スタジオジブリといえば、名監督の宮崎駿(みやざきはやお)さんを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。自分が子供の頃スタジオジブリの作品が大好きだったけど、今では自分の子供がジブリ作品を大好きなんていう親子も多いかと思います。
世代を問わず愛されているアニメを生み出してきた宮崎駿さんですが、実はたくさんの著書も執筆されているんですよ。ジブリアニメに関する著書から、エッセイや有名監督との対談まで幅広く手掛けています。
ジブリアニメの魅力はみなさん十分ご存じかと思いますので、今回は宮崎駿さんの執筆した著書のおすすめ作品についてご紹介していきたいと思います。活字が苦手という人はマンガ本もありますのでご安心ください♪
宮崎駿さんとは?

おすすめ作品をご紹介する前に宮崎駿さんはどのような人なのか簡単にご紹介したいと思います。
- 1941年1月5日生まれ
- 学習院大学に進学し、そこで児童文学サークルに所属。いくつかの人形劇を企画しつつ、漫画家も志(こころざ)しながら最終的にはアニメーションの世界に進むことを決意
- アニメーターとして東映(とうえい)動画に入社
- TVアニメルパン三世が事実上の初監督作品であり、その後のルパンの基盤を作り上げた
- 日本の映画監督、アニメーター、漫画家として活躍
- 1985年に設立したスタジオジブリに監督として所属し、2005年に取締役に就任
- 2001年に自身で企画制作した三鷹(みたか)市立アニメーション美術館(三鷹の森ジブリ美術館)の館主を務める
- 代表作:風の谷のナウシカ、天空の城ラピュタ、となりのトトロ、魔女の宅急便など
初めて入社した東映動画では、アイディアが採用されるなどその才能を早くも発揮していたそうです。アニメーションの世界に進むと決めた時から、頭の中には描きたいものがあふれていたのかもしれませんね。
宮崎駿さん執筆本おすすめはこれ!ージブリアニメ関連編ー

まずはアニメで有名な作品の原作について見ていきたいと思います。アニメは何度も見たことあるけど、原作の内容を知っている人は多くないと思います。アニメとはまた違った発見があるかもしれませんよ♪
風の谷のナウシカ
アニメーション雑誌『アニメージュ』に1982年2月号から、1994年3月号まで連載された風の谷のナウシカの原作漫画になります。連載中から映画化が決定しましたが、その制作の為何度か連載が中止になり、最終回を迎えたのは12年後でした。
長い年月を費やした原作は、映画作品とは違い濃密で緻密(ちみつ)なものとなっています。映画ではトルメキア王国とナウシカが住む風の谷が中心に描かれていますが、原作ではさらに広がった世界観で描かれています。
なんと映画化されたのは原作の1~2巻の途中までの内容なんです。全7巻で完結している作品のため、原作でしか見られないナウシカの世界観があと5冊もあるんですよ!気になる方は是非読んでみてください♪
飛行艇(ひこうてい)時代
「飛ばない豚はただの豚だ」のセリフで有名な紅の豚の原作になります。ナウシカと違い、紅の豚の原作はなんとわずか15ページの漫画なんです。紅の豚といえば、まさしく理想の女の子像といったキャラクターのダブルヒロインが人気のひとつですよね。
それが原作では一人しかでてこないうえに、なんと「女の子を助けるおっさん」を描きたかったそうです。特徴的なガハハという笑い方もなくラストまで違うというのが紅の豚の原作の特徴です。しかし原作でしか味わうことのできない世界観を観てみたくありませんか?
宮崎駿さん執筆本おすすめはこれ!ーエッセイ・対談集編ー

ジブリ作品の原作以外にも宮崎駿さんはたくさんのエッセイや著名人との対談集を発売されています。宮崎アニメの軌跡(きせき)がわかる内容の作品が多く、読み応え抜群なのでファンの方なら1冊は持っておきたい作品ばかりです。
出発点 1979年~1996年
宮崎駿さんの生い立ちやスタジオジブリ設立までの経緯や思想などが記(しる)されている一冊になります。天才と呼ばれる彼ならではの悩みなのか、だれもが持つ悩みなのか、生きていくうえで生まれてくる矛盾に葛藤(かっとう)する等身大の宮崎駿さんが描かれています。
例えば幼少時代、実家は戦争のための航空機を作っていて、戦争が始まった時に歓喜(かんき)した父を彼は絶望的なまなざしで見つめながらも、彼自身は兵器が大好きという矛盾。自然愛好家で知られていましたが、車を運転している自分への矛盾。
純粋だからこそ葛藤するのか、純粋だからこそ欲望に忠実なのか答えはわかりません。しかしこのさまざな葛藤に悩んだ結果、誰もが愛するアニメの世界観を作り出したのではないかと思わせてくれるそんな一冊になっています。
折り返し点 1997年~2008年
こちらは宮崎駿さんのキャリアの後半をまとめ上げた一冊ですが、内容の半分は「生きる事」について書かれています。もののけ姫のキャッチコピー「生きろ。」をご存じでしょうか?アニメに込められた思いを綴(つづ)るかのようにこの作品には戦争についてのことが多く記されています。
生きるとはとても難しいことですよね。世界には人種差別・貧困・迫害さまざな理由で失われる命がたくさんあります。生きることについて深く考えたことはありますか?命について心底向き合ったことはありますか?実際にそういった場面にならない限り深く考えませんよね。
日本は平和な国です。でもいつ世界みたいに危険な目に合うようになるかわかりません。この一冊を読む時間の間だけでも、もののけ姫のキャッチコピーになった「生きろ。」について考えてみませんか。命の大事さや尊(とうと)さに向き合うことができるかもしれません。
まとめ
- 学生時代は漫画家を志していた
- 初めて入社した会社ですでにその才能を発揮していた
- ジブリの原作はアニメと違った世界が盛沢山である
- ジブリ作品以外にも自信の思想や作品ができるまでを語ったエッセイが発売されている
ジブリ作品の監督として有名な宮崎駿さんですが、数多くのエッセイも執筆されていることがわかります。幼少時代から始まり、有名になってからの思想や作品にまつわる完成秘話など、ジブリの世界観の原点を知ることができる作品ばかりです。
もちろん小難しい話ではなくて、大好きなアニメの原作を観てみたいという方も楽しんでいただけること間違いありません♪本が好きで次は何を読もうか悩んでいる方、夏休みの読書感想文に悩んでいる方、宮崎駿さんの著書を候補に入れてみませんか。
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