エヴァンゲリオンは1995年に登場して以来、多くのファンを楽しませてきました。2021年には『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』が公開されています。シンエヴァの公開を、待ち望んでいたファンも多かったのではないでしょうか。
一方で、エヴァンゲリオンのエピソードやアイテムはなんだか難しくてよくわからない・・・と嘆いている方もいますよね。今回はそんな謎のひとつである『インフィニティのなり損ない』についてまとめてみました。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』にて渚カヲルは「あれは、インフィニティのなり損ないたちだ」と碇シンジに話しています。インフィニティとは一体何なのでしょうか。詳しくみていきましょう。
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Qのあらすじ
まずはエヴァンゲリオン新劇場版:Qのあらすじを紹介しますね。物語は『ニア・サードインパクト』から、14年経過した世界。目を覚ましたシンジは、アスカやミサトなどから冷たい視線と態度を向けられ、一方的に「もうエヴァには乗らないで」と言われ、混乱していました。
シンジがいるこの場所は反ネルフ組織『ヴィレ』の戦艦(せんかん)の中。シンジは『ニア・サード』のトリガーとなったため、これ以上インパクトを起こさないように拘束(こうそく)されていました。
『ヴィレ』は『フォースインパクト』を防ぐことを目的として結成された組織なのですよ。
エヴァンゲリオンMark.09とレイがあらわれる
『ニア・サードインパクト』が起こったとき、シンジは使徒(しと)に捕食(ほしょく)されそうになった綾波(あやなみ)レイを助けようとしました。その綾波が助かったのかどうか、わからないまま不安に思っていたところに、エヴァンゲリオンMark.09があらわれます。
そして、Mark.09からは綾波の声が聞こえてくるのです。真実を確かめるために「行ってはダメだ!」というミサトの静止を振り切って、シンジはMark.09に乗り込みました。Mark.09が向かった先は荒廃したネルフ本部。
綾波に連れられ、シンジはネルフ本部の中で父・ゲンドウと再会しました。ゲンドウは冷たく「エヴァに乗れ」と告げます。そのとき、この綾波はクローンであり、ニアサードで助けたかった綾波とは別の個体だと知ったのです。
エヴァンゲリオン13号機と渚カヲル
ショックを受けるシンジの前に、渚(なぎさ)カヲルという少年があらわれました。カヲルは、エヴァンゲリオン13号機に乗ることを提案します。そして、ロンギヌスの槍とカシウスの槍があれば、世界をやり直せるというのです。
シンジはこのカヲルの言葉を妄信(もうしん)し、エヴァンゲリオンに乗りこみ2本の槍を抜き取ります。実はこの2本の槍は両方ともロンギヌスの槍であり、抜く事でフォースインパクトが発生してしまうのです。シンジは世界をかえたい一心でこの槍を抜き取ってしまいます。そして・・・。
ガフの扉が開く
槍を抜いてしまったことで、『ガフの扉』が再び開いてしまいました。つまり、フォースインパクトの始まりです。再びトリガーとなったシンジは、その事実にショックを受けます。それを見たカヲルは「また会えるよ」と告げ、インパクトを止めるために自爆してしまいました。
無事にインパクトは止まりましたが、このときセントラルドグマの地下に『赤い奇妙な物体』があったのを覚えているでしょうか。これこそが『インフィニティのなり損ない』なのです。次はこの『インフィニティ』について詳しく説明しますね!
インフィニティとはなにか?
インフィニティ(infinity)とは、人類補完計画でゲンドウが作り出そうとしている完全なる生命体のことです。作中では、首のないエヴァのような赤い物体のことを指しています。
エヴァンゲリオンの世界では、リリスから生まれた人類(リリン)は知恵の実を、アダムスから生まれた使徒は生命の実を食べたと言われています。そのふたつを共存させた新たなる生命がインフィニティです。
インフィニティはインパクトによって生まれます。人間はLCL(エルシーエル)化し、開いたガフの扉から魂が集まりインフィニティへ進化。それこそが人類補完計画なのです。
インフィニティのなり損ないとは?
では、その完全なる生命体であるインフィニティがなぜ『なり損ない』なのでしょうか。それはサードインパクトが途中で止まってしまったからです。インパクトが途中で止まったことで、インフィニティ化も中断しました。そのため、インフィニティはなり損ないとなってしまったのです。
- サードインパクトが発動される
- サードインパクトによって人類はLCL化
- ガフの扉が開き、魂が集まる
- インフィニティへと進化する
- その途中、サードインパクトが阻止される
- 進化も途中でとまり、なり損ないが生まれてしまった
インフィニティには首がありません。その首は、セントラルドグマの地下にあった頭蓋骨(ずがいこつ)です。サードインパクトを止める際に、リリスの首は落とされました。それと同調するようにインフィニティのなり損ないの首も無いのです。
地上では、この首のないインフィニティのなり損ないたちは歩き回っています。「ハイカイ」と呼ばれている行動です。インフィニティのなり損ないたちは、何をするわけでもなく、ただふらふらとしているだけなのですが、首のない巨人が動き回る姿は非常に不気味ですね。
サードインパクトとは?
インフィニティのなり損ないが生まれるきっかけとなったのがサードインパクトです。『破』の最後にシンジが起こしたニア・サード。『破』と『Q』の空白の14年間にゲンドウがMark.6をセントラルドグマに落下させたことで起こしたサードの2つを表しています。
ゲンドウが「サードインパクトで大地を浄化した」と語っているように、地球の大地をコア化させることが目的だったようです。ヴィレのメンバーである『北上ミドリ』はニア・サードで家族を亡くしたと言っていますので、その威力はすさまじかったのだと想像できますね。
サードインパクトについては、【エヴァンゲリオン】サードインパクト勃発の原因は!?詳しくご紹介!にまとめてみました。詳しく知りたい方は是非みて下さいね。
まとめ
- インフィニティは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』にて初めて登場した
- インフィニティとは、完全なる生命体のこと
- 首のない赤いエヴァに似た人のようなもの
- サードインパクトが途中でとまったことで、『なり損ない』となってしまった
新劇場版シリーズで始めて登場したインフィニティと、なり損ないとなってしまった理由を紹介しました。新たな設定に「よくわからないな~」と思っている方はぜひ参考にして下さい。
特に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』と『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』は旧作品には無い、新たな魅力がたっぷりつまった作品となっています。おうち時間にぜひ楽しんでくださいね。
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