母の日と聞いて思い浮かべるのはカーネーションではないでしょうか。フリルのような花びらとカラフルな色で可愛らしく、アレンジフラワーや花束としても華やかさを演出してくれます。たくさんの花が咲くので鉢植えとしても人気ですよね。
そんなカーネーションは通年を通して人気の花なので、もらう機会も多いかと思います。もらったからには長く楽しみたいですよね?カーネーションはお花初心者の方でも簡単に育てることができます。
今回はカーネーションの特徴や育て方のポイント、さらには肥料や土の選び方までご紹介したいと思います。覚えておくだけで、もらったお花を長く楽しんでいただけるので是非ご覧くださいね♪
カーネーションってどんな花?鉢植えでの育て方ご紹介☆

花色や品種が豊富で切り花としても鉢植えとしても人気で、暑さや寒さに強い多年草です。大きく分けると花径が4㎝~5㎝の大輪(たいりん)タイプと小輪(しょうりん)のミニカーネーションと呼ばれるものがあります。
ポットカーネーションと呼ばれる品種は鉢植え用に作られた品種で、草丈10㎝~30㎝程で花を咲かせますので、自宅で長い間楽しむことができます。
育て方のポイントは?
日当たりと風通しがよく、水はけがよい環境で育てるのがポイントです。気温と湿度が高い環境や、水はけが悪い土だと根腐れを起こしたり、病害虫(ぎょうがいちゅう)の被害にあいやすくなってしまいます。
①日当たりについて
日光が大好きなカーネーションは日当たりがいい場所が大好物♪花の色も葉っぱの色もすべて太陽がくれる恵です♪美しいお花を楽しむためにはたくさん日が当たる場所においてあげましょう!
鉢植えを室内で育てている方は日当たりがいい窓際に置くことをおすすめします。日照時間が少ないと花つきが悪かったり、成長が遅かったりとカーネーションも元気がなくなってしまいますので、家の中でも長い時間太陽の光があたる場所を選んであげましょう。
また、日当たり以外にも大切なことがあるんです!それは「風」です。お花って風が当たることによって成長するホルモンを分泌(ぶんぴつ)していることを知っていましたか?
特に室内で管理しているお花はなかなか風に当たることができません。ときどき外に出し、風に当てて思う存分成長ホルモンを分泌してもらいましょう♪植物にもストレス発散は必要ですよ(笑)
②植え替えの時期について
鉢植えで育てていたけど、成長とともに根で鉢植えの中がぎゅうぎゅうになってしまいます。人も狭いところより広い所でのびのびしたいですよね?カーネーションにものびのび育ってもらいましょう!
【時期は春先4月ころ~6月ころまでが最適】
植物だって寒い時期にいきなり土を取られ裸にされると風邪をひいてしまします。植物のためにも冬に狭そうだな・・・と心配になってもそこは春まで我慢してもらいましょう!暖かくなったら新居にお引越しです。
その時はもちろんいままでより多くの土を入れてあげられる鉢植えを選んであげてくださいね♪さて、次に植え替えのやり方をご紹介したいと思います。
2・株より一回り大きい鉢を用意して、鉢底石と土をいれる
3・鉢の1/3ほど土を入れる
4・株を鉢の中心に置き、周りに土を入れていく
5・鉢の縁から下2㎝~3㎝ほどのところまで土を入れる
6・水やりをして、日当たりと風通しのよい場所で管理する
とっても簡単ですよね。では次にどのくらいの頻度でお引越ししてあげたらいいのかご紹介します♪
【頻度は2年に一度くらいを目安に】
お引越しの頻度としては2年くらいを目途に植え替えしてあげましょう。ただし、選ぶ鉢植えによっては期間が変わってきますので、根詰まりの状況を確認しながら植え替えを行っていきましょう。
2・鉢底から根が出てきている
この2点がわかりやすい目安になるのではないでしょうか。土が少ないとすぐに水不足になり水やりも大変になります。さらに植物もたくさんの土があるほうがのびのびと育ってくれますので、この2つを目安に植え替えを検討してくださいね☆
【土も大事なんです】
水やりをしているうちにだんだん土が締まって固くなってきていると感じた事はありませんか?そんな時は植え替えのタイミングで土も一新(いっしん)してあげましょう♪植物に新しいお布団のプレゼントです(笑)
鉢植えで育てているのであれば、市販の培養土(ばいようど)が手軽でオススメです。元肥となる肥料もしっかり配合されているので初心者の方でもあれこれ揃えずとも植え替えすることが出来ますよ。
③水やり・肥料について
【肥料について】
鉢植えで育てているとどうしても土の少なさから栄養不足になるのは避けられません。そこで花の時期には、月に3回を目安に薄めた液肥を水やりのときにあげるのが望ましいです。そうすることできれいなお花を次々と咲かせてくれます♪
液肥が一番コスパがいいですが、より手軽さを求めるのであればアンプル式の肥料という選択肢もあります。アンプル式であれば先のプラスチック部分をハサミなどで切って鉢に挿すだけ♪それだけで土の中に少しづつ肥料が浸透(しんとう)していきますのであげ忘れもありません!
【水やりについて】
植物にとって一番大事なのが「水」です!その水やりもとりあえずあげればいいという訳ではなく、花の種類によっても好みがあります。カーネーションにお水を上げるときは次の事に気をつけてみてください。
多湿にすると根腐れを起こすので土をしっかりと乾かす
カーネーションは多湿を嫌う植物なので、花にはかけずに乾いた土にだけ水をあげるように心がけましょう!
お花が咲くまで・終わった後のお手入れ方法

鉢植えのカーネーションはお手入れ次第でたくさんの花をつけてくれたり、翌年も花を咲かせてくれるかが決まります。少しの手間できれいなお花が楽しめるので是非試してみてくださいね。
【摘芯(てきしん)】
小さな苗の場合は、枝の先端を数㎝ずつ切り詰めてみてください。そこから新しい目が左右に生え、株のボリュームが増します。茎の本数が増えるので結果的に花の数も増えて株が豪華になり、たくさん花がつきます♪
【切り戻し】
咲き終わった花や茎は見つけたらすぐに切り取りましょう。早くお手入れすることにより、養分成長に回すことができます。そして一通り花が咲き終わったら、すべての茎を1/2の高さに切りましょう。茎が込み合っている所はに元から切ってしまい風通しをよくしてあげてください♪
【差し木】
こちらはカーネーションを増やす方法です。もし興味があったら試してみてくださいね☆やり方は、切り戻しなどで剪定(せんてい)した枝を使用します。ここでポイントができるだけ新しい枝を使うことで成功率があがります。
枝は6㎝ほど。葉が多い場合は取り除くかカットしてできるだけ葉から水分が蒸発(じょうはつ)するのを防いでください。清潔(せいけつ)な赤玉土に挿して発根するまで土を乾かさないように管理してくださいね!
挿し木の発根まではおおよそ1ケ月ほどをかかるので根気よく見守っていてください♪根が出てきたら水やりは控えめにして育てていきます。すべての枝が成功するわけではないのでたくさん試してコツをつかんでくださいね☆
病気や害虫にも注意

とても湿気に弱い植物なので、梅雨の時期などに灰色かび病(ボトリチス病)は発生するとこがあります。
この病気になった場合には、葉や茎だけではなく花にも汚れのようなポツポツがつき、せっかくのキレイなお花が台無しになってしまいます。風通しをよくする、乾燥気味に育てるなど予防しましょう。
カーネーションには害虫で有名なアブラムシがとてもつきやすいです。春先~夏にかけてが一番発生しやすいため、予防が必要になります。アブラムシは肥料過多によって発生しやすいため、肥料を少なめにするというのも対策の一つになります。
病気も害虫も予防してきれいな花を楽しみましょう☆
まとめ
- 日当たりがいい所で育てましょう
- 植え替えのタイミングは2年に一度が目安
- お花をたくさんつけてもらうには肥料が大事
- 水やりは花にかけずに土にだけするようにする
- 湿気に弱い為、梅雨時期は病気に注意
- 春・夏はアブラムシがつきやすいのでしっかり見てあげましょう
初心者でも育てやすい人気のカーネーション。できたら長く育てて毎年楽しみたいですよね。育て方をマスターして花のある暮らしを初めてみませんか?市販で買える便利な肥料や土もあるので一度ホームセンターに足を運んでお好みの種類を買ってくるのも楽しいかもしれませんね。
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