【犬夜叉】とは高橋留美子(たかはしるみこ)さんによって週刊少年サンデーで連載(れんさい)されていたラブコメファンタジー漫画なのですよ。2000年から2010年までアニメも放送していたんです。
みなさんアニメ【犬夜叉(いぬやしゃ)】に登場する琥珀(こはく)をご存知でしょうか?彼は妖怪退治屋である珊瑚(さんご)の弟で、妖怪の集合体・奈落(ならく)によって一度、命を落としています。しかし、犬夜叉一行のおかげで復活するのです。
今回は、そのアニメ犬夜叉の中で琥珀の声を担当した声優さんについてご紹介します!
琥珀の声の正体は金曜日のヒーロー?!
琥珀の高く力強い声の正体は、矢島晶子(やじまあきこ)さんです。「あっこ」の愛称(あいしょう)で親しまれる矢島さんは、とある人気キャラクターの初代の声を担当していました。そのキャラとは、実は【クレヨンしんちゃん】の野原しんのすけなのですよ!
ファンの間では金曜日に放送していたことから、「金曜日のヒーロー」と呼ばれていたんですよ!琥珀の声としんのすけの声はまったく雰囲気も声色(こわいろ)も違いますよね。
同じ方が声を担当しているとは想像もつかないと思います。さすがプロの声優さんですよね。ここからは矢島さんについてより詳しくご紹介します。
しんのすけのおかげで父親に認められた
実は、矢島さんはずっと声優になりたかったわけではありませんでした。子供の頃からお芝居が大好きで、舞台女優になることが夢だったそうです。
たくさんオーディションを受ける中で、アニメ【アイドル伝説えり子】の主人公・田村えり子の声優オーディションに受かります。これが矢島さんのデビュー作でした。矢島さんは一度就職しており、正社員を辞めて、声優になったことが父親にバレたとき、父親は涙を流しながら怒りました。
しかし、その後【クレヨンしんちゃん】の仕事が決まり、父親に認めてもらえるのでした。もし、しんのすけの声の仕事が決まっていなかったら、琥珀の声も違う人だったかもしれませんね。
およそ26年間演じたしんのすけの声を降りる
矢島さんは2018年6月に、1992年から続けていたしんのすけの声を惜しまれながらも降板します。その間なんと26年3ヶ月も続けていました。理由は、しんのすけの声を保つことが難しくなり、声を作ることに集中しすぎて、キャラクターを自然に演じづらくなったからでした。
矢島さんは少年少女から、動物の声までさまざまな役の声を演じています。その中でも、しんのすけと琥珀は甲高(かんだか)い少年の声だったので、喉に負担がかかっていたのかもしれませんね。
半妖の夜叉姫では琥珀の声が変わる?
【犬夜叉】の続編アニメ【半妖の夜叉姫(はんようのやしゃひめ)】ではまた違う方が琥珀の声を演じています。みなさんご存知でしたか?憶測ですが、先ほどのことから【半妖の夜叉姫】では琥珀の声優が変わったのかもしれませんね。
【半妖の夜叉姫】では木村良平(きむらりょうへい)さんが声を担当しているのですよ!木村さんは自分が子供の時に見ていたアニメと繋がりを持てることに、とても喜びを感じていました。視聴者だったアニメのキャラクターを演じるなんて本当に夢みたいですよね。
【半妖の夜叉姫】の詳しいあらすじを知りたい方は、こちらの犬夜叉のアニメには続編があった!半妖の夜叉姫とはどんな物語なの!?をご覧ください♪
木村良平さんについて
木村さんは声優でもありながら、俳優でもあります。二足の草鞋(わらじ)を履いているんですね。声だけでなく、顔もとってもハンサムで素敵な方なのですよ!
アナウンサー志望だった母親の影響で、3歳の時に劇団ひまわりに所属しました。子役としての経験を重ねていき、2009年に初めて【東のエデン】で主役・滝沢朗(たきざわあきら)の声を演じます。そして、アニメのキャラの声だけでなく、映画の吹き替えの仕事もたくさんこなされているのです。
あのピーター・ぺペンシーの声は琥珀だった?!
木村さんは人気アニメの声優の仕事だけではありません。2000年代にアメリカで話題になった【ナルニア国物語】の映画で吹き替えを担当しているのです。
イギリスに住むぺペンシー兄弟たちが、アスランというライオンが作った魔法世界・ナルニア国を舞台に冒険します。その中で主人公たちが成長していく物語になっているのですよ。
木村さんは長男のピーター・ぺペンシーの声を吹き替えで担当しています。ピーターは冷静で忍耐強い性格をしており、心優しく臆病な琥珀とは全然違う性格をしていますね。木村さんも矢島さんも、さまざまな役も演じ分ける声の仕事ってすごいです。
木村さんの琥珀を演じる覚悟
それでは実際に木村さんは演じることが決まったとき、どのような気持ちでこの役に臨(のぞ)んだのでしょうか。木村さんは【半妖の夜叉姫】で琥珀の声を演じることが決まったとき、このようなコメントをしています。
「自分が子供時代に視聴者だった作品と繋がれる時は、本当に時を超えたような不思議な高揚感があります。オリジナルシリーズのファンの方にも新たに知った方にも楽しんでいただけるような作品にしていきたいな!あっこさん!やらせていただきます!」
木村さんが琥珀というキャラクターをどれだけ大切にしているか、琥珀を演じることに対する覚悟のようなものが、ビシビシと伝わってきますよね。ファンだけでなく、作品を作る人たちにもこれだけ愛される作品を作り上げた高橋さんの素晴らしさがわかります。
琥珀の声が変わったファンの反応は?!
【半妖の夜叉姫】は【犬夜叉】の最終回から15年後の世界が描かれています。ですので、11歳の少年だった琥珀も立派な大人に成長しているのですよ。そして声優が矢島さんから木村さんに変わると、まだあどけなさが残る少年の声から、たくましくかっこいい男性の声に変化します。
ファンは「矢島さんの声がまた聞きたい」という声もありましたが、「琥珀の成長が感じられて嬉しい、声変わりした声もかっこいい!」といった声も多くありました!矢島さんの演じる琥珀と同じくらい、木村さんの演じる琥珀もちゃんとファンに愛されています。
まとめ
- 【犬夜叉】で琥珀を演じたのは矢島晶子さん
- 【クレヨンしんちゃん】のしんのすけの声だった
- 【半妖の夜叉姫】で琥珀を演じたのは木村良平さん
今回は琥珀の声の正体についてご紹介しました!いかがだったでしょうか?琥珀は主人公ではないものの、メインキャラクターなので有名な方々が演じられていたんですよ。
【半妖の夜叉姫】では、今まで珊瑚に守られているイメージが強かった琥珀が、立派な大人になり活躍する姿にも注目です。ぜひ、琥珀の声の違いなどに注目して、アニメ【犬夜叉】と【半妖の夜叉姫】をチェックしてみてくださいね♪
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