夏のヒーロー!!クワガタの幼虫の育て方とは?初心者の方も必見!!

スポンサーリンク

子どもの頃、夏にはお父さんと虫とりに行っていたなぁ・・・という方も多いのでは?今では近所の公園でとるのはもっぱら『セミ』という方も多いようですが、子どもにとって夏のヒーローと言えばやはり『クワガタ』『カブトムシ』!!この2大トップは不動(ふどう)でしょう。

一般的にはクワガタと呼ぶ方が多いですが、正式名称は『クワガタムシ』赤みがかかったボディとその湾曲した大きなアゴから、『赤牛』という異名があることをご存じの方は、よほどの虫好きに限られそうです。ちなみにクワガタのハサミに見える部分は、実はアゴということにも驚き。

知っているようで知らないことが多いクワガタですが、今では幼虫も成虫もネットで購入されて飼育されるというのが一般的。時代は変化していくということですね。今回は初心者の方にもオススメのクワガタの幼虫の育て方をご紹介します!

クワガタの幼虫の育て方とは?

幼虫も成虫もネットで購入されることが多くなった昨今、成虫でなく幼虫から飼育を始める方のほうが多いんだそう。この事実だけで初心者にも育てられるかも?と期待が膨(ふく)らみます。早速気になる育て方を見ていきましょう!

飼育を始める前に準備すること

ところでクワガタの幼虫を育てると一言に言っても、その育て方は種類によって様々。温度管理が大事と言われていますが、種類によって最適温度も違います。そこで今回は日本での人気ナンバー1で、一般的に名前の知られている『オオクワガタ』の幼虫の育て方をご紹介します!

まずはオオクワガタの幼虫を購入するところから。ネットショップでは大体1頭500円程度で購入することができます!もっと高額なイメージを持っていたので、これなら子どもにお願いされてもプレゼントすることができそう。

ただ、必要なのは幼虫だけではありません。成虫ならば虫かごに入れて飼育している姿を思い浮かべますが、幼虫はそうはいきません。幼虫を飼育するためのセットも同時にネットショップで購入してしまいましょう!

菌糸ビン飼育の方法

まずはじめに『菌糸(きんし)ビンって何?』という疑問にお答えします。菌糸ビンとは、広葉樹のおがくず成分をキノコの菌で分解したものをビンに詰めたもののことです。キノコの菌も生きている状態で使用します。オオクワガタの幼虫はこの菌糸を食べて大きく成長していきます。

クワガタは脱皮をしないため、成虫になってから大きくなることができません。そうです、クワガタは幼虫の時期の大きさで、成虫になった時の大きさが決まるのです!つまり幼虫の時期に食べるエサがとても重要ということ!

そのため菌糸ビンは、幼虫1頭あたり必ず1本用意しましょう。オオクワガタはおおよそ10~17カ月ほどで成虫に成長します。2~3ヶ月もするとビンの中の菌糸が減ってくるので、菌糸ビン交換の合図。合計3回ほどの交換で蛹化(ようか)し、サナギになります。

温度管理が重要

菌糸ビンで飼育する場合に特に気をつけたいポイントが『温度管理』です。最適温度は『18~20℃程度』、この温度以外でも飼育することは可能ですが、28℃以上が続くと幼虫が死んでしまうこともあるので注意が必要です。

また、この温度を変えることで羽化する時期が変わってきます。通常10~17カ月ほどで成虫に成長しますが、23~25℃で飼育すると5~7カ月程度と短い期間で羽化まで成長させることもできるのです。これには驚きですね!

ただし、せっかく幼虫のうちから飼育するのであれば、最適温度を保って愛情をかけて育ててあげたいもの。時間をかけてじっくり成長する姿を楽しむというのもオススメです!

サナギから成虫まで

サナギになる頃には菌糸ビンの中身もほとんど減らなくなり、羽化に向けて総仕上げの時期。菌糸ビンの中で動かなくなるため、見守る側としてはちょっと不安にもなりますが、ここはじっと耐えましょう。

サナギの状態は特にデリケートに

幼虫からサナギに蛹化してから成虫に羽化するまでの期間は、体がとても柔らかくデリケートな状態になります。サナギは身を守るために、自身よりも一回り以上大きな楕円形(だえんけい)の空間を固めて蛹室(ようしつ)と呼ばれる部屋をつくります。

最初は前蛹(ぜんよう)というサナギになる直前の状態で、幼虫の体をピンと伸ばした姿のまま動かなくなり、エサである菌糸も食べなくなります。ここからは最適温度の『18~20℃程度』にキープしながらじっと見守ってあげましょう。

前蛹からサナギになるまでにかかる期間は、おおよそ10日~2週間程度。そこからサナギの姿でいる期間は3週間~4週間、つまり前蛹から羽化するまでは計4~8週間程度ということになります。ただ見守ろうと思うと長く感じてしまいますが、サナギを信じて待ちましょう。

見守る際に気をつけたいこと

オオクワガタを幼虫から育てる際に一番気をつけたいのが、蛹室を壊してしまわないことです。何度も菌糸ビンを入れ替え、やっとサナギになってあと少し・・・となると、元気に成虫になることができるのか、どうしても気になってしまいますよね。

菌糸ビンの中の蛹室も、外からではサナギが見えそうで見えにくい・・・。そんな時に蛹室を作っていることに気づかず菌糸ビンを交換してしまうことは絶対にNG。初めての方には難しいかもしれませんが、温度管理と育て始めてからの期間を把握(はあく)しておくことで予測することができますね。

特に春先から夏にかけて気温が高くなる時期は、成長も早くなるので要注意。できる限り幼虫の時と同様の『18~20℃程度』をキープして見守ってあげましょう。

愛情をかけて育てることが一番の栄養源!

無事サナギになり、待ちに待った成虫とご対面!!今か今かといてもたってもいられませんが、羽化して成虫になったからといってすぐに菌糸ビンから出てくるわけではないんだそう。

なんとももどかしい期間ですが、成虫になって自ら出てくるまでは辛抱して期待を膨らませながら見守ってあげることも愛情です。きっと立派なオオクワガタとなって元気に出てきてくれることでしょう。

成虫になってからの育て方や、実はグルメなクワガタのエサの好みなどは、関連記事『昆虫界一のグルメなクワガタのエサをゼリー以外で作ってみよう!!』にまとめていますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

まとめ

  • クワガタには、『赤牛』という異名がある
  • 異名の由来は、赤みがかかったボディとその湾曲した大きなアゴ
  • クワガタは幼虫から育てる方が多い
  • 初心者にオススメなのは『菌糸ビン飼育』での育て方
  • サナギの時期はデリケート!見守ることも愛情のひとつ
  • 元気な成虫を育てるには、温度管理が最も重要!

クワガタの幼虫の育て方や、異名といった豆知識をまとめてみました。クワガタが人気なのはみなさんご存知ですが、育てようと思うと温度に敏感で思ったよりもデリケート。ただし、初心者にも簡単な飼育セットもネットで購入できるので安心です。

梅雨があけたら夏本番!新型コロナウイルスの影響で、なかなか外に遊びに行けないという方も多いと思いますが、ネットで幼虫を購入してお子さんと一緒に育ててみては?愛情をかけて見守ることで、親子の時間も和やかな空気に包まれそうです。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です