『鬼滅の刃』は週刊少年ジャンプにて2016年から2020年まで連載され大人気となっている漫画(まんが)で、作者は吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんです。舞台は大正時代となっており、鬼となってしまった妹を人間に戻すために主人公が戦っていく物語なのですよ。
敵として登場する鬼のなかでも、鬼の首領(しゅりょう)である鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)によって選ばれた最精鋭(さいせいえい)の十二鬼月(じゅうにきづき)と呼ばれる12人の鬼たちがいます。とても強い鬼たちで、この十二鬼月の鬼として最初に登場するのが『累(るい)』です。
累は強い鬼ですが、幼さや可愛らしさがあり切なさまでも感じさせられるので、ファンのなかでも人気があります。今回はこの累について、どんな鬼か、何話に登場しているかといったところに注目してまとめてみました♪
【鬼滅の刃】累はどんな鬼?
累は男の子の姿の鬼で、髪も肌も白く、白い着物を着ています。全身が白い中に目立つのが目の色で、白目の部分が赤く、黒目の部分は白で、左目の中に『下伍(ご)』と文字が刻まれているのです。顔には赤い斑点がたくさんあり、斑点と斑点は星座の模様のように線でつながっています。
- 身長:135cm
- 体重:30kg
- 趣味:あやとり
- 住んでいる所:那田蜘蛛山(なたぐもやま)
- 階級:十二鬼月の下弦の伍
身長体重から12歳くらいの子供であることが分かります。それくらいの子供のころに鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)に鬼にされてしまったのです。累は人間だったころ、生まれつき身体が弱く、歩くことさえ苦しいほどでした。
そんな累の前に鬼舞辻無惨は現れ、血を与え鬼になってしまったのです。鬼となって強い体を手に入れたものの、人を食べないといられなくなってしまったと知り、累の両親は累を殺して一緒に死のうとしますが、累は逆に両親を殺してしまったのでした。
鬼としての累
累は親に殺されそうになったことから親に愛されていなかったと思いこんでしまっていて、家族の絆(きずな)や愛情に強いあこがれを持っていたのです。
また、累は『川で溺れた自分の子供を助けようとして亡くなった親の話』を聞いて感動し、このような絆を欲しいと思いました。
こうしたことから累は那田蜘蛛山に自分で作りだした鬼の家族と一緒に暮らすようになったのです。けれどもちろんですが偽物(にせもの)の家族で、寄せ集めた鬼たちが累の思いどおりの行動をできないなら容赦(ようしゃ)なく暴力を振るって恐怖で縛(しば)っていたのでした。
十二鬼月とは?
十二鬼月とは、鬼の首領・鬼舞辻無惨が選んだ直属の配下であり、最精鋭の鬼たちのことです。上弦の鬼が6人、下弦の鬼が6人の12人います。
十二鬼月の証拠として、目の中にそれぞれの階級の数字が刻まれています。上弦の鬼が両目に刻まれているのに対し、下弦の鬼には片目しか刻まれていません。下弦よりも上弦のほうが強く、十二鬼月の中で行われる入れ替え戦で勝利することによってこれらの順位を変えることができます。
累は下弦の伍という階級なので「弱いのかな」と思うかもしれませんが、階級に興味がなく他の鬼と戦って順位を奪うことをしなかったために低めの階級だということなのです。実は下弦の鬼の中では上位であると言われるほどの強い力を持っているのですよ。
【鬼滅の刃】累は何話に登場している?
主人公の炭治郎(たんじろう)と累との戦いは、単行本では5巻の第36話から第43話、アニメでは第18話〜第21話に描かれています。炭治郎は累との激しい戦いの中で、父から教えてもらっていたヒノカミ神楽の呼吸を思いだして戦います。
ヒノカミ神楽で戦う様子は漫画では第40話、アニメでは第19話で見ることができ、タイトルはどちらも『ヒノカミ』です。炭治郎の刀と呼吸についてはこちらの記事【鬼滅の刃】炭治郎と黒刀の秘密‼︎日輪刀と呼吸の関係とは!?に詳しく書いていますので、ぜひお読みください!
炭治郎と妹の禰豆子(ねずこ)が必死に頑張って戦っているかっこいい姿が見られ、また、鬼である累の家族への想いや切なさにも心を動かされたという方が多く、この累との戦いの回は漫画でもアニメでもファンから『神回』と呼ばれているのです。
累の血鬼術(けっきじゅつ)
血鬼術とは人をたくさん喰った鬼や十二鬼月などある程度以上の実力のある鬼が使える能力です。血鬼術が使える鬼のことを『異能(いのう)の鬼』と呼びます。累も十二鬼月であり血鬼術を使うことができるのです。
累の血鬼術は『糸』を操るもので、手から糸を出し自由自在に動かせます。その糸は鋭(するど)い刃のように敵を切り刻むことができ、鋼鉄並みの強さがあり自分を守ることにも仕えるのです。さらに糸に累自身の血を吸わせる事で、より強力な糸の技が使えます。
- 刻糸牢(こくしろう)・・・単行本5巻40話、アニメでは第19話で炭治郎に対して使いました。通常の糸より強度の高い糸を蜘蛛の巣のような形にして、敵をバラバラに切り刻む技です。
- 殺目篭(あやめかご)・・・単行本5巻42話、アニメでは第20話で累が炭治郎に対して使いました。篭のように敵を囲んで糸を張り、その囲んだ糸を徐々に縮めることで中の敵を殺める技です。
- 刻糸輪転(こくしりんてん)・・・単行本5巻42話、アニメでは第20話で累が水柱・冨岡義勇(とみおかぎゆう)に対して使いました。累の最強の技で、強度を最大まで上げた糸をうずまくように回転させながら敵に放つ技です。
普通の状態の糸でも炭治郎の日輪刀(にちりんとう)を折ってしまうほど強いので、炭治郎たちは苦戦します。
累の最期は?
炭治郎はヒノカミ神楽で累の首を切ったと思ったのに累を倒せていませんでした。累は炭治郎に首を切られる前に自分の糸で首を切って殺されるのを回避していたのです。累は血鬼術・殺目篭で炭治郎を囲み、動けない炭治郎はそのまま殺されそうになってしまいました。
しかしそこに水柱・冨岡義勇が駆けつけ、殺目篭を破り炭治郎を助けたのです。怒った累は血鬼術・刻糸輪転を発動します。しかし義勇は『水の呼吸・拾壱ノ型・凪(じゅういちのかた・なぎ)』を使って刻糸輪転を破り、次の一瞬で累の首を落として決着を付けたのです。
炭治郎は倒れた累の身体から『悲しみのにおい』を感じ、累の背中にそっと手を乗せます。すると累は家族の温かさを思い出し、現れた累の父と母に泣きながら謝(あやま)りました。「一緒に行くよ、地獄でも」と両親はほほえみ累を連れて消えていったのです。
まとめ
- 累は男の子の姿の鬼
- 累は人間だったころ、生まれつき身体が弱かった
- 鬼舞辻無惨に血を与えられ、鬼となった累は自分で両親を殺してしまった
- 家族の絆や愛情に強いあこがれを持っていて、鬼を集めて家族を作り那田蜘蛛山に住んでいた
- 炭治郎は累との戦いの最中にヒノカミ神楽で技を出せるようになったが累にはかなわなかった
- 水柱・冨岡義勇が累を倒した
ひたすらに家族の絆を求めて、偽物の家族を自分で作りだしても満たされない累は切なくて可哀そうな鬼ですね。
鬼滅の刃に登場する鬼たちの中には、悲しい過去のある鬼も少なくありません。ぜひ、鬼たちにも注目して漫画やアニメを見てくださいね!
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