呪術廻戦は、週刊少年ジャンプで連載(れんさい)中の人気漫画(まんが)です。主人公である虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は、呪いの王・両面宿儺(りょうめんすくな)と共存しているのですが、とある任務で命を落としてしまいます。
生死に興味の無かった宿儺ですが、「契約を結べば、呪術の力で傷を治し生き返らせてやる」と悠仁に言いました。その『契約』が『縛(しば)り』なのですが、正直何なのかよくわからない人もいますよね?
「今更聞けない!」と感じている人も多いと思いますので、今回はその『縛り』についてご紹介しますね。複雑そうですが、実はそんなに難しいものではありませんので詳しく見ていきましょう!
宿儺と悠仁の縛りとは?
縛りには『自分との縛り』と『他人との縛り』の二つが存在します。『自分との縛り』ならば、ある制限を設けることによって自分の能力を高める技のようなものです。
悠仁と宿儺が交(か)わした縛りは、『他人との縛り』であり誓約(せいやく)のことなのですが、ただの約束ではありません。宿儺は「利害による縛りは、呪術における重要な因子(いんし)である」と説明しています。
つまり、『何かをしてあげるから、別の何かをしてね』というような二人の決め事なのです。悠仁は生き返るために、宿儺とある縛りを交わしました。次は、その経緯と縛りが実際にどういったものなのかを見ていきましょう。
宿儺と悠仁が『縛り』を交わすまでのあらすじ
悠仁、伏黒(ふしぐろ)釘崎(くぎさき)の三人はとある任務で、特級呪霊(じゅれい)を前にし恐怖に怯えました。勝てない事を悟(さと)り、悠仁は宿儺に助けを求めますが、あっさりと断られ更に「交代したらまず、伏黒と釘崎の二人を殺す」と言うのです。
憎らしい発言ですが、全員が生きて逃れるためには宿儺に頼るしか方法が無く、悠仁はなんとか伏黒と釘崎を先に逃がし交代しました。そして、宿儺は「不愉快(ふゆかい)だ!」と言いながらも特級呪霊をあっという間に祓(はら)ってくれたのです。
しかし、悠仁は『なんの縛りもなく宿儺と交代したツケ』によって、元に戻ることに苦戦します。その間に、卑劣(ひれつ)な宿儺は、悠仁の心臓をえぐり「小僧を助けたければ戦え!」と伏黒に言いました。最終的に、悠仁は肉体の主導権を取り戻すのですが、命を落としてしまうのです。
宿儺と悠仁の『縛り』
宿儺は最初、生きる事に興味を示しませんでした。しかし、伏黒との戦いの中で何か目的が出来たようなのです。何を思ったのかはわかりませんが、生得領域(しょくとくりょういき)という心の中で、悠仁に契約を持ち掛けます。これが宿儺と悠仁の『縛り』です。
- 「契闊(けいかつ)」と唱えたら1分間身体を明け渡す事。
(この1分間誰も殺さないし、傷つけない) - この約束を忘れる事。
自分から悠仁の命を奪っておいて「条件を飲めば心臓を治して生き返らせてやる」など、気まぐれな宿儺らしい振る舞いですね。しかし、この二つの縛りに悠仁は納得せず「無条件で生き返らせろ!」と迫り、宿儺は更に契約を結ぶための契約を持ち掛けます。
この提案を了承した悠仁だったのですが一瞬で宿儺に倒され、半(なか)ば強制的に縛りは成立しました。もちろん、悠仁はこの約束を忘れています。最新刊16巻の現時点でまだこの縛りは発動していませんので、今後どのようになっていくのか楽しみですね!
渋谷事変で宿儺が大量虐殺できた理由を考察
作者は「渋谷事変は呪術廻戦の三つある山場のうちの一つ」と言っており、その宣言通り非常にボリュームのある話になっています。その中で宿儺は多くの人の命を奪いました。ショックを受けたファンも多かったと思いますが、同時に疑問を持った人もいたはずです。
- あれ?すくなって、確か人を傷つけられない約束してなかったっけ?あれどうなった?
- 宿儺、完全に1分以上身体使ってるよね。契約違反じゃない?
- 宿儺が人を殺した!!!あれ?縛りどうなった????
ファンの声は最もだと思います。ここからは、その理由について考察していきますね。渋谷事変について詳しく知りたい!という人は【呪術廻戦】14巻のあらすじ!ネタバレありで『渋谷事変』を解説!をチェックして下さいね。
縛りが発動しなかった理由
宿儺は生得領域という心の中で、『縛り』を守らなければ罰を受けると言いました。敵である夏油(げとう)も「縛りは守らなければ、ペナルティを受ける」言っており、呪術の中では非常に厳しい決まりのようです。
しかし、宿儺は渋谷事変で大量の人を殺しましたが、罰を受けていません。それはなぜなのでしょうか。その理由を考察してみました。
縛りが発動しない理由『契闊と唱えていない』
よく物語を振り返ると、宿儺は「契闊」と唱えていませんので、縛りが発動しなかったと考えられます。縛りが発生しなければ、人を傷つけても罰を受けることはありません。
宿儺は頭が良いので、罰を受けない事をわかっていたのだと思います。そのため、領域展開(りょういきてんかい)を発動し、本能の赴(おもむ)くままに人を傷つけ楽しんだのでしょう。さすが呪いの王と言われるだけあって、卑怯な性格をしていますね。
しかし、なぜ「契闊」と唱えていないのに宿儺は悠仁の身体を操れたのでしょうか。それが出来ないために、宿儺は何度も「忌々(いまいま)しい!」と言っていました。実は、その理由は「肉体の主導権が宿儺のものになっていた」からなのです。
宿儺が契闊と唱えず身体を操れた理由『肉体の主導権が宿儺のものに』
敵である夏油一派の一人『漏瑚(じょうご)』は、悠仁に『宿儺の指』を一度に10本も取り込ませました。そのため、悠仁の身体はすぐに順応されず、一時的に肉体の主導権が宿儺のものになっていたのです。
暫(しばら)くすると身体が適応してきたのか、主導権はまた悠仁に戻りました。以前、宿儺が悠仁の心臓をえぐりとった時と同じように、わずかなその隙間時間に宿儺は大暴れした、という事です。その狡猾(こうかつ)さには驚かされます。
まとめ
- 呪術廻戦は週刊少年ジャンプで連載中の人気漫画
- 主人公の虎杖悠仁は、宿儺の指を取り込み共存することになった
- 宿儺は一度は悠仁の命を奪うが、『縛り』によって生き返らせた
- 渋谷事件では、契闊と唱えていないため縛りが発動せず罰を受けることは無かった
- 悠仁は10本もの宿儺の指を一度に取り込んだために、適応が追い付かず一時的に宿儺に主導権が移っていた
まだまだ目が離せない呪術廻戦ですが、宿儺と悠仁の『縛り』は難しいように見えて、そんなに複雑なものではありませんでした。『縛り』を理解すると、更に呪術廻戦が面白くなりますので、この記事でぜひ覚えて下さいね。
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