突然ですが第一問。『モンブラン』『パーカー』『クロス』こちらの言葉に共通するものとは一体なんでしょうか?はい、そうです。その答えはこちら全て『ボールペンを製造しているメーカー』ですね。
それでは第二問です。お祝いでプレゼントされたら嬉しい物とは何でしょうか?腕時計?万年筆?うーん惜しいですね。ボ、ボ、ボ?そうです!ボールペンですよね!!すみません、やや強引に答えに持っていきました。(もちろん腕時計や万年筆も大変嬉しいです!)
今回はそんな人気のボールペンのひとつである『ミキモト』のボールペンが、実はすでに販売終了していたとの大変ショッキングな噂を聞きつけてきました。一体どういうことなのでしょうか?早速ひも解いてみたいと思います。
ミキモトのボールペンが販売終了って本当?

ミキモトのボールペンが販売終了という噂は果たして本当なのでしょうか?友人の話によるとミキモトのボールペンはネームを入れてくれるサービスも行っており、進学や就職などのお祝いのギフト用として大変人気が高い商品だそうです。
確かに自分では購入をためらってしまいがちな高級なボールペンをプレゼントされたら背筋が伸びる思いがしますよね。しかもそこには自分の名前が刻まれているなんてまるでデキるキャリアウーマンのよう。あえてちょっと見せびらかしてみたくもなる乙女心。
ああ、想像しただけでミキモトのボールペンをスーツの胸ポケットに差し込みたくなります!電話応対の時に、打ち合わせ中のメモ書きの時に、「あれ?そのボールペン素敵だね」なんて気になるあの人の心もキャッチできそうな魔法のボールペン。これは早速調査が必要ですよね!
ミキモトってどんな会社なの?

ボールペンにスポットを当てていましたが、そもそも製造元の『ミキモト』とは一体どういった会社なのでしょうか?なんとなく真珠を使った高級感あふれるメーカーというイメージですが、ここで一度ミキモトの歴史を振り返ってみましょう。
ミキモトについて
ミキモトは正確には『株式会社ミキモト』という名称で、創業者の御木本幸吉(みきもとこうきち)さんは『真珠王』と呼ばれていたそう。『海賊王』に匹敵(ひってき)するカッコいい響き。「世界中の女性を真珠で飾りたい」が御木本幸吉さんの名言です。
- 本社所在地 東京都江東(こうとう)区豊洲(とよす)
- 本店舗所在地 東京都中央区銀座
- 事業内容 宝飾品(ほうしょくひん)の製造と販売
- 主な商品 養殖(ようしょく)真珠『ミキモトパール』
- 主な功績 世界で初めて真珠の養殖に成功した
ちなみに、関連会社として『御木本真珠島(しんじゅしま)』があります。こちらは三重県鳥羽(とば)市の鳥羽湾にぽっかり浮かぶ島なんですね。御木本幸吉さんが真珠養殖を成功させた地でもあります。
なんとこの島全体が株式会社御木本真珠島であり、さらに養殖真珠を展示する美術館も併設されています。非常にエンターテイメント性の高いスポットとなっていて世界からの観光客も多い事で有名なんですね。
ミキモトの歴史
さてミキモトはいかにして事業を日本から世界へと展開していったのでしょうか?その歩みを早速見ていきましょう。
- 1899年 御木本真珠店を銀座四丁目に開設(数年後に近距離での移転)
- 1928年 パリ支店開設
- 1913年 ロンドン支店開設
- 1927年 ニューヨーク支店開設
- 2004年 上海直営店開設
- 2016年 香港の複合施設に支店設立
※詳細はこちらのミキモト公式サイト(外部リンクへ飛びます)をご覧ください。
日本の『ミキモト』が世界に向けて羽ばたいていく様は、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだったのではないでしょうか?次々と世界の主要都市に支店がオープンしていくことで、日本の真珠の価値が伝わっていったのだと思います。世界はMADE IN JAPANの流れに完全に乗りました。
ちなみにミキモトのティアラは皇室御用達(ごようたし)だそうです!あの秋篠宮(あきしののみや)家の次女であられる佳子(かこ)様もお召しになられていたそう。
ミキモトインターナショナルとは?
さて、ここまで真珠についてお話をしてきましたが、今回はミキモトの「ボールペン」のご紹介なんですね。実は真珠の事業とは別のブランド『ミキモトインターナショナル』がギフト用の食器や文房具を手掛けているのです。
そしてここから噂の真相について調査した結果をお伝えいたします。結論から申し上げますと、ミキモトインターナショナルの商品は全て2017年に販売を終了したとのことなのです。
宝飾品大手のミキモトは来年2月、ギフトブランド「ミキモト インターナショナル」の販売を終了する。高級感がある食器やボールペンを中心とした文房具を約30年間取り扱ってきたが、近年は低価格品の台頭(たいとう)もあり競争が激化。
来年6月ごろに銀座本店の改装オープンも控えており、主力の宝飾品事業に経営資源を集中する。
引用元 日経経済新聞 電子版2016/12/28(外部リンクへ飛びます)
なんと30年間もの積み上げた歴史があったのですね!しかしそんな由緒(ゆいしょ)あるブランドが時代の流れに逆らえずに消えていく・・・というのはなんとも形容(けいよう)しがたいもの悲しさがありますね。
しかし悲しみに暮れているヒマはありません。こんなに歴史ある世界のミキモトが手掛けたボールペンとは一体どんなものなのかを皆さんも見てみたいと思いませんか?もしやあの真珠が施されているのではないか、そんなワクワクの予感に胸は高鳴る一方。
ミキモトの人気ボールペンとは?
調べてみたところ、ミキモトのボールペンは幅広い層の方たちから熱い支持を受けていてコレクションにしてる方も多いようです。そこで気になるのはミキモトのボールペンはどのようなデザインがあったのでしょうか?それではここで一押しの素敵なミキモトのボールペンをご覧ください!
パールボールペン
なんとミキモトの真珠がノック部分にちょこんと乗せられたなんとも清純なデザインのボールペン。女性へのプレゼントとして大人気商品だったそう。
ミキモトのパールついたボールペンかわいい〜!って思って見てたけど値段見て目ん玉まろび出たわ pic.twitter.com/csKTWyXTRP
— アンジェラ・ビーマイベイベー (@kusobbadance) February 4, 2020
引用 Twitter
驚きはお値段です。そのお値段なんと825,000円!!あまりにもセレブリティな数字にどこでカンマを打つのか一瞬分からなくなりました。安心してください。税込み価格ですよ。叶(かのう)姉妹が使っていそうなイメージですよね。
ト音記号ボールペン
2015年に数量限定での販売だったト音記号デザインのボールペン。日本の直営店とオンラインのみで販売されたようです。ト音記号とボールペンのコラボがこんなにも煌(きら)びやかになるのですね。
「ミキモト インターナショナル」がアジアの芸術文化を支援するACC(アジアン・カルチュラル・カウンシル)に共感し、ボールペンを発売。ト音記号のモチーフに真珠をあしらった繊細なデザイン。 http://t.co/3X7aLnG8cG pic.twitter.com/PI0zSJ48iW
— 装苑ONLINE (@fashionjp) October 15, 2015
引用 Twitter
ミキモトインターナショナルがアジアの芸術文化を支援するための企画商品だったそうです。お値段もこちらは税込み5,400円と控えめな設定。「くーっ!この頃に知っていたら絶対に購入したのに!」と悔やんでも悔やみきれません。
ミキモトのボールペンはもう手に入らないの?
惜しくも販売終了となってしまったミキモトのボールペン。こんなに素敵なボールペンなら是非とも手に入れたい、と思いながらも春の夢のごとし。いやしかし、必ずどこかでその姿を拝めるはずです!そんな期待を胸に、ミキモトのボールペンを探す旅に出てみましょう。
百貨店の場合
伊勢丹(いせたん)、高島屋(たかしまや)、小田急(おだきゅう)・・・名だたる百貨店で我が心である『ミキモトのボールペン』を求めて調べを進めてみました。しかし扱っているのは真珠などの宝飾品。それから物語に出てきそうな眩(まばゆ)い光を放つフレグランスや化粧品達です。
どんなに歩みを進めてみても肝心のミキモトの『ボールペン』は見つけられず・・・さあ、気を取り直して次に行きましょう。
ネット通販の場合
欲しいものは何でもネットで手に入る時代にあやかり、まずは『楽天市場(らくてんいちば)』。すると、画面いっぱいにパステルカラーのボールペン!!しかしそこには『中古』の赤い文字が並んでいました。できれば新品が欲しいと思いながらそっと画面を閉じます。
折れそうな心に喝(かつ)をいれて今度は『Amazon(アマゾン)』での捜索を開始。期待を込めてそっと小指で押したENTERキーの先にあったのは、パステルカラーのボールペン。「ようやく会えたね」と感極(かんきわ)まったところで今度は違うメーカーのもの。
メルカリの場合
そしてラストは子供から大人まで幅広い層から支持を受ける『メルカリ』です。時代はリユース、というわけでやはり並ぶ『中古品』の文字。しかしその中古の森の奥にようやく『新品未使用』の箱入りミキモトのボールペンが!!しかし「団体名が刻印されています」の注意書きあり。
やっぱりミキモトの新品のボールペンはもう買えないの?

あきらめかけたその時。パソコンの中のミキモトの公式サイトが急にその光を増し、何やら強く訴えかけています。そこにはなんと『MIKIMOTO Luxury Gift Collection(ミキモト ラグジュアリー ギフト コレクション)』として装い新たにしれっと文房具を販売中のページが!
まるでチルチルとミチルが追い求めていた伝説の青い鳥のよう。「なんですか、そこにいたんですか」というため息にも似た、しかし心はホっとするような不思議な気持ち。よく見たら先ほどのパールボールペンのTwitterの画像は2020年のものでした。全く気が付きませんでした。
気になるボールペンの詳細はこちらのミキモト公式サイト(外部リンクへ飛びます)をご覧ください。ちなみに例の叶姉妹っぽいボールペンの取り扱いもありました。
ボールペンの芯が切れてしまったら?

もしかしたらタイムリーな話題の方もいらっしゃるかもしれません。「絶対インクが無くなる寸前なのはわかっています。しかし一体どうすれば・・・?」はい、ご安心ください。実はミキモトのボールペンの替え芯は意外なあのメーカーの物で代用できちゃうんです。
ずばり代用品はこちら!
なんとそれは幼き頃の私たちの身近にずっと寄り添ってくれている存在。そうです、えんぴつの代表的なメーカーである『三菱鉛筆』のボールペンの替え芯で代用できちゃうんですね。メーカーは違えどボールペンを愛する者同士の熱い絆を感じさせますね。
どうやって取り替えるの?
「さあ替え芯も手に入ったことだしあとは取り替えるだけ・・・あれ?キャップが取れないな。こうなったら力づくで」と左右にボールペンを決して強引に引っぱるのは避けましょう。実はミキモトのボールペンは『回転式』と『キャップ式』の2種類があるので注意が必要なんですね。
代用品、取り替え方について詳しくはこちらのミキモト公式サイト(外部リンクへ飛びます)をご覧ください!!
まとめ
- 株式会社ミキモトの創業者は御木本幸吉さん
- 御木本幸吉さんが世界で初めての真珠の養殖に成功
- ボールペンを展開していたのはミキモトインターナショナル
- 2017年にミキモトインターナショナルの商品の販売は終了
- 現在はミキモトラグジュアリーギフトコレクションとして直営店とオンラインで販売中
ミキモトのボールペンは自分の大切な人にプレゼントしたくなる素敵な商品です。過去に一度その姿を消した時はミキモトファンの方々の心に寂しさの影を落としたのではないでしょうか?きっと復活を願う声が多く上がったからこそリバイバルになったのではないかと思います。
これからのミキモトのボールペンの新たなラインナップが楽しみになりますよね。皆さんも大切な人に心を込めてミキモトのボールペンをプレゼントしてみませんか?
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