【鬼滅の刃(きめつのやいば)】は、作者の吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんによって描かれた漫画(まんが)で、『週刊少年ジャンプ』にて2016年11号から2020年まで連載(れんさい)されました。アニメや映画も制作されて大ヒットとなっています!
主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)をはじめ、登場人物それぞれに個性があり魅力的(みりょくてき)なキャラクターが多いのも人気の理由です。今回は炭治郎と鬼殺隊(きさつたい)において同期である『不死川玄弥(しなずがわげんや)』に注目してみます。
玄弥は歯が抜けたのに、また生えていて炭治郎を驚かせるのですよ。玄弥とはどんな人物なのか、なぜ歯が生えたのか、抜けた歯はどうなったのかについて考察します♪
【鬼滅の刃(きめつのやいば)】の『不死川玄弥』とは?

玄弥は炭治郎と一緒に藤襲山(ふじかさねやま)で行われた最終戦別と呼ばれる試験をクリアして、鬼殺隊に入隊した鬼殺隊員です。試験が終わった時、玄弥が案内役の子どもに乱暴しており、炭治郎が止めに入って玄弥の左腕を折ってしまい驚かされるシーンがありました。
暴力的で第一印象は最悪でしたね。しかし玄弥は早く手柄を立てて柱になりたいという思いと、それなのに呼吸が全く使えないことなどから焦(あせ)っていて暴力的になってしまっていたこと、実は兄想いの優しい性格であるということが後に分かるのです。
- 誕生日:1月7日
- 年齢:16歳
- 身長:選別時160cm→炭治郎と再会時180cm
- 体重:選別時56kg→炭治郎と再会時76kg
- 出身地:東京府京橋區(きょうばしく)・・・現在の中央区京橋
- 趣味(しゅみ):盆栽(ぼんさい)
- 好きなもの:スイカ
- 外見:目つきが鋭(するど)く、頬(ほお)から鼻の上まで横に大きな傷跡がある
- 髪型:頭頂部以外を剃(そ)った特徴的な髪型。実は頭頂部以外はきつい天然パーマなので剃らないと大変なことになってしまう。
兄は風柱(かぜばしら)の『不死川実弥(しなずがわさねみ)』です。
玄弥の過去と兄弟の確執について
玄弥は柱である兄がいながらも、兄に剣を教えてもらわずに岩柱の悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)の弟子となっています。なぜなのか気になりますね。玄弥の過去について見てみましょう。
実弥と玄弥は7人兄弟の長男と次男として育ち、父親が死んでからは、2人で母親や弟たちを守ろうと約束をし合う、仲の良い兄弟だったのです。しかしある日、何者かによって次々と弟たちが殺されてしまいます。犯人は鬼となった母親でした。
実弥は、鬼となった母をやむおえず殺しました。玄弥は実弥が母を殺すところを見てしまったのです。玄弥は母が鬼になってしまったことは分かりましたが、弟たちが殺されている光景にショックを受け気が動転していたので、実弥を「人殺し」と罵倒(ばとう)してしまいます。
この後、実弥は鬼殺隊へ入隊し玄弥と離れて暮らすことになりました。玄弥は「兄に謝りたい」「兄とともに闘いたい」と自分も鬼殺隊に入ること、そして柱となることを目指すのです。
兄の実弥は玄弥と再開後、玄弥にきつく当たりますがそれは呼吸の使えない玄弥を心配し、玄弥だけでも安全なところで長生きしてほしいという愛情からでした。しかしその想いはなかなか伝えられず兄弟の仲は拗(こじ)れてしまっています。
柱についてはこちらの記事【鬼滅の刃】鬼殺隊の最高階級柱とは?柱と呼ばれる条件を詳しく解説!に詳しく書いていますので、ぜひお読みください!
玄弥の能力について
玄弥は鬼殺隊の剣士ですが才能がなくて呼吸を使えないので、玄弥の日輪刀は刀身の色が変わっていません。そのため日輪刀はサブとして持っていますが、メインには銃を武器として使っています。また、鬼を喰(く)って力を増すことができる特異体質の持ち主なのです。
- 鬼を喰らう事で一時的に鬼の能力を得られる
- 怪我がすぐに治ったり攻撃力が強くなったりする
- 理性を失い攻撃的になってしまうというデメリットがある
- 鬼喰いをした状態で首を切られると死んでしまう
鬼喰いは生まれつきの特異体質ともいえる強い咬合力(こうごうりょく)と、ものすごい消化・吸収力があったためできたということです。単行本16巻の中で、玄弥は以下のように語っています。
悲鳴嶼さんも何だかんだでいいひとだからな
才能ないから俺のこと継子(つぐこ)にしないって言ってたけど
俺が鬼喰いしてるの察して弟子にしてくれたし
体の状態を診(み)てもらえって胡蝶(こちょう)さん紹介してくれて
胡蝶さんにはめちゃくちゃ嫌な顔されたよ
会う度説教でさ
悲鳴嶼行冥は玄弥と兄との確執(かくしつ)や、呼吸が使えないこと、鬼喰いをしていることなど全部を受け入れて玄弥を弟子としているのが分かりますね。玄弥は剣士としての才能がなく、精神的に追い詰められて鬼を食べてしまい、鬼喰いの能力に気がついたということです。
玄弥の歯が抜けたのに、また生えたと思われるシーンについて

玄弥の歯が抜けたシーンは単行本の12巻101話にあります。刀鍛冶(かたなかじ)の里に来た炭治郎が案内された温泉に行くと、炭治郎の頭に何かが飛んできました。なんと、前歯!見ると温泉に入っていた玄弥が自分で前歯を抜いたようでした。玄弥の前歯が確かに一本欠けています。
その後105話で炭治郎は玄弥に会った時に歯が全部そろっていることに気がつきます。そして、「落とし物だし返そうと」と拾って持っていた前歯を返そうとしますが、玄弥には「頭おかしいだろ捨てろや!!」と受け取ってもらえませんでした。
炭治郎は優しいのですが時々天然過ぎて、びっくりさせられますね。『歯が抜けたはずなのに全部そろっている』というこのシーンは、この後のストーリーで披露(ひろう)される、玄弥の鬼喰いの能力をほのめかしているのでしょう。
玄弥の前歯はその後どうなった?
玄弥は前歯を受け取らなかったので、炭治郎の性格を考えればその後も炭治郎は玄弥の前歯を捨てずに持っていると考えられるのです。玄弥は最終的には上弦の鬼・黒死牟(こくしぼう)との戦いで死んでしまいます。黒死牟は鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)の最古参の配下で最強の鬼でした。
鬼喰いの能力を使って戦った玄弥は、鬼と同じように体が崩(くず)れ跡形もなく消えてしまったのです。死んで何も残らないというのはとても悲しくて泣けてしまいますね。ここでファンの方たちが、こうなったらいいなと想像していることがあるので、ファンの声を見てみましょう。
- 炭治郎は玄弥に「捨てろや!!」と言われた後も、ずっと前歯を捨てずに持っていると思う
- 玄弥が死んでしまった後は律儀(りちぎ)に玄弥の兄・実弥に前歯を渡したんじゃないかな
- 人間の時の歯だから玄弥が死んでもあの前歯は残ってるよね?
- 実弥も炭治郎に「何でお前がこんなもの持ってるんだ」とか言いながら実はありがたく受け取ると思う
生真面目なところのある炭治郎の性格を考えると玄弥の前歯を捨てずに持っていると思え、きっとそれを実弥に渡しているでしょうね。
まとめ
- 不死川玄弥は炭治郎と同期で鬼殺隊に入隊した鬼殺隊員
- 最初は暴力的だったが、実は兄想いの優しい性格
- 刀鍛冶の里で玄弥の抜けた前歯を炭治郎が拾った
- 炭治郎は玄弥に前歯を返そうとしたが受け取ってもらえなかった
- 炭治郎は実弥に、玄弥の前歯を渡しただろうという想像をしているファンがたくさんいる
鬼滅の刃の不死川玄弥は最初は暴力的な人物かと思えましたが、実は兄想いの優しい弟でした。玄弥の最期は本当に悲しくて切ないです。炭治郎が玄弥の前歯を兄の実弥に渡せているといいですね。
鬼滅の刃の登場人物たちは、背景に複雑な事情を抱えていることが多いです。それぞれの過去や起きた出来事などを知ると、作品をより深く楽しむことができますね!
皆さまもぜひ不死川玄弥にも注目して、漫画やアニメを楽しんでください♪
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