2017年9月から『ジャンプスクエア』で、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚(めいじけんかくろまんたん)・北海道編-』が連載開始されました。
北海道編は、本編から5年後の物語となっており、るろうに剣心の中でも最高の強さを誇(ほこ)った宗次郎(そうじろう)がいよいよ登場したのです。
完結から18年の時を経ても全く色褪(いろあ)せない、るろうに剣心。その個性豊かなキャラクターの中でも、常にトップクラスの人気を誇り、未だにファンの心を離さない宗次郎の魅力(みりょく)を徹底的に紹介していきますね!
瀬田宗次郎とは?
天賦(てんぷ)の才を持つ剣士という意味で『天剣(てんけん)の宗次郎』との異名を持っている瀬田宗次郎は、るろうに剣心に登場する人物の中でもトップクラスの強さと人気がありました。
そして、瀬田宗次郎のモデルとなっているのは、新選組一番隊組長の沖田総司(おきたそうし)なのです。では、瀬田宗次郎とは一体どのような人物なのか一緒に見ていきましょう。
笑顔を絶(た)やさない理由と生い立ち
瀬田宗次郎と言えば、常に笑顔を絶やさないことが印象的な人物です。実は、その笑顔の裏には壮絶(そうぜつ)な生い立ちが関係していたのでした。大きな米問屋(こめどんや)の子供として生まれた宗次郎。
しかし、実は愛人の子だった為に家族や親せきから嫌われていて、毎日理不尽な虐待(ぎゃくたい)を受けていたのです。反抗的な態度を取れば余計に暴行(ぼうこう)を加えられてしまうので、笑って耐えるようになります。
その結果、呆(あき)れられ被害を最小限に抑えることができると知ったのでした。その環境から人を怒らせないために愛想笑(あいそわら)いを浮かべるようになり、その他の感情は一切封印したのです。
弱肉強食という信念
志々雄真実(ししおまこと)と出会ったのは、家族にも親せきにも嫌われている頃でした。政府の追手から逃げていた志々雄を目撃し、口封じのために殺されかけているのにもかかわらず笑っている宗次郎に興味を持ったのです。
米蔵(こめぐら)の中に匿(かくま)うことを約束して見逃してもらうことになりました。しかし、家族の者が気付き反逆罪(はんぎゃくざい)に問われる前に宗次郎を殺そうとしたのです。
しかし、追い詰められた結果、志々雄から匿ったお礼にもらった小さい刀の脇差(わきざし)で家族を切り殺したのでした。それから志々雄の一番部下になり、彼から「所詮(しょせん)この世は弱肉強食」という教えに大きく影響(えいきょう)を受けるのです。
十本刀(じゅっぽんがたな)の一人として活躍
十本刀とは、志々雄真実の配下の中でも選(よ)りすぐりの精鋭(せいえい)十名で構成される直属の特攻部隊のことです。
- 瀬田宗次郎
- 佐渡島方治(さどじまほうじ)
- 魚沼宇水(うおぬまうすい)
- 悠久山安慈(ゆうきゅうざんあんじ)
- 沢下条張(さわげじょうちょう)
- 本条鎌足(ほんじょうかまたり)
- 刈羽蝙也(かりわへんや)
- 夷腕坊(いわんぼう)
- 才槌(さいづち)
- 不二(ふじ)
メンバーの多くが、各地で強いと評判の者たちで、明治維新以降に志々雄自ら戦い引き抜いていったメンバーです。このメンバーの中でも、瀬田宗次郎、魚沼宇水、悠久山安慈の実力が高く『十本刀三強』と呼ばれています。
瀬田宗次郎の技
宗次郎の強さの秘訣は、何と言ってもスピードが格段に速いことです。驚異(きょうい)的な脚力から一瞬で相手の間合いを詰める宗次郎には2つの技があります。
縮地(しゅくち)
縮地とは、剣心の飛天御剣流(ひてんみつるぎりゅう)の『神速(しんそく)』を上回り、手を抜いた縮地ですら剣心をスピードで圧倒してしまうのです。また、室内であれば天井を使用した『全方位空間攻撃』を繰り広げられます。
瞬天殺(しゅんてんさつ)
宗次郎が唯一自分で名付けた技です。縮地から天剣の抜刀術に繋げる連続技で、剣心の天翔龍閃(てんしょうりゅうひらめき)には劣るのですが、この技が決まれば痛みも感じることなく一瞬で死ぬほどのスピードを誇る技です。
剣心との壮絶な戦い
剣心とは2度対戦しており、新月村での初対戦では抜刀(ばっとう)術の撃ち合いで、剣心の逆刃刀(さかばとう)を真っ二つにして圧倒したのでした。これは、相手の感情を先読みして戦う剣心の飛天御剣流が、感情の無い宗次郎には通じなかったのです。
再戦では、宗次郎が終始圧倒するものの敵である自分を気遣う剣心の姿勢に、精神が乱され徐々に封印していた感情を呼び起こされるのです。最速の縮地と共に奥義『瞬天殺』を繰り出すも、破壊力で上回る剣心の天翔流閃と激突の末、敗れたのでした。
自分探しの旅へ
剣心との戦いに敗れた際、「勝者が正しいと言うのは志々雄の論理であり、本当の正しさは自分で見つけるしかない」と剣心から告げられるのでした。自分自身の答えを見つけなければならないことを理解した宗次郎は、志々雄との決別を決意したのです。
その後、志々雄の名の下で自分が行った人斬りの意味と、これから自分の生き方を探すために日本各地へ放浪(ほうろう)の旅に出るのでした。
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北海道編で瀬田宗次郎が再登場
るろうに剣心の前作完結から、18年の月日を経てファン待望の続編となる北海道編の連載が開始されたのです。前作の完結から5年後という設定で始まっており、懐かしのキャラや意外なキャラが再登場する夢の共演になっているので、ファンとしてはとても楽しみですね。
そして、瀬田宗次郎もまさかの再登場です。前作では、「北へ向かう」と言って消息を絶ったのですが、20年ぶりの伏線(ふくせん)回収となっています。北海道編では、剣心たちの味方になりますが、その行動は自分なりの答えを見つける為のようです。
今後の展開によって宗次郎と剣心の超神速コンビが結成されたら、ファンにはたまらないシーンになること間違いありませんね。
まとめ
- 愛人の子供だったため、幼少のころに壮絶な虐待を受ける。
- 志々雄真実の手下になり、弱肉強食の考えに影響される。
- 剣心との戦いに敗れ、本当の正しさを見つけるための旅に出る。
- 北海道編で剣心たちの味方として登場する。
瀬田宗次郎の壮絶な生い立ちから武士としての強さや負けた時の潔さが、彼の最大の魅力でしょう。るろうに剣心の中でトップクラスの人気を誇っているのも頷(うなず)けますね。
宗次郎の生き様は、『人生とは何か?』を問われている気さえしました。今後の宗次郎が北海道編でどのような展開を見せてくれるのか、これからも楽しみが続きますね。
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