高橋留美子(たかはしるみこ)さんの作品【犬夜叉(いぬやしゃ)】は、少年サンデーで連載されていた漫画です。「四魂の玉(しこんのたま)」という宝玉を狙って主人公・犬夜叉とヒロイン・かごめが色々な人たちと出会いながら、冒険をしていくお話です。
四魂の玉を狙っているのは犬夜叉達だけではありません。他の妖怪も四魂の玉を狙っているのです!
犬夜叉のストーリーで重要になってくる最大の敵『奈落(ならく)』とその仲間達、通称「奈落一派(いっぱ)」について紹介いたします!
奈落とは?
まずは、犬夜叉のラスボス的存在「奈落」についてご紹介いたします。奈落は『鬼蜘蛛(おにぐも)』と呼ばれる妖怪を中心とした無数の妖怪の集合体(しゅうごうたい)です。
人間と妖怪の中間の存在なので、犬夜叉と同じ存在、『半妖(はんよう)』なのですよ!その境遇も犬夜叉と似ています。鬼蜘蛛はかつて大火傷を負い動けなくなった事がありました。身動きが取れず、今にも命を落としそうな所を助けたのが「桔梗(ききょう)」だったのです!
その出来事がきっかけに鬼蜘蛛は桔梗に恋心を抱く様になりました。しかしその恋心は「負の感情」に変わってしまった為、無数の妖怪が鬼蜘蛛の元へと集まります。鬼蜘蛛も体の回復を待っていたので、無数の妖怪達を体に受け入れたことで『奈落』の存在が生まれました。
奈落一派とは?
奈落の強さは防御力の高さにあります。物理的にもとても硬(かた)く、殺生丸や犬夜叉の攻撃を受けても体はほとんど無傷で耐えたり、非常に打たれ強い奈落なのですが、今回紹介する『分身を作り出す能力』からも防御力の高さが伺えます!
奈落一派と言う通り、奈落は7人の分身を自らの体から作り出しました。複数の妖怪の集合体でなので、自分の体の要らない部分を奈落本体と切り離す事で分身を作り出したのです。なんと!その分身には分身の証として『蜘蛛の火傷跡』が背中にあります!
『四魂の玉』の完成が奈落の目的です。目的を達成する為に奈落がとった方法は『7人の分身を作る事』でした。7人の分身はそれぞれ種族や性別もバラバラです。一体どんなメンバーが奈落から生まれ落ちたか、ワクワクしてきますね!
奈落一派を紹介!

それでは、奈落から生まれ落ちた、種族や性別も違う7人の分身メンバーを1人ずつご紹介しましょう!奈落一派のメンバーは以下の通りです!
長女:神無(かんな)
見た目は10歳の少女で、『死鏡(しかがみ)』という魂を吸い取る鏡を持っています。戦闘時には、『鏡の妖(あやかし)』を解き放つ事により相手の能力をコピーして跳(は)ね返すので、敵にとっては戦いにくいです。
次女・神楽に比べてとても幼い印象を受けるので、こちらが次女だと思われた人も多いかもしれませんね。奈落の『無』を司(つかさど)る分身とされていて、妖怪特有の妖力や匂いも全くありませんが、犬夜叉達にとって手強い敵となりました。
『犬夜叉の神楽と神無は可愛くて切ない!!二人の魅力をご紹介!!』では、神無・神楽の魅力について紹介しています!
次女:神楽(かぐら)
神無とは対照に、大人びた女性の姿をしています。自由になる事を強く願っており、扇子(せんす)を用いて風を起こし竜巻で攻撃をしますが、体に心臓がない為死ぬ事ができません。
奈落の『風』の分身なのですが、風をテーマにしている故(ゆえ)に奈落に縛(しば)られる人生から逃れたいと強く思っている様子です。姉である神無や犬夜叉の兄、殺生丸(せっしょうまる)と関わることもあります。
実は神楽は犬夜叉シリーズの中でもとても人気の高い人物なのです!『犬夜叉の神楽がかわいいすぎると話題に!風の妖怪その散り際にも注目!』では、神楽のかわいい魅力についてたっぷりと紹介しています♪
長男:悟心鬼(ごしんき)
獣(けもの)の姿をしている妖怪です。人の心を読む事ができ、相手の行動を先回りして攻撃を仕掛けてきます。獣の姿をしている事もあり、力強い悟心鬼は戦いの中で、犬夜叉の鉄砕牙(てっさいが)を噛(か)みくだいたエピソードがあるんですよ!驚きですよね!
二男:影郎丸(かげろうまる)・三男:獣郎丸(じゅうろうまる)
双子の妖怪です。兄・影郎丸は弟・獣郎丸を陰(かげ)で操ります。虫のような姿をしており、弟に比べて明らかに小さいのが特徴です。
一方の弟・獣郎丸は言葉を話す事はありません。しかし攻撃が速く、戦闘能力も高いので兄・影郎丸と上手く連携(れんけい)して戦います。
双子なので連携がとても厄介な妖怪です。『犬夜叉と戦い大きな傷を残した』というより、『鋼牙(こうが)を苦戦させた』というイメージが強い方が多いのではないでしょうか?
四男:白童子(はくどうし)/赤子(あかご)
赤子の姿をしている妖怪です。しかし知性が非常に高く、触れた者の心を読み取ることができる能力を持っています。奈落をさらに冷徹(れいてつ)にした様な性格をしていて、その正体は『奈落の心臓』なのです!
実は赤子は、奈落メンバーの中でも最高位に位置しています。やはり妖怪の核(かく)である心臓から生まれた分身だからなのでしょう!
分身は一人ではなく、もう少し成長をした姿・白童子もいます。犬夜叉には中性的なキャラクターは少ないのですが、白童子は珍しく中性的です。奈落に並ぶ程の不死(ふし)能力を持っています。
五男:夢幻(むげん)の白夜(びゃくや)
美しい姿をした男性で、日本刀を背負っています。幻術(げんじゅつ)を使うことを得意としてい為、あまり攻撃を受ける事がありません。戦闘に出るというよりは、敵の観察をしたり作戦を立てたりするのが上手いようです。
こうして見ても分身一人一人が全く同じところはありませんね!奈落の為に戦う人、奈落から逃(のが)れる為に戦う人。分身達の魅力的なキャラクター性に惹かれた方が多いのではないでしょうか。
奈落一派のおすすめなお話をご紹介!

奈落一派についてご紹介してきましたが、最後に少しだけアニメおすすめな話数をご紹介していきます!
第41話 神楽の舞(まい)と神無の鏡
40~42話に掛けて神楽、神無が多く登場するのですが、41話は神無の初登場回です。犬夜叉の仲間である弥勒(みろく)が村で仲良くなった少女と別れる為に、村に向かいます。
しかしその村の人たちは皆、魂(たましい)を抜かれて倒れていました。村の人の魂を抜いたのは神無で、彼女の目的はかごめの魂を吸収する事だったのです。
淡々(たんたん)とした表情で魂を奪っていく不思議な少女・神無なのですが、神楽と共に行動する事がとても多いのです!物語が進んでいく内に感情を持たない少女が心を宿(やど)している様に見えるという変化が見られます!
第66話 奈落の結界(けっかい) 神楽の決心
神楽が初めて奈落と裏切るお話です。犬夜叉の仲間・鋼牙の足にある『四魂の玉』を奪いとった神楽は、自由になる為に奈落に気付かれずに奈落の築き上げた城から抜け出します。
66・67話とお話が繋がっており、神楽のキャラクター性を多く知る事ができる回です!そして奈落の秘密も段々と明らかになってくる、とても重要な回となってきます!
この回を境に、実は殺生丸と神楽が段々と関わりが増えてくるのですが、関係については『犬夜叉の神楽と殺生丸はどんな関係?二人は思い合っていたのかを考察!』で紹介しています!共通点がまるで見つからない殺生丸と神楽ですが、この記事を読む事で理解が深まりますよ♪
まとめ
- 奈落は自分の魂、体を分けた分身が『奈落一派』
- メンバーそれぞれが全く違う性格や目的を持っている。
- その中でも裏切りや私利私欲のために動いたメンバーもいる。
流石は奈落から生まれた分身という事もあり、個性が強く感じられますね!赤子の姿をした分身を見た時に驚いた人も多くいたと思います。芯をしっかりと思っている奈落一派、アニメ、原作共に活躍をご覧ください!
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