【呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)】は、2021年6月に最新刊となる第16巻が発売され、今最も人気があると言っても過言ではない漫画(まんが)の1つです♪ストーリーが面白く、魅力(みりょく)的なキャラクターの多さも人気の秘訣(ひけつ)と言えますね!
そこで今回は、呪術高専学校に通う『伏黒恵(ふしぐろめぐみ)』の父親・『伏黒甚爾(とうじ)』についてご紹介します。ファンの間では『伏黒父』『パパ黒』などという愛称(あいしょう)で呼ばれ、性格はともあれ人気のあるキャラクターです☆
「伏黒甚爾とは一体どういう人物なのか」というポイントに着目してみました!ここからはアニメではまだ描かれていない内容を含む原作の0巻~16巻に沿(そ)って、伏黒甚爾についてのネタバレ考察していきますので注意しながら読み進めて下さい。
【呪術廻戦】伏黒甚爾とは一体何者なのか
伏黒恵の父である伏黒甚爾は、呪術界の御三家と言われている『禪院(ぜんいん)』・『五条(ごじょう)』・『加茂(かも)』の中の1つ、禅院家の生まれです。御三家生まれの甚爾ですが、呪力を持っていないため、呪具(じゅぐ)がないと呪霊(じゅれい)を払うことができません。
また、この禪院家は他の御三家よりも上下関係に厳しく、術式を受け継いでいないものに対して、落ちこぼれのレッテルを貼る様な家柄なのですよ。そのため、呪力を持たない甚爾は、身内から酷(ひど)い扱いをされていたようです。
甚爾は第8巻で初登場を果たしており、彼のクズすぎる性格がSNSでも話題となっていました!複雑な家庭環境の影響で性格も歪(ゆが)んでしまったのかもしれませんね・・・。
禪院家でありながら苗字が『伏黒』の理由
禪院家生まれでありながら、「なぜ苗字が『伏黒』なの?」と気になりますよね!原作では、息子である恵が小学1年生だった頃に、異母姉(いぼし)にあたる津美紀(つみき)の母と甚爾が結婚したと描かれています。
そのため、甚爾が伏黒になった理由は、恵の義理の姉にあたる津美紀の母である女性と結婚し、婿(むこ)入りしたからと言われているのです。この時、婿入りした理由を考えるとすれば、「自分を邪険に扱う禪院家と縁を切りたかったのかも・・・。」と考えられますね。
その後、『甚爾と津美紀の母は2人とも子供の前からいなくなってしまった』と書かれています。
【呪術廻戦】伏黒甚爾はなぜ強いのか
禪院家でありながら呪力を持たずして生まれてきたはずの甚爾ですが、『呪術界で最強』と言われている五条悟(ごじょうさとる)に劣らないほどの力を持っていたのです。「なぜこんなに強いのか」それは生まれ持った身体能力の高さにあると言えるでしょう。
この生まれ持った身体能力の高さは『天与呪縛(てんよじゅばく)』からくるものなのですが、これは一体何なのかをご紹介しますね!
『天与呪縛』とは
天与呪縛とは、強大な力を得るため強制的に何らかのデメリットが生(しょう)じることなのですよ。甚爾の場合は『呪力を持たないこと』がデメリットとして挙げられます。
甚爾が持つ天与呪縛によるメリットは、『天与呪縛』の能力は五感の底上げや身体能力の高さを指します。芥見下々(あくたみげげ)先生が言うには、呪縛によって五感が強化されすぎているため、呪霊を見ることができるのだそうです。
それだけではなく、内臓もすごく丈夫なので猛毒と同じぐらい体に害がある呪霊を体内へ隠し持つことができます。天与呪縛の強化のおかげで、それすら簡単にやってのける甚爾の強さには圧倒されてしまいますよね!
【呪術廻戦】第8巻で伏黒甚爾が復活?! ※ネタバレ
五条悟の過去編が描かれている8巻で初登場した甚爾は、最強と言われている五条悟をも倒しかけ、その圧倒的な強さでファンを驚かせました。しかし、9巻で負の力同士を掛け合わせることで発生する正の力『反転術式(はんてんじゅつしき)』を習得した五条悟に倒されてしまうのです。
過去編での五条悟の強さにファンは歓喜(かんき)したことでしょう♪そして、壮絶(そうぜつ)な戦いの後、倒されたはずの甚爾でしたが、なんと11巻の95話にて『オガミ婆(ばあ)』の降霊(こうれい)術により復活します。
降霊術によって呼び覚まされた甚爾と恵は13巻の110話にて遭遇(そうぐう)!「敵か?!味方か?!」「親子対決に発展するの?!」とファンはドキドキしていたはずです!そこで、SNSの反応は一体どういったものだったのかまとめてみました♪
父『甚爾』VS息子『恵』親子対決に発展?!
13巻で初めて伏黒親子が揃(そろ)い、ここからさらなる急展開を迎えます!そして、渋谷事変(しぶやじへん)の後半戦へと入っていきますので、とても読み応えのある部分ですよね♪それでは早速、13巻を見たファンの感想を見ていきましょう。
- パパ黒のあの優しい結末・・・めちゃくちゃ良かった!
- 父親と名乗らずに結末を迎えるなんて・・・。
- 恵の苗字が伏黒のままだと分かった後、「禪院じゃねぇのか、良かったな。」って言って自害(じがい)した所が伏黒甚爾らしくていいよね。
- 渋谷事変で大変なことが起こり過ぎて胃痛になりそう・・・。でもまだまだ胃痛は続きます。
- 渋谷事変での『たられば』が止まらない。
優しい結末と言うのは、恵に甚爾が名前を聞いたところを指しており、恵は戦っていた相手が父親だと知ることなく最後の結末を迎えます。このシーンでは初めて恵に対する愛情を感じられた部分ですね。しかし、13巻からの渋谷事変は、トラウマになってしまうファンも・・・。
親子対決後の14巻で恵は、新しい式神(しきがみ)を召喚(しょうかん)しており、その強さは計り知れません。【呪術廻戦】伏黒の領域展開とは!?その強さを徹底解説します!では、より詳しく恵の術式や領域展開(りょういきてんかい)などを紹介していますのでぜひご覧ください♪
【呪術廻戦】第16巻の謎(なぞ)をまとめてみた ※ネタバレ
13巻で甚爾は自害してしまったので、「もう出てくることはないのかも・・・。」と思っていたファンもいらっしゃいますよね。しかし、最新刊となる16巻では、再び甚爾が話題に!!
この16巻は渋谷事変が一段落し、禪院家の後継(こうけい)者問題が描かれており、今回も伏線がたくさんありそうです。そこで、最新刊の概要(がいよう)や、謎(なぞ)を考察していきます♪
16巻 伏黒甚爾が話題に上がったシーン
13巻で漏瑚(じょうご)と戦った禪院家の当主(とうしゅ)・『禪院直毘人(なおびと)』が生死の境目を彷徨(さまよ)うことに・・・。
そのため、禪院真希、真衣の実父(じっぷ)『禪院扇(おうぎ)』、禪院家の1人『禪院甚壱(じんいち)』そして、直毘人の実子(じっし)である『禪院直哉(なおや)』が招集(しょうしゅう)されていました。
その後、直毘人の死亡が確定し遺言状が読み上げられ、最有力候補だった直哉が当主となることが確定!かと思いきや、遺言状には続きがあったのです。
遺言状の続きとは・・・?
遺言状には扇と甚壱が了承(りょうしょう)した場合、27代目当主を直哉にすると言うこと、そして高専忌庫(こうせんきこ)と禪院家忌庫に保管されている全財産を、直哉が相続すると言うことが書かれていました。
その遺言状の続きがこちらです!
『なんらかの理由で五条悟が死亡、または意思能力を喪失(そうしつ)した場合、伏黒甚爾との誓約書(せいやくしょ)を履行(りこう)し伏黒恵を禪院家に迎え、同人(どうにん)を禪院家当主とし全財産を譲るものとする。』
引用 【呪術廻戦】第16巻
この遺言状に納得がいかなかったのは、当主確定と思われていた直哉ただ一人。自らが当主になるべく策を講じるのです。自分が当主になると疑わなかった直哉からすれば、この決定に反感を抱くのは自然なことですよね・・・。それでは次にこのシーンでの謎を少し解説していきます!
最新刊に登場する『甚壱』との関係性とは?
禪院家の当主を決める際に登場した『甚壱』ですが、ここで気になったポイントは彼の名前です。甚爾と同じ漢字が使われているというポイントに気が付きましたか?原作でも甚壱についてはまだ詳しく描かれていませんので、考えられる可能性は次の2つです。
- 兄弟
- 親子
この2つの説が有力だと言われています。しかし、彼らの名前に使われている2文字目に注目すると、兄弟という可能性が非常に高いのです。なぜなら甚壱の『壱』は数字の『一』を、甚爾の『爾』は『二』を表している漢字だからなのですよ!
そのため、甚壱が兄で甚爾が弟だと考えられるのですが、事実はまだ分からないのでこれからの物語に注目です!
甚爾と直毘人が交わした誓約とは?
さて、次の謎ポイントは甚爾と直毘人の交わした誓約書についてです。「いつ誓約が交わされたのか」と言うポイントが気になりますよね!しかし、原作でも誓約書についての詳しい情報は明かされていません。そのため、原作でヒントになっているであろう部分から考えていきましょう!
甚爾「俺の子供だが、ありゃ完全に持ってる側だ。5、6歳 術式の有無(うむ)がハッキリしたらお前らにやらんこともない。勿論(もちろん)金次第だがな。相伝(そうでん)の術式なら8、それ以外でも7はもらう。」
直毘人「相伝なら10やろう。」
引用 【呪術廻戦】13巻
これが甚爾と直毘人が交わした会話となりますので、これに基(もと)づき誓約書の内容を紐解(ひもと)いていきましょう。この会話の後、恵が相伝の術式を持っていると確認されたため、後継者に恵まれていなかった禪院家は、どうしても恵を当主にしたかったのだと思われます。
そして、この時の会話で直毘人が言い値より多く支払うと示しており、「相伝の術式を受け継いでいるものが欲しくてたまらない」と言うことが窺(うかが)い知れるでしょう。
なぜ恵が当主に選ばれたのか
上記の理由から、最有力候補であった直哉ではなく、恵が当主に選ばれたのかは相伝の術式が関係していると言えます。しかし、当主となることがほぼ確定していた直哉は、相伝の術式を持っていなかったのでしょうか?
「相伝の術式を持っていたのか」と言う点については、16巻の直哉の戦闘シーンから考えてみました。彼は『脹相(ちょうそう)』との戦闘中に『式神』を召喚しておらず、戦闘中のある一言から直哉は相伝の術式『投射呪法(とうしゃじゅほう)』である可能性が高いと言えます。
現時点で恵が持つ『十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)』を相伝している者はおらず、投射呪法よりも貴重なのだと考えられるのです。そのため、前当主・直毘人と同じ投射呪法を持つ直哉よりも、珍しい相伝の術式を持つ恵を選んだと言うことなのでしょうね。
まとめ
- 甚爾は禪院家の生まれでありながら呪力0の落ちこぼれ
- 禪院家生まれでありながら苗字が伏黒なのは津美紀の母と再婚したからだと考えられる
- 甚爾の天与呪縛によるメリットは五感の底上げと身体能力の高さ
- 甚爾と恵の親子対決は13巻で見られる
- 甚壱と甚爾は兄弟である可能性が高い
- 恵が当主に選ばれたのは甚爾が生前に禪院家と交わした契約書があったから
伏黒甚爾は、天与呪縛のデメリットのせいで呪力0なのにも関わらず、呪術界で最強と言われている五条悟を打ち負かす勢いのある人物だということがわかりました。複雑な家庭環境のせいで性格が歪(ゆが)んでしまっている甚爾は、SNSで話題にもなっています。
しかし、甚爾と恵の親子対決の際、親として子を思いやる一面を覗(のぞ)かせており、意外な一面に彼に好感を寄せるファンもいるようです♪最新刊となる16巻では、新たな伏線が発見できますので、自分なりに考察してみるのも面白いかもしれませんね!
【呪術廻戦】はとても面白いので、今回の考察を頭に入れながら読み直してみて下さい☆
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