高齢出産で後悔しないためにも障害児について詳しく知っておこう

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現代において『高齢出産』という言葉は珍しくなくなってきましたよね。出産といっても妊活を始めるタイミングは人により異なります。それに加え「今はまだ好きな事をしていたい」「仕事でキャリアを築いていきたい」など、結婚・出産の優先順位が高くないケースも多いかもしれません。

その反面、漠然(ばくぜん)と高齢出産に不安を抱いている方も多く感じられます。どのくらいの年齢まで自然妊娠できるのか、どのくらい体に負担がかかるのか、障害を持った子が生まれる確率はどのくらい上がるのかなど、調べれば調べるほど怖くなってきてしまうことばかりです。

後悔しないためにも、今自分たちで得ることができる知識を身につけておきませんか?今回は高齢出産が増えた理由から、妊娠・出産に伴うリスク、事前検査について詳しく調べてみました。『漠然とした知識』を『きちんとした知識』に変えて将来に備えましょう。

なぜ高齢出産は増えたのか

高齢出産が増えたきた背景には、女性の社会進出が盛んになったことが少なからず影響しています。今では女性の幹部は珍しくありませんし、共働きの夫婦や家庭に入り家事をする男性も増えてきています。しかし高齢出産が増えてきた理由はそれだけではありません。

高齢出産の主な要因
  • 長期にわたる産休・育休を取得しづらい
  • 出産適齢期とキャリアを築いて戦力になる時期が重なる
  • 保育園不足による待機児童問題

女性が社会進出してきたといっても、まだまだ日本では働く女性が出産しやすいような体制が整っておらず、その不安から出産に踏み切れないというのも現状です。男性が多い職場や、産休・育休で長期にわたって休むと復帰しづらいと感じる人も多いでしょう。

また保育園不足による待機児童問題も各地で問題になっていますよね。出産しても職場に戻れないかもしれないなど、さまざまな不安から若い年齢での出産を逃している人もいます。男性による育休の取得も普及してきていますが、それが当たり前になる時代はまだまだ遠いかもしれません。

高齢出産とは何歳から?

では実際に高齢出産とは、何歳で出産する事をいうのでしょうか?世界的には67歳で無事に出産した事例もあるため、自然妊娠できる年齢は医学的には厳密(げんみつ)に定められてはいません。そこで、日本産科婦人科学会が定めている定義を参考にしてみましょう。

日本産科婦人科学会による定義

1991年以前は30歳以上を高齢出産と定義。

現在は30歳以上での出産が増えたこと、WHOをはじめとする諸外国でも同様の定義がなされているため、1991年頃から35歳に引き上げられた。

世界的に見ても、出産する年齢は上がりつつあります。35歳でも若いと感じる方がいるかもしれませんが、妊娠・出産は命がけです。人間の体は日々衰えていくので、やはり年齢が上がるにつれて様々な体の問題やリスクも高くなってしまいます。

高齢出産によるリスク

高齢出産では様々なリスクを考えなくていけません。障害を持った子が生まれる確率は高くなり、妊娠中毒症は重くなりがちで、異常妊娠の確立も高くなるといわれています。また自分が還暦(かんれき)になった時に、子どもが成人するというのもリスクのひとつかもしれませんね。

高齢出産で胎児に障害が生じる可能性

女性は一生分の卵子を体に備えて生まれてきます。人は加齢により体が日々衰えていきますよね。それと同様に、卵子も老化し質が低下すると言われているのです。こうした卵子の老化が、高齢出産による障害を持った子が生まれる確率の増加につながっているとされています。

実際に研究者が調査した結果によれば、40代で妊娠した人は20代で妊娠した人の12倍~14倍の確率で、生まれてきた子どもに障害が生じると発表しています。日々卵子が衰えていく・・・、そんな事考えただけで怖くなってしまいますよね。

妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)

妊娠中毒症とは、妊娠中期から後期にかけておこる病気で、主な症状は『高血圧』『むくみ』です。高血圧やむくみは、誰もが1度は経験したことがあるかもしれません。しかし妊婦さんの場合、安全で有効な治療法が無く、原因もはっきりわかっていないのです。

ほとんど場合自覚症状が無いため、妊婦検診で異常が見つかることが多くなっています。合併症(がっぺいしょう)を引き起こす可能性が高く、最悪の場合胎児が亡くなるケースもある怖い病気です。生活習慣病も要因のひとつなので、日々の生活に気を付けて安全な出産を迎えたいですね。

異常妊娠

『子宮外妊娠』という言葉を耳にしたことはありませんか?正常な妊娠とは異なり、受精卵(じゅせいらん)が子宮内膜以外に着床(ちゃくしょう)して胎児が発育してしまうことです。子宮外妊娠は1回起こると、次妊娠した際も再び起こる可能性が高くなってしまいます。

流産も異常妊娠のひとつになります。実は流産は妊娠女性の38%が経験しており、高齢出産だけのリスクではないのです。しかし年齢が上がるにつれてその確率も上がっていくので、やはり20代で妊娠した方と40代で妊娠した方を比べた場合、40代のほうがリスクが高くなってしまいます。

障害児を授かり育てる覚悟

もし、子どもが障害を持って生まれてくることがわかったら、あなたならどういう風に思いますか?未来を不安に感じますか?障害も含めて愛する自信がありますか?命をかけて生んだ愛する我が子に、少したりとも後悔の念を抱かない為に、私たち自身が知識を深めておきましょう。

高齢出産で発生する可能性のある先天(せんてん)異常

女性は加齢とともに、胎児の染色体(せんしょくたい)異常のリスクが高まることがわかっています。この染色体異常があると、先天異常を持った新生児が生まれるのです。その中でも最も多いとされているのが『ダウン症』になります。

ダウン症の主な特徴
  • 筋力の緊張性に障害があり、筋量が一般的な人より少ない
  • 知的発達の遅れ(2歳くらいになっても言葉を話さないなど)
  • 消化奇形(きけい)
  • 心疾患(しんしっかん)
  • 耳から聞いた言葉を理解するのが苦手
  • 想像力・空想力が豊か
  • 言葉で表現するよりも行動で表す
  • 観察力・形態(けいたい)認知・空間認知に優れ、模倣(もほう)が上手
  • 思いやりに富(と)み、感受性(かんじゅせい)が強い
  • 薬が効きすぎてしまったり、副作用がでやすい

ダウン症特有のコミュニケーション方法があり、時には『頑固』と言われてしまうこともあります。その反面、感受性が豊かで人の気持ちを汲(く)み取ることができるので、人懐っこい性格が多いのも特徴です。しかし個人差があるので、すべての特徴が当てはまるわけではありません。

心臓に障害がある子ども達も多く、激しい運動を行う場合には医師の診断を受けなくてはいけません。筋肉の緊張性に障害があるため、運動の発達に遅れがあります。私たちが普段当たり前に行っている階段の上り下りも、ダウン症の子ども達にとってはとても恐ろしいことなのです。

胎児に起こりうる障害を事前に知る方法

現代では出産前に、胎児の障害の有無を調べることができます。まだまだ日本では浸透(しんとう)していませんが、将来の選択肢のひとつとして覚えておくといいかもしれませんね。

出生前診断の受診

出生前診断とは、妊娠後に胎児に先天的な疾患(しっかん)がないかを確認する検査になります。

新型出生前診断

妊婦さんに採血することで染色体の異常の有無を検査。

妊娠10週目から検査が可能で、負担が少ないのがメリット。

比較的新しい検査方法で、採血のみで済むため身体への負担も少なく、早い段階で調べることができます。しかしこの検査で要検査となった場合には、染色体に異常がある可能性が高いため、より詳しい検査をしなくてはいけません。

羊水(ようすい)検査

胎児がお母さんのお腹の中で包まれて過ごしている羊水を採取して検査する方法。

羊水中に含まれている胎児の細胞によって染色体異常を検査。

今まではこちらの羊水検査が一般的でした。新型出生前診断よりも詳しく結果がわかるというメリットがありますが、検査をすることで少なからず、流産の確率が上がるというデメリットもあげられます。ですので担当医と相談して、ご自身にあった方法を検討することをおすすめします。

出生前診断を受ける問題点

生まれてくる子どもに、染色体異常があるかどうかを確かめるのに役立つ出生前診断ですが、倫理(りんり)的な問題もあります。もしあなたが検査をして、お腹の子どもに染色体異常が見つかった場合どうしますか?人によっては命の選別につながることもあります。

妊娠という奇跡が、検査を行ったことによる安易な命の選別につながらないように、『検査をしない』という選択肢もあります。検査をした結果、染色体の異常が分かったとしても専門家によるカウンセリングを受けることもできます。ひとりで悩まず、後悔のない決断をしたいですね。

まとめ

  • 高齢出産とは35歳以上の出産の事をいう
  • 胎児に障害をもった子どもが生まれる確率があがる
  • 異常妊娠や妊娠中毒症のリスクが高くなる
  • 先天性異常の中でもダウン症が1番多い
  • 出生前診断を受けるという選択肢もある

好きな人と結婚することができた奇跡。大好きな人との間にできた子どもという奇跡。この奇跡を大切にしていきたいですよね。今は晩婚化時代と言われる現代ですが、それに伴(ともな)い出産する年齢も上がりリスクも生じます。

奇跡を大切に育てていくために、そしてご自身の体を守るためにはさまざま選択肢があります。ご自身が納得した未来を選べるように、事前に高齢出産について調べておくのも大事なのではないでしょうか。

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