象的ですね。斬新(ざんしん)なデザインで、初期のころから20年以上経つのに古い感じがしません。
また、頭につけている耳のような物も気になりますね。プラグスーツや頭につけている物が何なのか、どんな機能があるのか、この記事で詳しく解説します!
エヴァンゲリオンとは
使徒(しと)と戦うために人類が作った兵器で、正式には『汎用(はんよう)ヒト型決戦兵器人造人間エヴァンゲリオン』と言います。作品世界では神の『リリス』と『アダム』が実在していて、リリスをコピーして初号機が、アダムをコピーして零(ぜろ)号機と弐号機以降が作られました。
しかし、エヴァンゲリオン自体は魂(たましい)の入れ物に過ぎないので、動かすためにはパイロットが必要です。またエヴァンゲリオンの肉体とパイロットの人間との格差をなくしてつなぐために『コア』という装置(そうち)が必要となっています。
パイロットになる条件やコアについて、こちらの記事【エヴァンゲリオン】パイロットになる条件とは?鍵は年齢と母の存在!に詳しく書いていますので、ぜひお読みください!
エヴァンゲリオンのプラグスーツとは?
プラグスーツはエヴァンゲリオンのパイロットが身につけている身体にフィットしたスーツです。そのデザインはとても個性的(こせいてき)で印象に残りますね。
プラグスーツはエヴァンゲリオンの操縦(そうじゅう)に絶対に必要というわけではありません。主人公のシンジは、初めてエヴァンゲリオンに乗った時には学校の制服のままでしたし、その後も制服姿で乗ったこともあります。
また、シンジ・レイ・アスカの3人が、全裸(ぜんら)でエヴァンゲリオンにそれぞれ乗り込んでシンクロ率をテストしたこともあります。
プラグスーツの機能とは?
絶対必要な物ではありませんが、プラグスーツにはパイロットとエヴァンゲリオンとのシンクロ率の補助や除細動器(じょさいどうき)などの生命維持に関する機能が付いておりエヴァンゲリオンに乗るときには着ることが勧められているようです。
神経接続の最適化のため、下着類は何も身につけず肌の上に直接着ます。素材は伸縮性(しんしゅくせい)に優(すぐ)れたものでできていて、最初は大型宇宙服のようにぶかぶかですが、着用後に手首のボタンを押すと縮んで体にフィットするようになっているのです。
アニメ版第8話では想定外の急な使徒の襲撃(しゅうげき)に対処するために、シンジがアスカ用の赤いプラグスーツを着たこともあり、男性用・女性用の区別は無いと思われます。
エヴァンゲリオンのパイロットが頭につけているものは?
エヴァンゲリオンのパイロットたちが頭につけているのは『インターフェイス・ヘッドセット』と呼ばれ、エヴァンゲリオンのコアとパイロットの神経を接続するのに必要な物です。
基本的にはカチューシャ型をしていますが、ツルの部分は「作画の手間を省くため」描かれないことが多いそうです。アスカのインターフェイス・ヘッドセットは髪留めになっていて、エヴァンゲリオンに乗る時以外でもいつもつけています。
インターフェイス・ヘッドセットについて考察してみました!
パイロットはプラグスーツを着ないでエヴァンゲリオンに乗っていることもありますが、そういった場面でもインターフェイス・ヘッドセットだけは付けていることが多いのでプラグスーツより重要だと思われるのです。
しかしプラグスーツと同様に、エヴァンゲリオンを操縦するにあたって必須というわけではありません。インターフェイス・ヘッドセット無しでエヴァンゲリオンに乗っているシーン3つから考察してみました!
アニメ【新世紀エヴァンゲリオン】 第拾参話『使徒、侵入』でのシーン
アニメ【新世紀エヴァンゲリオン】 第拾参話『使徒、侵入』では、シンジ・レイ・アスカの3人が、全裸(ぜんら)でエヴァンゲリオンにそれぞれ乗り込んでシンクロ率をテストしています。
この時の実験では3人ともプラグスーツを着ず、インターフェイス・ヘッドセットもつけずに、エヴァンゲリオンに乗っているので、どちらもエヴァンゲリオンに乗るために絶対必要な物ではないということが分かりますね。
シンクロ率を高めるための補助的な物であると考えられるのです!
映画【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(は)】のシンジ
映画【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(は)】で、サードインパクトを起こしかけた時のシンジは、制服のままエヴァンゲリオン初号機に乗っていて、しかもインターフェイスヘッドセットもつけていません。
シンジは初号機にある母の魂との繋がりが強いので、インターフェイスヘッドセットが無くても、エヴァンゲリオン初号機とシンクロでき、操縦出来てしまったのではないか、と考察できます。
映画【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破、Q】の渚カヲル
【破】にて、シンジが起こしかけたサードインパクトを、カヲルがエヴァンゲリオンMark.06に乗って飛来してきて止めたのですが、この時カヲルはインターフェイスヘッドセットをつけていません。
また、【ヱヴァンゲリオン新劇場版:Q】で、エヴァンゲリオン13号機にカヲルとシンジの二人で乗っていますが、この時、シンジはインターフェイスヘッドセットをつけているのに対し、カヲルはつけていないのです。
カヲルの魂はアダムなのでエヴァンゲリオンのコアと神経接続しなくてもエヴァンゲリオンを動かせると考えられますね!カヲルは使徒であり他の操縦者とは違うということの制作者側からのメッセージかもしれないと考察できます。
まとめ
- プラグスーツはパイロットが身につけるスーツだが、エヴァンゲリオンを操縦するために絶対必要な物ではない
- プラグスーツにはパイロットとエヴァンゲリオンとのシンクロ率の補助や除細動器などの生命維持に関する機能が付いている
- パイロットたちが頭につけている物はインターフェイス・ヘッドセット
- インターフェイス・ヘッドセットはエヴァンゲリオンのコアとパイロットの神経を接続するためのものだが、プラグスーツと同様に絶対必要な物というわけではない
- インターフェイス・ヘッドセットは基本的にはカチューシャ型をしているが、アスカの物は髪留めになっているなど、形には色々ある
謎が多く分かりにくいストーリーのエヴァンゲリオンですが、今回のようにプラグスーツやインターフェイス・ヘッドセットといった小物について見てみると、詳しい設定がされていて作品の理解も深まりますね。
エヴァンゲリオンは最初に漫画が描かれてから20年以上も経つのに、デザインの古さを感じることなく楽しめる素晴らしい作品です!
ぜひパイロットのプラグスーツやインターフェイス・ヘッドセットの小物などにも注目して見てくださいね♪
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