バリバリバリバリッ・・・ズズドーンーー!!!と大地を轟(とどろ)かせ、私達の頭の中を『恐怖』で支配してまう雷。不穏(ふおん)な分厚い黒い雲、急に冷たく吹き付ける風、「あれれ?」と思った時には既に空に一筋の光が走る。
おへそを隠しながら我が身を出来るだけ低くして、頭から布団をかぶればもう大丈夫。そう思った矢先に再び、ドドドーン!!・・・そんなおぞましい経験を皆様はお持ちではないでしょうか?
そこで今回は『雷が家に落ちたらどうなるの?』と、かぶった布団の中で感じた疑問について、そしてそんな雷に立ち向かうためにはどうしたら良いのかを調べてみました。
雷が落ちたら家はどうなるの?

思い出すだけでも身震いしそうな雷がもしも、自宅にドーンと落ちたら・・・と考えた事は皆さんありますでしょうか?「いや、そんな事めったに無いから」と余裕の方の為にこちらの動画をご用意いたしましたので、まずはこちらをご覧ください。※音量注意です。
引用 Youtube
こちらが『ヨガ中に雷が家に落ちた』という大変センセーショナルな動画です!ヨガは自然からパワーをもらえるというのを小耳に挟んだ事があるのですが、あまりに強烈すぎるパワーではないでしょうか?
落雷のパワーってどれくらい?
落雷のエネルギーは大体1億ボルトの電圧で大地や建物を襲います。これは家庭用電気の強さの約100万倍相当。うーん、豆電球の実験の知識のみの私では説明が不十分ですのでこちらをどうぞ。
雷のエネルギーを家庭で例えると…家庭の電力使用量 約50日分 家庭用省エネのエアコン 10日分(24時間)
引用元 音羽電機工業株式会社公式サイト(外部リンクへ飛びます)
家庭用で例えるとぐーんと雷を身近に感じる事が出来ちゃいますね。落雷一発でエアコンが24時間フル稼働で10日間使用できる事を考えたら凄(すさ)まじいパワーだという事が分かりますね。
家に落ちたらどうなる?
そんなスーパーサイヤ人級の雷に家が襲われてしまったらどのくらいのダメージを受けるのでしょうか?早速調べてみましたのでご覧ください!
- 建物火災のおそれ
- アンテナや電線から伝わった電圧がパソコンや家電製品をショートさせる
- 停電が起きる
- 感電する場合もある
「なんで家の中にいるのに感電するの!?」と恐怖におののく方も多いでしょう。実は外よりも安全とされている家の中にいても100パーセントの保証はできないとの事。落雷によって大きな電流がアンテナや、壁、電気機器などを通ってくる場合があるのです。
ですから照明器具や部屋の壁の近くに居るだけで『感電』のリスクが高まってしまうんですね。そして不用意に窓を開けるのも金属部に触れる原因になるので注意が必要。だから雷が収まるまではできるだけ部屋の中心へ避難しましょう。
ちなみに落雷は近くの地面で起きた場合にも、電柱などを伝って家の中に電流が侵入するという現象も。なんと恐ろしいのでしょう。そのため雷の音が完全に止むまでは油断は禁物です!
雷が家に落ちる確率は?

では、家に落雷する確率はどれくらいなのでしょうか?雷と言えば気象庁という訳で、震える指先でそのゲートをくぐってみました。神様どうか、宝くじが一等当たるよりも少ない可能性でありますように。

引用元 気象庁 落雷害の月別件数(外部リンクへ飛びます)
なんと2005年から2017年の12年間で落雷被害件数は1540件!ひと月に約10回の落雷被害が、日本のどこかで起こっているという計算です。住居被害のみのデータではありませんが、家に落雷は全くありえない話ではないという事が言えますよね。
ちなみに人間の場合、一年以内に落雷する可能性は30万分の1という説もあるそうです。年末ジャンボ宝くじ3等の当選確率の約20万分の1ですのでそれよりはやや低めという結果で何とも言えないムード。「やはり備えるべし」との神からのお告げが聞こえました。
雷が近づいてきたらどうしたらいいの?
そこでここからは、恐ろしい敵である雷に対しての備え方をご紹介したいと思います。私達人類が雷に打ち勝つための方法は、どんなものがあるのでしょうか?
コンセントを抜く

まずは身近なパソコンやスマートフォンなどの電源を落とし、コンセントをえいやっと抜いてしまう事です。原始的な方法ですがこれにより大分リスクは減らすことが出来ます。
そしてテレビや洗濯機なども電流によるショートを防ぐためにここもコンセントを抜いてしまいましょう。雷発生が頻発(ひんぱつ)する夏場は特に冷蔵庫、エアコンが故障した場合のダメージは大きいので、ここもえいやっとするのがおすすめ。
コンセントを抜くだけで、大事な家電製品を守る事が可能ですが、注意したいのはすでに雷が発生している場合はかえって危険な行為になりますのでご注意を。さらに冷蔵庫は抜いたまま忘れると、中の食材が大変な事になりますのでやはり注意が必要。
水回りからも離れよう

レアなケースですが、なんと排水管や水道管も落雷の通電(つうでん)ルートとなる恐れがあるそうです。ですので、雷が鳴り響く中の洗いものや洗濯、そして入浴もできれば避けた方が安全。
とはいえ、お風呂でアヒルを浮かべてきゃっきゃと遊んでいる時にゴロゴロ来たら絶体絶命(ぜったいぜつめい)。できれば外の様子を確認してからお風呂場で楽しむようにしたいものですね。
雷から大事なものを守るには?

できれば普段から万全に雷対策を取っておくのが最も安心できる方法なのではないでしょうか?という訳でここからはこれがあれば今よりも10倍安全だ!という方法をご紹介したいと思います!
雷ガード付きの電源タップを
パソコンやスマホの充電などでおなじみの電源タップですが、中には『雷ガード付き』のものが存在するのです!高い電圧をつないでいる機器に流さないようにガードする役割を持つ大変憎い品物。ただし、雷が直撃した時のパワーまでは対応不可。
保険を見直そう
実は落雷によって受けたダメージの中には『火災保険』が適用(てきよう)されるケースもあることをご存知でしょうか?落雷によって家が火災で焼失(しょうしつ)してしまったり、テレビやパソコンなどの家電が壊れてしまった場合にも対象となるかもしれません。
詳しくはこちらの価格ドットコム保険公式サイト(外部リンクへ飛びます)をご覧ください!
大事なペットも

家を守るという事で、家の大切なペットについても少しだけ触れさせて頂きます。人間の感覚よりも研ぎ澄まされた感覚を持っているワンちゃんやネコちゃんは雷に敏感(びんかん)な子も多いのです。
また、飼い主さんの雷におびえる様子を見てさらに不安を感じてしまう子もいますので、出来るだけそばにいてあげて部屋の真ん中で優しく声をかけてあげると落ち着くかもしれません。
またワンちゃんの場合は、お気に入りの毛布やタオルで優しくくるんであげるのも〇。私の友人はネコちゃんをダンボールや身を隠せるようなものに避難させていたようです。
まとめ
- 家にも落雷する可能性はある
- 落雷のパワーは家庭用電気の約100万倍
- 近所への落雷でも家へのダメージを受ける場合も
- 雷が近づく前にコンセントを抜く、水回りや壁、家電には近づかない
- 火災や家電のショートにも対応する保険もおすすめ
激しい雷は不安と恐怖を感じる方も多いと思います。特に一人でじっとしているしかない時の心細さは、まるで小さな頃に戻ったような不思議な体験をしているかのよう。
でもどんな嵐もじっとしていればやがて過ぎていき、青さを取り戻した空には大きく美しい橋がかかる事も。自然の力は絶対的だからこそ、私達人間はそれに対する知恵と経験を持って共存していきたいですよね。
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