【犬夜叉】は高橋留美子(たかはしるみこ)さん原作の大人気アニメで、2000年から2004年までテレビで放送されていました。高橋留美子さんは『うる星やつら』や『らんま1/2』などたくさんの人気作品を生み出している漫画家です。
高橋さんの作品はギャグやコメディが散りばめられていて面白いうえに、複雑な人間関係や恋愛模様、その中での登場人物の繊細(せんさい)な心の動きも描かれていて評価が高いものがたくさんあります。
【犬夜叉】でもそんな複雑で興味深い人間模様が見られるのです。かごめに一目ぼれしてしまう妖狼族(ようろうぞく)の少年『鋼牙(こうが)』をご存じでしょうか?鋼牙とはどんな人物なのか、アニメでの登場回とその恋愛の行方(ゆくえ)はどうなったかについてご紹介します!
犬夜叉に登場する鋼牙とは?

鋼牙は見た目は人間ですが、妖狼族の少年です。黒髪、ポニーテールで、身長は170.2cm。人喰(く)い狼を操り、登場初期はなんのためらいもなく人間を殺しています。両足に四魂のかけらを入れており、風のように早く走ることができ、アニメでは鋼牙が走ると竜巻が起こるのです。
鋼牙には、奈落(ならく)と神楽(かぐら)によって、仲間をたくさん殺されたという悲しい過去があります。妖狼族は強い仲間意識を持っており、その大切な絆(きずな)を奈落たちによって踏みにじられてしまったので、奈落を憎み、仇(かたき)を取ろうとしているのです。
鋼牙の片思いの結果は?
鋼牙はかごめに一目ぼれして主人公の犬夜叉とは恋敵、つまり三角関係となったので、犬夜叉とかごめの仲を応援するファンからは邪魔者扱いされることもありました。
しかし、かごめを好きになったことで、人間を殺さないようになり、また、人喰い狼たちにも人間を襲わないことをしっかり守らせるという真面目な面を見せてくれます。また、かごめのピンチには何度も助けに来てくれるのです。このようなことからファンになる方も多かったのでしょう。
鋼牙の一目ぼれの結末ですが、鋼牙はなんと、自分からかごめを諦(あきら)めるのです。自分が不利なら潔(いさぎよ)く身を引く姿もかっこいいとファンからは好かれています。知れば知るほど応援したくなってくるキャラクターです。
アニメ【犬夜叉】での鋼牙の登場回は?

では、【犬夜叉】の中で鋼牙の活躍するおすすめ回をご紹介します♪アニメは【犬夜叉】と、その続きから結末までが描かれた【犬夜叉 完結編】とがあります。どちらにも鋼牙は出ていますので両方からおすすめの回を選びました!
アニメ【犬夜叉】第36話『かごめ略奪!超速の妖狼 鋼牙』
鋼牙の初登場からかごめに一目ぼれしてしまうシーンはとくに見逃せません!鋼牙が初登場したのはアニメ第35話『名刀が選ぶ真の使い手』ですが、見どころは次話、第36話『かごめ略奪!超速の妖狼 鋼牙』です。
人喰い狼に襲われていた村を犬夜叉たちが助けようとしていたのですが、狼たちを操っていたのは鋼牙でした。鋼牙は、かごめの霊力に興味を持ち、自分のアジトへとさらってしまいます。また、かごめの四魂の玉が見えるという能力が使えると判断し、かごめに協力を求めるのです。
さらに、かごめの顔をしっかりと見た鋼牙は「かわいいから自分の女になれ」と口説きます。その後、かごめの気の強さなど内面も好きになったのです。強引なところはありますが、まっすぐに好意を示してくれる姿に乙女心をくすぐられてしまうファンも多かったようですよ♪
アニメ【犬夜叉】第107話『初めて見せる犬夜叉の涙』
この回では鋼牙のかごめへの想いが感じられるシーンがあるのです!犬夜叉たちは奈落が蘇(よみがえ)らせた七人隊の面々と戦っています。その中で、敵の霧骨(むこつ)がかごめを花嫁にしようとさらい、かごめを助けようとする弥勒と珊瑚も共に毒で体の自由を奪われてしまうのです。
犬夜叉が駆けつけた時、毒によって3人の息が止まってしまいます。犬夜叉は、かごめを抱きしめて早く来られなかったことを詫(わ)びますが、その時、冥加(みょうが)が血と共に毒を吸って助けたのが間に合って、3人とも息を吹き返すのです。そこへ鋼牙が現れます。
かごめが生きていたと分かって安心した犬夜叉が涙を流すのが印象的ですが、鋼牙もかごめに「いつもは桜色のほっぺが真っ白だ」と言って労(いた)わるシーンがあり、かごめへの想いを感じられてキュンとしてしまいますね!
アニメ【犬夜叉 完結編】第9話『冥界の殺生丸』
前述したように鋼牙はかごめを自分から諦めたのです。このやり取りは、アニメ【犬夜叉 完結編】第9話『冥界の殺生丸』で見ることができます。鋼牙は強化して戦うため、両足に四魂のかけらを埋め込んでいたのですがこのかけらを奈落に取られてしまうのです。
かけら無しでは奈落と戦えないと思った鋼牙は、別れることを決意します。この時、桔梗(ききょう)が力尽きて犬夜叉とかごめは悲しみに暮れていました。悲しむかごめと犬夜叉に向かって「犬っころにはかごめがいてやらなければだめだ」と言います。
「自分だけがつらいと思うな、かごめを置いて去る、自分の身にもなれ」と犬夜叉を蹴るのも鋼牙らしく励ましているのが感じられるのです!さらにかごめに「犬夜叉に愛想が尽きたらいつでも俺のところに来い」と言い残し去ってしまいます。きっぱりとした姿が男らしいですね!
犬夜叉の恋愛模様について、こちらもどうぞ!
犬夜叉、かごめ、鋼牙の三角関係は、こうして鋼牙が身を引くことで決着がつきましたが、犬夜叉とかごめの恋愛には他にも困難がありました。とくにかごめの前世『桔梗』は犬夜叉の中で大きな存在だったので、犬夜叉の煮え切らない態度にやきもきしたファンも多かったのです。
犬夜叉、かごめ、桔梗の三角関係については犬夜叉はかごめと桔梗のどっちが好きだった?運命の相手になれたのは?で詳しく書いていますので、こちらの記事もぜひ読んでみてください!
アニメ【犬夜叉 完結編】第26話『明日へ』
この回はアニメの最終回です。犬夜叉とかごめが四魂の玉を消滅させるところと、それから3年後の世界での登場人物たちの様子が少しずつ描かれています。行き来できなくなってしまった古井戸が一度だけ繋がって、かごめが戦国時代で生きる決心をするのが感動的な回です。
鋼牙はあやめと祝言(しゅうげん)を挙げているシーンが描かれています。あやめはアニメオリジナルのキャラクターなので、鋼牙があやめと結婚するのもアニメオリジナルのストーリーです。
原作では鋼牙は四魂のかけらを失い去ってしまってからは全く登場しませんでしたので、結婚したという事実に、ファンからは喜びの声と、驚いた、ショックだったなど様々な声が上がりました!
まとめ
- 鋼牙は妖狼族の少年
- かごめに一目ぼれし、それから内面も好きになる
- かごめが危なくなると助けに来てくれることもあり、かっこいい
- かごめを諦めるのも男らしいと評判になった
- アニメではあやめと結婚した
妖狼族の鋼牙は、登場してきた時は人喰い狼を操って人間を殺すなど敵でしかなかったのに、かごめに一目ぼれし、かごめを助けに来たり、何度もストレートにアプローチしたりしているかっこいい姿を見ているうちに応援したくなってしまう人物でした!
高橋留美子さんの作品は、本当に一人一人の登場人物が魅力的で、一筋縄で行かない人間関係や恋愛模様も楽しめます♪犬夜叉を始め、たくさんの面白い作品がありますので、まだ見たことがない作品がある方はぜひご覧くださいね。
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