『るろうに剣心』は1994年~1999年に週刊少年ジャンプで連載されていた漫画作品です。『るろ剣』の愛称(あいしょう)で親しまれ、アニメ、実写映画など様々なメディアで展開されていますので、聞いたことのある人も多いと思います。
るろ剣の物語には、主人公の緋村剣心(ひむらけんしん)の過去について描かれている『追憶(ついおく)編』と言うものがあり、少年漫画とは思えない悲劇的なエピソードで「ショックを隠せない」とファンを驚かせました。
そこで今回は、ファンに衝撃を与えた『追憶編』について詳しくご紹介していきますね!
るろうに剣心追憶編とは?
原作の最終章『人誅(じんちゅう)編』にて、剣心が仲間たちの前で語った過去の話を元に、アニメ化されています。1999年に始めてビデオアニメとしてVHSで全4巻の発売がされました。現在は動画配信サイトやBlu-ray、DVD、VHSなどの媒体(ばいたい)で見ることができます。
緋村剣心の幼少の頃からの話となっていますが、アニメや本編を知らなくても楽しめるように独立したひとつの物語になっています。作風は原作やアニメのどちらとも異なり、シリアスな作りになっていますので、「本当にジャンプ漫画?」と首をかしげる人もいると思います。
しかし、そのリアルさがファンの間では非常に高く評価されており、実際に2021年4月と6月に実写映画が公開予定となっているのです。詳しくは【るろうに剣心】映画の新作が遂に最終章!注目の緑役はあの人気俳優!に記載がありますのであわせて読んでみて下さいね。
るろうに剣心追憶編あらすじ
それではあらすじを見ていきますね。物語は、剣術の師匠である比古清十郎 (ひこせいじゅうろう)と出会う所から始まります。比古は孤児(こじ)だった剣心を気に入って弟子として引き取ったのです。
二人は夫婦となりお互いを思いやる仲となったのですが、実は剣心は巴の夫となる人物を殺しており、その復讐のために弟の雪代縁(ゆきしろえにし)と共に、剣心への復讐のために近づいたのでした。
真実を知った剣心は姿を消した巴を探しに吹雪の中へ探しに行きますが、そこへ刺客が現れ決死の思いで振り下ろした剣の先にいたのは・・・。
この追憶編で剣心の頬に傷を付けたのは、妻である巴と剣心が殺した巴の婚約者だったというロミオとジュリエットも驚くような展開(てんかい)でした。
因みに頬に傷を付けるシーンは原作とアニメで異なります。原作は巴が握っていた小刀がたまたま頬をかすめて傷つけますが、アニメは巴自身が頬に傷を付けます。ここはファンの間で非常に熱い議論が交わされたシーンのひとつとなっています。
るろうに剣心追憶編その評価
このビデオアニメは当初、作風が原作とアニメで違いすぎるとあまり良い評判ではありませんでした。四肢(しし)が切断されて血が噴き出すなどの過激なシーンもあって、原作やアニメからは考えられない悲壮感(ひそうかん)が画面全体に現れています。
製作スタッフは相当こだわったようです。テレビ放送では無いので、血しぶきは当たり前、濃厚な時代背景、心理描写(びょうしゃ)と日本の四季を徹底的に描くなど、熱意はすさまじいものでした。その結果、批判(ひはん)を受けても本望(ほんもう)とまで言ったそうです。
その甲斐(かい)あって、登場人物たちの心理描写や何気ない表情などはアニメとは思えないほど素晴らしく作られています。一幕ごとに季節がかわるその日本の風景も何とも言えないほど美しく、それらの作画に合わせた音楽もまた深い感動に心を動かされることでしょう。
実は海外でも人気
るろうに剣心は海外でもその人気を見せつけました。アニメは『Rurouni Kenshin』として、劇場版と追憶編を含むビデオアニメは『Samurai X』として発売されました。左頬の十字傷を『X』に見立てて命名され、原作者の和月先生はこれを大変気に入ったそうです。
その内容は、素晴らしいと絶賛(ぜっさん)されました。全米ビデオセールス総合チャートにランクインしたり、レビューサイトで話題になったりと高い評価を得ています。もはやひとつの映画作品であり、「最高のアニメだ!」と多くのファンを生み出しました。
まとめ
- るろうに剣心は不殺の誓いを立てたある青年剣士の物語
- 追憶編は主人公緋村剣心が殺さずの剣士になった理由が描かれている
- 海外でも絶賛された名作
- 2021年度には新たに実写映画公開予定
追憶編では緋村剣心がなぜ不殺の誓いを立てた流浪人となったのか、その頬の十字傷が出来た理由が明らかになりました。その傷を見るたびに、自分が殺めてしまった人の罪を実感し、愛する人を手にかけてしまった後悔を思い出すことになるとは、なんとも悲劇的な展開です。
ストーリーだけでなく、その映像と音楽の美しさも楽しめますね。国内外問わず人気というのもうなずけます。2021年4月にはこの追憶編が実写映画化として上映予定となっています。あらすじを知っていても見たいアニメになっていますので、是非チェックして見て下さいね。
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