そろそろ秋になろうとしていますが、まだまだ暑い日が続きそうですね。今年は新型コロナウイルスの影響で、なかなか外に遊びに出られませんが、やっぱり太陽が輝いている日には外に遊びに出かけたい気持ちになりますよね!
さて、日本には静岡浜松市という、豊かな自然を感じられる有名な観光地があります。そこにいるミゾゴイという鳥をみなさんはご存知でしょうか?なんと、そのミゾゴイは絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)なんだそうです。
今回は、そのミゾゴイという浜松市の絶滅危惧種の鳥について紹介していきます!絶滅危惧種になるほどのミゾゴイの珍しさ、貴重さがよくわかりますよ。
ミゾゴイはどこにいるの?その生態とは

ミゾゴイという鳥の生息地(せいそくち)や生態を見てみましょう。
- 名称:ミゾゴイ
- 分類:ペリカン目サギ科ミゾゴイ属
- 全長:49cm(翼開張時:80-90cm)
- 体長:490g
- 翼長:25-29cm
- 主な生息地:平地から低山地の森林
実際に見たことがありませんが、写真で見るとペリカンとは思えないくらいかっこいい鳥でした。あまり見かけたことのないタイプの鳥なので、絶滅してしまったら悲しいですね。
ミゾゴイは基本的に平地や山の下の方に生息していて、森林の奥で見かけることが多い鳥です。海外ではほとんど生息しておらず、日本でのみ生息する鳥だそうです。
ミゾコイの鳴き声
古くからミゾゴイの鳴き声はウシドリやウメキドリなどの方言で呼ばれることも多いです。『ウシ』『ウメキ』などと呻(うめ)くように鳴くことからその名が付きました。
今まで呻くように鳴く鳥を見かけたことがないので、私もその声をぜひ聞いてみたいです。
ミゾゴイは夜行性の鳥?何を食べて生きているの?
ミゾゴイはどちらかというと薄暗い森林などを好むうえに、オスが夕方から夜にかけて鳴くので夜行性と考えられてきました。しかし、最近の非繁殖(ひはんしょく)時期の様子を見ていると、そんなこともないようで昼行(ちゅうこう)性とも言われ始めています。
そしてミゾゴイは肉食の鳥で、好むものは動物食。魚や昆虫、サワガニなどの甲殻類を食べて生活しています。獲物を捕らえる為に、森林内の河川(かせん)や湿原(しつげん)にいることが多いそうです。
さて、そんなミゾゴイですが、彼らは古くから暗い森林の奥地を好むので、人間による森林伐採による環境破壊の影響によって、居住地を失いつつあります。
絶滅危惧種であるミゾゴイ

ミゾゴイは森の奥にいる場合が多く、あまり人目につくことがありませんが、実は昔はそれほど珍しい鳥ではありませんでした。
1980年代以降、ミゾゴイが数を減らしているのは繁殖のメインである日本と、越冬地(えっとうち)の森林の減少や農地の放棄(ほうき)などが原因だと考えられています。
ただ、ミゾゴイの詳しい個体数や渡り方などの生態はまだしっかりと調査されていない為、なんと悲しいことに効果的な保護策は見出(みいだ)されていないのが現状なんだそうです・・・。
ミゾゴイの主な保護団体
ミゾゴイの保護団体はたくさんあります。その中でも今回は3つの団体を紹介します。
①国際的な活動を行うバードライフ・インターナショナル東京
トヨタ自動車株式会社の支援により『里山のシンボル、ミゾゴイを守る』のコンセプトの下(もと)に2009年に活動を開始しました。ミゾゴイだけではなく、さまざまな絶滅危惧種の鳥の保護に力を入れています。
ネット募金などもできるそうで、みんなで鳥を守っていきましょう!という意識が強い団体です。簡単にできるので、皆さんも募金してみてはいかがでしょう?
バードライフ・インターナショナル東京(外部リンクへ飛びます)
②NGOとして活動する日本自然保護協会
日本自然保護協会はNGO(非政府組織)として科学的な根拠に基づき、独立した保護活動を行うことを目標とした団体です。
- 一度失うと二度と元には戻せないかけがえのない自然環境を守る活動
- 絶滅危惧種とその生息地を守る活動
- 自然の恵みを活かした地域づくりをすすめる活動
- 自然とのふれあいの機会や守り手を増やす活動
引用元:日本自然保護協会(外部リンクへ飛びます)
どの団体もそうですが、皆さん自主的に活動を行なっていて、誰でも気軽に募金などで保護活動に参加できるようになっているんですね!ですが、なんと公共の保護団体ではありませんが、ミゾゴイの保護活動は環境省によっても行われているそうなんです。
③環境省
公共の保護団体ではありませんが、意外にも環境省もミゾゴイの保護活動に力を入れているようです。環境省のホームページから、『ミゾゴイの保護の進め方』という資料が発表されました。ミゾゴイは本当に貴重な絶滅危惧種であり、いろいろな人たちや団体から守られているんですね・・・!
環境の破壊によって絶滅してしまった生き物たちはたくさんいますが、人間として今生きている絶滅危惧種の生き物たちに優しい環境作りをしていきたいですよね。
まとめ
- ミゾゴイは森の奥に生息する絶滅危惧種の鳥
- ミゾゴイは静岡県浜松市で主に生息している
- 人間による環境の破壊によって個体数が年々減少している
- まだ効果的な保護策は見つかっていないが、さまざまな保護団体によって守られている
ミゾゴイは森の奥深くに生息する鳥で、環境の破壊によってその数を減らしていますが、さまざまな保護団体や環境省の活動によって、守られていることがわかりました。
ミゾゴイだけでなく絶滅危惧種の生き物たちを守るために、みんなで環境に配慮した生活をしていきたいですね。
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