あなたは普段、小説を読みますか?幅広いジャンルを読む人もいれば、特定のジャンルに絞って読む人もいますよね♪2020年、猛威(もうい)を振るうコロナの影響(えいきょう)で、本の売り上げが伸びたそうですよ!
「今までは本なんて読まなかった・・・。」という人が、本を手に取る機会(きかい)が増えたのは、いいことですね!さて、世の中にはたんさんの小説があります。そんな中で今回は、『薬屋のひとりごと』という小説に注目していきます!
シリーズ累計(るいけい)600万部を超える人気作なので、ピンときた方もいるかもしれませんね!「全く知らないよ。」という方は、どんな作品かみていきましょう♪
薬屋のひとりごとについて

まずは薬屋のひとりごとがどんな作品なのか、みていきましょう!
物語のジャンルと世界観
物語のジャンルは、ミステリー×ラブコメです。唐代(とうだい)の楊貴妃(ようきひ)の時代がイメージされており、文化レベルは十六世紀ごろの設定になっています。
しかし、十九世紀ごろの科学的知識(かがくてきちしき)も使われているようなので、歴史ものというよりは、異世界ファンタジーという認識(にんしき)が近いですね!
主人公と物語のあらすじ
物語の主人公は猫猫(まおまお)という花街(はなまち)で薬師をしている女の子です。ある日、薬草を取りに出かけた際に後宮(こうきゅう)の女官(じょかん)狩りにあい、下女(げじょ)になってしまいます!
猫猫は賢(かしこ)い娘ですが、薬や毒に対してとても強い好奇心(こうきしん)をもってしまう癖(くせ)がありました。その好奇心から、とある事件を解決してしまい、寵姫(ちょうひ)や宦官(かんがん)に目をつけられることに! そんなところから、物語は始まっていきます。
あらすじにある用語(ようご)の補足(ほそく)
舞台が唐代となると、聞きなれない言葉がたくさんでてきましたね!あらすじをイメージしやすいように、少し言葉の意味をまとめてしまいましょう。
- 後宮:后妃(こうひ)などが暮らす宮殿(きゅうでん)
- 下女:炊事や掃除といった身の回りの世話をするお手伝いさんのようなもの
- 宦官:去勢(きょせい)した男の役人
宦官という言葉の意味には驚(おどろ)きませんか?「なぜ去勢した男なの!?」そんな風に感じた人もいるかもしれませんが、その理由はシンプルでした。なぜなら、後宮は男子禁制だったのです!
ちなみに、当時の医療技術(いりょうぎじゅつ)だと3割ほどは去勢の影響で命を落としたとされています。上手く立ち回れば権力を握ることができたようですが、なかなかリスクのあるチャレンジですよね!
作者について
作者は日向夏(ひゅうがなつ)という方で、『小説家になろう』という日本最大の投稿型小説サイトにて活動されています。2014年にヒーロー文庫で薬屋のひとりごとが書籍化し、小説家としてデビューしました。
小説家になろうは、小説を自由に掲載(けいさい)したり読んだりできるサイトです。このサイトの魅力的(みりょくてき)なポイントは、どちらも無料で利用できるところですね♪薬屋のひとりごとをはじめとして、同サイトでは日向夏さんの他の作品も読むことができます。
残酷(ざんこく)な描写(びょうしゃ)を含む作品が多々ある為、好みは分かれそうですが、無料でチェックできるとなると気軽に試せますね!
本作が読める媒体(ばいたい)

薬屋のひとりごとの特徴として、媒体の多さがあげられます。
- 小説家になろうにて連載(WEB小説)
- ヒーロー文庫にて連載(ライトノベル)
- スクエニ出版(しゅっぱん)にて連載(漫画)
- 小学館出版にて連載(漫画)
漫画だけで2つの出版社から発売されているとはすごいですね!4つもあると、「どれを読めばいいの?」と悩んでしまいそうです。小説と漫画にわけて、それぞれにどんな違いがあるのかをみていきましょう!
WEB小説とライトノベルの違い
WEB小説とライトノベルには、大きく4つの差があります。
- 費用の差
- 挿絵(さしえ)の差
- 言い回しの差
- エンディングの差
「エンディングの差って何?」と思う方もいるかもしれませんね♪それぞれについて、みていきましょう!
費用の差
費用の差は大きいですね。小説家になろうのサイトは、無料で利用することが可能です。つまり、WEB小説であれば第1話から最新話まですべての話が無料で楽しむことができるということになります!驚きですよね?累計600万部超えの人気作品を、無料で読めてしまうのですから!
一方でライトノベルにて読む場合、1冊あたり約600円必要です。2020年8月現在9巻まで発売されているので、単純計算で5,400円ほど費用がかかるわけです。こう聞くと、「WEB小説が1番じゃないの?」そう思ってしまうかもしれませんね。
しかし、そうとは言い切れないのです!ライトノベルには、WEB小説にない魅力があります。それは、挿絵の差です。
挿絵の差
文庫化にあたり、しのとうこというイラストレーターによるイラストが入りました。とてもきれいなイラストで、薬屋のひとりごとの世界観がよりイメージしやすくなっております!
ライトノベルの素敵なところは、ここぞというポイントで挿絵が入ることにより、臨場感(りんじょうかん)が増し感情移入(かんじょういにゅう)がしやすいところですよね♪普段から小説を読む方であれば、挿絵がなくても容易に本の内容をイメージすることができるでしょう。
しかし普段から読まない方からすると、イメージを補助(ほじょ)してくれる挿絵の存在は大きいですよね♪そういう意味で、ライトノベルは読書初心者にオススメといえるかもしれません!
言い回しの差
ライトノベルはWEB小説をベースにして書き下ろされた作品となる為、言い回しは加筆(かひつ)・修正が加えられています。WEB小説にあった細かい誤字(ごじ)なども修正した状態で文庫化されているので、大変読みやすいものに仕上がっています。
エンディングの差
「WEB小説とライトノベルではストーリーが異なるの?」と感じるかもしれませんね。しかし、それほど大きな差ではありません。イメージとしてはWEB小説はノーマルエンドで、ライトノベルはグッドエンドとなっています。
例えば、WEB小説では亡くなった人がライトノベルでは生き残ったりするのです。せっかくならグッドエンドを読みたいという方にはライトノベルがオススメですが、『グッドエンド=良い作品』というわけではありません。
内容によっては、亡くなった方が自然に感じるストーリーもあるかもしれないですよね。ここは好みの分かれるポイントなので、どちらを読むかの判断軸(はんだんじく)になるかもしれません!
漫画の違い
2つの漫画は原作が同じだけあって、ストーリーに大きな差はありません。最も大きな差は、イラストの違いでしょう。
スクエニ出版の漫画
作画を猫くらげという方が担当しており、可愛らしい絵が特徴です。高い画力によりキャラクターの感情が豊(ゆた)かに表現されているので、キャラクターの魅力が引き立った作品に仕上がっていますね♪
漫画を選ぶ際に可愛い絵を重視する場合、こちらを読んでみるのはオススメかもしれません!
小学館出版の漫画
作画を倉田三ノ路(くらたみのじ)という方がされていて、スクエニ出版の作品と比べると、可愛いよりも綺麗(きれい)で落ち着いたイラストですね!どちらかというと、しのとうこさんのイラストに近いイメージを感じる作品となっています。
ライトノベルに雰囲気が近いので、ライトノベルの前後に読む場合にはこちらがオススメかもしれませんね♪
まとめ
- シリーズ累計600万部を超える人気作品
- ミステリーとラブコメの要素が詰まった作品
- 媒体ごとに異なる魅力
薬屋のひとりごとは、シリーズ累計600万部を超える人気作品です!猫猫自身の魅力もさることながら、宦官とのやりとりも見どころ満載なので、読んでいて楽しい作品となります。
WEB小説やライトノベル、漫画それぞれに違った魅力が詰まっているので、読み比べてみるのも楽しみ方のひとつです!おうち時間が増えた今だからこそ、チャレンジしてみるのもよいかもしれませんね♪
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