突然ですが皆さんは男女の三角関係についてどう思いますか?「急に何を?」と思う方もいらっしゃいますよね。近年、芸能界でスキャンダルが飛び交うご時世(じせい)ですが、今回はあの大人気漫画である『犬夜叉(いぬやしゃ)』のお話です。
実は犬夜叉のストーリーには、悲恋(ひれん)がたくさん詰まっていて、開いたページにぽとりと涙を落としてしまうシーンがたくさん散りばめられている事をご存知でしょうか?
中でも犬夜叉、桔梗(ききょう)、かごめの三角関係は読んでいる人の心をキャッチする力があるんです!皆さんもその世界をのぞいてみたくなりませんか?それでは早速その三角関係について迫っていきたいと思います!
犬夜叉と桔梗、かごめは三角関係?

人はなぜ三角関係の間で苦しむのでしょうか?と言うよりも、なぜ三角関係にしてしまうのでしょう?恋心がいまいちよくわからない私ですが、犬夜叉に詳しい友人の話だと「あの関係は見ているだけで胸が痛くなる」とどこか遠くを見つめていました。
【質問】みなさんは、犬夜叉の三角関係についてどう思いましたか?それと、どちらが好きだと思いますか?
【回答】犬夜叉が桔梗の事を忘れられないのは、別れを経験しなかったからでしょう。
引用元 ヤフー知恵袋(外部リンクへ飛びます)
なんという大人な回答・・・!ふむふむ、三角関係というのは「作ってしまおう」という訳ではなく、何か特別な事情があるからこしらえてしまう三角形という事なのでしょう。くー、切ないですね。私はそんな人生経験がまだまだ足りません。
という訳で犬夜叉、桔梗、かごめに三角関係について追っていきたいと思います。
犬夜叉ってどんな内容なの?
ここで「ちょっと待ってください、そもそも犬夜叉とはなんぞや?」という方のために簡単にご紹介していきたいと思います。こちらをご覧ください。
- 1996年から2008年まで『週刊少年サンデー(小学館)』にて連載された少年漫画
- 単行本は全56巻出版
- 2000年から2004年に日本テレビ系列でテレビアニメ化された
- タイムスリップ系、ラブコメたっぷり
12年間連載されていたことにびっくり。犬夜叉は漫画のタイトルでもあり、主人公の男の子(半分妖怪)の名前でもあるのですね。
作者は高橋留美子(るみこ)さん
犬夜叉の作者は高橋留美子さんです。1978年に『勝手なやつら』でデビュー。その後『うる星やつら』『らんま1/2』が大ヒットした超有名漫画家です!そしてあの『ラムちゃん』の生みの親でもあります。犬夜叉のトレードマークも犬耳な所がまた熱い!
犬夜叉のあらすじ
神社の娘である日暮かごめがある日突然、500年以上前の戦国時代にタイムスリップ。そこで最初に出会ったのが木に封印されていた半妖怪の犬夜叉。かごめにかつての巫女(みこ)、桔梗の面影を感じた犬夜叉は封印が解け、再びよみがえる事に。
犬夜叉が封印される原因となった『四魂(しこん)の玉』がこの物語のキー。なぜなら四魂の玉を手にしたものは絶大なパワーを持ち、その者の願いを叶えるという理由から常に妖怪に狙われています。そして四魂の玉を守っていたのが今は亡き桔梗でした。
そんな四魂の玉がばらばらに散らばったことで、犬夜叉とかごめの旅は始まります。ある事が原因で心を閉ざしている犬夜叉と、それを支えるかごめ。そんな二人の前に様々な思惑を持つ刺客(しかく)が次々と立ちふさがります。さらに亡くなったはずの桔梗が現れ・・・
最近、犬夜叉も見てるんだけど、面白いよね..!!!きゅんきゅん。
桔梗ちゃんとかごめちゃんだったらね、かごめちゃんに感情移入してるんだけど、桔梗ちゃんも切ない…!!
だけど、最終回のシリーズの時に、かごめが桔梗に言えた言葉がすごくて感動した😢💕
桔梗になりたい人生だた!!#高橋留美子 pic.twitter.com/CvGNR9dFN4— 🍋前田るんぴ🐊 Vitamin Kiss(ビタキス) (@rnp_maeda) August 21, 2018
引用 Twitter
いきなりネタバレですが、かごめは桔梗の生まれ変わり。なるほど言われてみると確かに「似ている・・・かなぁ?」というレベル。どちらもべっぴんさんな事が共通点。自分が誰かの生まれ変わりです、なんて言われる事はたぶん無いのでピンと来ないですよね。
3人のキャラクターは?
三角関係に至った「特別な事情」について掘り下げる前に、まずは犬夜叉、桔梗、かごめがどんな人物なのかをさらりと書いていきたいと思います。
犬夜叉
妖怪の父と人間の母から生まれた『半妖怪』。そのため妖怪の兄弟からも人間からも疎(うと)まれていました。口は悪いが根は優しいという人間よりの性質を持っています。敵に果敢(かかん)に立ち向かっていきますが、肝心な時に優柔不断(ゆうじゅうふだん)。
桔梗
長い黒髪と涼し気な目元を持つ巫女。生前は落ち着いた大人の女性というイメージ。しかし蘇ってからの桔梗はかごめへの嫉妬(しっと)や、感情をあらわにする姿も描かれています。どちらかと言うと女性からはあまり共感されないタイプ。
かごめ
現代に生きる普通の人間の女の子。明るく活発な性格で可愛いものが大好き。セーラー服姿がまぶしい事に気を取られがちですが、実は脚が長い!!桔梗の生まれ変わりの為、四魂の玉を探す能力が高い。犬夜叉に対して深い愛情を持つようになる。
どうして三角関係になってしまったの?

それではここから本題です。なぜ犬夜叉、桔梗、かごめは危うい三角関係へと発展していったのかを考えていきたいと思います。どんなきっかけがあって、苦しい思いを抱えることになってしまったのでしょうか?早速見ていきましょう。
犬夜叉と桔梗はかつて恋愛関係だった?
結論から申し上げますとほとんどの原因がこれ。かごめが戦国時代に来る50年前、犬夜叉と桔梗は恋愛関係にありました。そんな二人の仲を引き裂きたかった者の陰謀(いんぼう)によって、犬夜叉は桔梗の手で封印、思いつめた桔梗は死亡という過去が。
お互いに相手が裏切ったと思い込んでいたわけですね。ですので、犬夜叉は何も知らずにタイムスリップしてきた桔梗に似たかごめに最初は嫌悪感(けんおかん)をむき出しにしました。かごめにしてみたら意味がわかりませんよね。
旅を始めた頃の犬夜叉とかごめはケンカばかりでした。それでも力を合わせて苦難を乗り越えていくうち心を許しあう間柄になって・・・そこに桔梗が登場!いわば別れた元カノが良い感じの二人の前にどーんと現れてしまったのですね。はい、気まずい。
荒(あら)ぶる桔梗によって
さぁ、ここからの桔梗のターンがものすごい。桔梗は犬夜叉に憎しみを持ちながらも「それでも私に気持ちはあるはず」と思っていたようです。しかし犬夜叉の隣には自分に似たかごめがいることに嫉妬の炎をガンガンに燃やします。
そして桔梗はかごめを「そんなつもりじゃないのよ作戦」(仮名)で殺そうとするのですね。もうこれ2時間ドラマに使われそうなネタですよね。三角関係のもつれって怖いんだなと思わず鳥肌が。
煮え切らない犬夜叉
犬夜叉はそんな美女二人から思いを寄せられてどうして良いのかわからなくなってしまったのでしょうか。とにかくかごめにも桔梗にも愛情を見せるのですよね。はっきり言うと優柔不断にしか見えないのですが、どうやら二人とも本気で好きだったようです。
三人の関係の決着とは?

このまま三角関係のまま仲良くみんなで暮らしましょう、とはならないのが現実です。『犬夜叉』が漫画の世界であってもそこは現実のルールと同じのようです。という訳で、その三角関係はどう決着がついたのでしょうか?
桔梗は何を望んでいた?
最初はかごめに激しい嫉妬心をぶつけていた桔梗ですが、時が経つに連れ自分の気持ちに整理をつけていったようです。純粋に犬夜叉を想うかごめの気持ちにも心を揺るがされたのではないかと思います。
その最期は犬夜叉の腕の中で優しいほほ笑みを浮かべながら消えていくのですが、ここは涙無しでは見られません!桔梗は消える間際に「やっとただの女になれた・・・」という言葉を残しています。そう、桔梗は普通の「女」でありたかったのですね。
かごめはどうなっちゃうの?
実はかごめは中学3年生なんです。にもかかわらず恋愛の三角関係の一角になるとはタイムスリップ前は夢にも思わなかったことでしょう。まだまだ男の子なんて星の数ほどいるんだから・・・と教えてあげたくなりますが、かごめは健気(けなげ)でした。
結果的に犬夜叉はかごめを選びました。「ともに生きていこう」というプロポーズ的な言葉をかごめに伝えました。しかし桔梗の事を心から大切にしていた事を知っているかごめにしてみたら、複雑な思いもあったのではないでしょうか?
三角関係は解消し犬夜叉とかごめは結ばれました。しかし犬夜叉は桔梗にも消せない思いが残っているのではないかと思います。「こら、しっかりしなさいよ!」という声も聞こえてきそうですが、この犬夜叉の二股心がかえって人間ぽいのかもしれませんね。
まとめ
- 犬夜叉は当初かごめに対して嫌悪感を持っていた
- 犬夜叉と桔梗はかつて恋人関係だった
- 復活した桔梗の嫉妬は怖い
- かごめは中学生ながらも芯が強く犬夜叉の支えとなった
- 結果的に犬夜叉はかごめを選んだ
少年漫画での出来事とは思えない切なさで胸が震えそうな、犬夜叉、桔梗、かごめの三角関係。まだ恋を知らない子供たちからしてみれば「なんで?」と首をかしげるシーンも多かったのではないでしょうか?
大人になった今だから、犬夜叉をもう一度読み返してみるのもおすすめですよ。あの頃は気が付かなかったキャラクター達の隠れた想いを見つける事が出来るかもしれません。
コメントを残す