妖怪を取り扱った漫画(まんが)は『ゲゲゲの鬼太郎』をはじめ多くありますが、『夏目友人帳(なつめゆうじんちょう)』もその1つです。『夏目友人帳』は少女漫画雑誌『LaLa(ララ)』に連載(れんさい)中の漫画で、アニメ化や映画化もされています。
そんな人気漫画に出てくる、ファンの間で「可愛い!」と人気のキャラクター・ニャンコ先生の正体が注目されているんです。今回は『夏目友人帳』ニャンコ先生の正体や、能力や仮の姿になっている理由を解明していきたいと思います!
『夏目友人帳』ニャンコ先生の正体は?

『夏目友人帳』は妖怪を見ることが出来る少年・夏目貴志(なつめたかし)と、用心棒であるニャンコ先生が「友人帳」に書かれている妖怪に名前を返していくという物語です。
「友人帳」とは貴志の祖母・夏目レイコが作ったものです。レイコも貴志と同じように妖怪が見えるだけでなく妖怪と戦える能力があり、その力は強力だったとか。レイコは「妖怪が見える」ということから、周りから遠ざけられいつも1人ぼっちでした。
そんなレイコが考えたのは、妖怪に勝負を挑み負けたら名前を貰(もら)うというもの。そして、多くの妖怪がレイコに負け友人帳には名前がいっぱい書き記されていきました。
友人帳は一種の契約書(けいやくしょ)みたいなものです。友人帳に書いてある妖怪の名前を呼ぶと来ることから、いつしか妖怪達の間では「友人帳があれば、妖怪を従(したが)えることが出来る」と広まり、狙われるようになりました。
貴志はニャンコ先生と一緒に名前を返していく中で、様々な妖怪に出会います。名前を奪ったレイコを恨(うら)むものや逆に親しみをもっているもの、悩みを抱えているものや悲しみを抱えるものの想いを貴志は知り、また、友人帳を作った祖母のことや想いも知っていくのです。
ニャンコ先生とは?
ニャンコ先生は招きネコのようにまん丸とした姿で、モフモフとしています。モフモフしている猫は可愛くて癒(いや)やされますよね。ですが、物語ではそのでっぷりとした姿に周りから「ぶた猫」「ぽんた」と呼ばれています。
性格は面倒(めんどう)くさがりでダラダラと過ごしていることが多いですが、貴志がピンチの時は助けてくれたりサポートに回ってくれたりと、貴志の用心棒&相棒(あいぼう)的な存在です。また、お酒やお菓子が大好きで酔っ払った姿や嬉しそうに食べている様子は愛らしく思います。
引用 YouTube
アニメではおじさん声なのも特徴的です。まん丸でモフモフした姿とおじさん声が妙にマッチして、可愛いが倍増していることからファンが多いニャンコ先生。ぬいぐるみや文房具などのグッズも多く、ニャンコ先生は『夏目友人帳』のマスコット的キャラクターになっています。
ニャンコ先生と貴志の出会い
ある日妖怪に追われた貴志が、神社に逃げ込んだ先にあった祠(ほこら)にいるニャンコ先生の封印を解(と)いたことで出会います。
封印から解放されたニャンコ先生も、はじめは友人帳を狙って貴志に襲(おそ)いかかりますが、貴志の「死んだ時に渡すから、それまで用心棒になって」という要望(ようぼう)に答え、一緒に過ごすように。
最初は友人帳を目当てに貴志と過ごしていましたが、だんだんと絆(きずな)が生まれてくるのです。
ニャンコ先生の正体は?
しかし、ニャンコ先生のまん丸でモフモフな招きネコのような姿は、実は本当の姿ではないのです!本当の正体は「斑(まだら)」と言って、『もののけ姫』に出てくる犬神や妖狐(ようこ)みたいな姿をしています。
夏目友人帳好きな人#Rt斑カッコイイ pic.twitter.com/nghIpeZ37I
— 奏 (@KaNnNaG) November 23, 2013
引用 Twitter
本当の姿は、ニャンコ先生の時とは違い凜(りん)としていてカッコイイですね!それもそのはず、斑は妖怪の中でも最上級クラスの妖怪なのです。ニャンコ先生も「私は高貴(こうき)なる存在」と言っています。たしかに、白くて美しい姿は上品で威厳(いげん)がありますよね。
斑はモデルとなった妖怪や犬や猫などといった設定はなく、原作者の緑川(みどりかわ)ゆきさんによるオリジナルの妖怪だそうです。ニャンコ先生の姿の時は誰にでも見えますが、斑の姿の時は普通の人には見えず、妖怪が見える能力がある人にのみ見えます。
ニャンコ先生の能力や仮の姿の理由を解明!
妖怪の中でも最上級クラスの斑ですが、その能力や強さはどの位なのか見ていきましょう!まずは、斑の能力からです。
- 飛行(貴志を乗せて飛んでいるシーンもある)
- 会ったことのある人間に化(ば)けることが出来る(貴志やレイコに化けたことがある)
- 相手を攻撃する時は、光を放(はな)つ
- 防御(ぼうぎょ)をする時は、バリアを張る
人間に化けることも出来るんですね!ちなみにニャンコ先生の姿の時は、斑の姿の時に比べて能力が制限されるのだとか。たしかに、あの姿では貴志を乗せられませんよね。それでは次に、斑の強さはどの位なのでしょうか?
斑を倒すことは難しく、倒せるのは神クラスの妖怪かそれを退治出来る位の力を持った祓(はら)い屋のみです。物語では的場誠二(まとばせいじ)という人物がそれに当たると言われていますが、彼の攻撃に斑は不快に感じるだけというのだから、その強さは計(はか)り知れませんね。
仮の姿の理由は何?
斑の姿の方が妖怪らしく何より威厳があってカッコイイのに、なぜニャンコ先生は本当の姿・斑ではなく、招きネコの姿で過ごしているのでしょうか?
ニャンコ先生が招きネコの姿で過ごす理由は、貴志に出会うまで招きネコの中に封じ込められていたことにより、その姿に慣れてしまった為だそうです。たしかにニャンコ先生の姿の方が、小回りがきいて動きやすそうですよね。
斑の姿にはいつでも戻ることが出来るのですが、貴志を側(そば)で守る為に・・・いや、もしかしたら大好きなお酒やお菓子を食べたいが為に、長い間慣れ親しんだ姿の方が便利だからしているというのも考えられます(笑)
なぜ、招きネコに封印されてしまったのか?

なぜ斑は招きネコに封印されてしまったのか、その理由はまだ漫画でも明かされていません。斑の強さから考えると、封印したのは能力の強いレイコだろうと考えられてますが、違う説もあります。
理由は、「無理やり封印された妖怪は、封印から解かれた時に怒り狂って手に負(お)えなくなる可能性が高い」と斑が言った言葉です。もしそれが本当で、斑がレイコによって封印されていたとしたらどうでしょうか?
物語の中で、斑がレイコに対する怒りを感じている場面は今のところありませんし、レイコによく似た貴志にも怒りをぶつけてはいません。斑の封印の秘密に関しては、今後の漫画で明かされるまで、楽しみに待ちましょう。
まとめ
- 『夏目友人帳』に出てくるニャンコ先生は、可愛らしい見た目からマスコット的存在で人気。
- ニャンコ先生の普段の姿は、実は仮の姿だった。
- ニャンコ先生の正体は「斑」という最上級クラスの妖怪で、見た目もカッコイイことから人気。
- ニャンコ先生が仮の姿になった理由は、まだ明らかにされていない。
『夏目友人帳』のニャンコ先生の正体について見ていきました。ニャンコ先生の姿はまん丸でモフモフしていてとても可愛らしいのと、性格も見た目とギャップがあって親しみやすくファンに愛されるキャラクターです。
しかしその正体は妖怪の中でも「最強」であり、見た目も一変(いっぺん)して美しく上品な印象を受けます。仮の姿と本当の姿とのギャップがたまりません。まだ謎に包まれいていてもどかしく感じますが、これからの進展を期待しましょう!
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