突然ですが、『ミステリー作家』と聞いてどんな小説家を思い浮かべますか?今回は数々のドラマや映画を手掛けていて、老若男女(ろうにゃくなんにょ)問わず多くの層から人気を集めている東野圭吾(ひがしのけいご)さんについて見ていきましょう。
東野圭吾さんの作品はどれも魅力的で、一度は、小説や映画を見たことがある方も多いと思います。ミステリーをテーマにした作品が多く、最近では、潜入捜査官(せんにゅうそうさ)役を演じた木村拓哉(きむらたくや)さんが主演を務めた『マスカレード・ホテル』が映画化されました。
ミステリーと言えば、「ハラハラ感やドキドキ感」がたまりませんよね!私はついつい物語に入り込んでしまい、一気に読み込んでしまいます。そんなミステリーのうま味をふんだんにあしらった小説を書く、東野圭吾さんのおすすめの文庫本をご紹介していきます!
東野圭吾さんとは?

東野圭吾さんは、大阪府大阪市生野区生まれの作家さんです。生まれ育った故郷である大阪府を舞台(ぶたい)とし、自身や身内の経験を基(もと)にされた作品が多くあります。ただ、高校に入学するまでは愛読家ではなく、むしろ、本を読むのが好きではなかったというのが驚きです!
小説家になったきっかけ
高校2年生のある日、小峰元(こみねはじめ)さんの『アルキメデスは手を汚さない』という小説に出会ったことで、本に対する価値観が変わり、数々の受賞歴を持つ、松本清張(まつもとせいちょう)さんの小説に引き込まれて、ついに、小説家を目指すことになったのです!
大学卒業後は、自動車部品メーカーである日本電装株式会社(現デンソー)に就職し、小説家とは全く別の道を歩んでいたのですが、会社員としての傍(かたわ)ら小説家の夢を追いかけました。そして、 『人形たちの家』を「江戸川乱歩賞」に応募したのですが、落選してしまったのです。
思うようにいかなかったある時、当時の奥さんの職業である女子高を題材(だいざい)にした『放課後』を書いたところ、「第31回江戸川乱歩賞」をついに受賞することができ、小説家としてのデビューを果たしました!ちなみに『放課後』は、ドラマ化され、今でも根強い人気があります!
小説家としてのデビュー
小説家としての人生がスタートしたのですが、なかなかヒット作が生まれなかったそうです。しかし、『名探偵の掟(おきて)』という小説を執筆(しっぴつ)したことがきっかけで、『放課後』以来のヒット作となり、世間から注目を浴びることができるようになったのです!
勢いの乗った東野圭吾さんは、更に、『秘密』というミステリー小説を発刊し、こちらも瞬く間に有名となり、数々の賞にノミネートされ、見事、東野圭吾さんの出世作となったのです!その後、映画やドラマにも放映され、最優秀作品賞を受賞することができたのです!
東野圭吾さんの作品
さて、ここからは、そんな数々のヒット作を生み出し、現在は「直木賞」の選考委員となっている東野圭吾さんのおすすめ作品を紹介していきます!
- 容疑者Xの献身(けんしん)
- 白夜行(びゃくやこう)
- 人魚の眠る家
それでは、数ある作品の中から、今回はこの3つの文庫本に絞ってどんな作品なのかまとめてみました!
容疑者Xの献身
一途な片思いが生んだ深い愛情。愛する人を守るべく、完全犯罪を企(くわだ)てることとなり、かつての親友同士である数学者と物理学者が繰り広げるトリックに魅了(みりょう)されることでしょう!
『犯罪を犯す人が全て悪人』という考えを覆(くつがえ)してしまうほどの名作です!悲しくて切ないミステリー小説となっています。
のちに、物理学者役を演じた福山雅治(ふくやままさはる)さんや、新人刑事(しんじんけいじ)役を演じた柴咲(しばさき)コウさんが主演を務めた『ガリレオ』がドラマ化され、1年後には、『容疑者Xの献身』が映画化されました!
白夜行
初恋をした少女を救うために自分の父を殺した少年と、少年を守るために自分の母を殺した少女。幼少期にして、人生の全てを賭けた少年と、人生の全てを尽くした少女の14年にわたる愛の物語を描いています!
「本当の恋愛ってなんだろう?」「人間関係ってなんだろう?」と大人になっても考えさせられるほどの名作です。号泣(ごうきゅう)すること間違いなしです!
こちらの作品も、のちにドラマ化され、山田孝之(やまだたかゆき)さんが演じる少年と、綾瀬(あやせ)はるかさんが演じる少女の、残酷(ざんこく)で孤独(こどく)な人間関係を描いた純愛ストーリーとなっています!
人魚の眠る家
豪華(ごうか)な邸宅に住む家族に突如訪れた悲劇。昨日まで元気だった愛する娘に宣告された病名は、「脳死」という重病。いつか、必ず目を覚ますことを信じて、娘と向き合い続ける母親の強い想いに、何とも言えない愛情の深さを感じます!
この作品も映画化され、二児の母役を演じる篠原涼子(しのはらりょうこ)さん、医療機器メーカーの社長で父役を演じる西島秀俊(にしじまひでとし)さんの演技力にも注目です!人間の命の大切さを考えさせられる涙が止まらない作品となっています!
大切な娘が急に脳死してしまった喪失感(そうしつかん)。『娘に置かれた残酷な現実を受け入れられない母親の葛藤や悲しみ』が強く表現されていて、「自分だったらどういう判断(はんだん)をするのだろう」と、考えさせられてしまう奥深いストーリーです。
まとめ
- 東野圭吾さんは、数々のミステリーヒット作品を生み出した
- 有名な作家高校に入学するまでは、読書家ではなく、むしろ本を読むことが嫌いだった
- 読書家ではなくても引き込まれる作品が多く、ドラマ化や映画化されている作品が多くある
今回は、東野圭吾さんのおすすめ作品を紹介させていただきましたが、東野圭吾さんが手がける作品はどれも名作が多く、ただのミステリー小説でないことが、とっても見どころです!
今回紹介した作品以外にも、『悪意』や『新参者』、『真夏の方程式』や『ナミヤ雑貨店の奇蹟(きせき) -再生-』など、数々のベストセラー作品が多くあります。ミステリーの枠を超えて、ヒューマンドラマを組み合わせた小説を読みたい方に、おすすめです!
勉強や仕事で疲れている人、最近、感動して涙を流していない人に、ぜひ見ていただきたいです!東野圭吾さんの作品を手に取ってもらえたら、きっと素敵なひと時になることでしょう♪
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