大人気漫画『るろうに剣心』は週刊少年ジャンプで連載されていた時代劇漫画(まんが)です。
人斬りとして生きた剣客(けんかく)、緋村剣心(ひむらけんしん)は「不殺(ころさず)」を誓い流浪人(るろうに)として全国を放浪(ほうろう)する。神谷薫(かみやかおる)や仲間たちと出会い、新たな時代での生き方を模索していく剣心の生き様が描かれています。
映画化などもされている『るろ剣』ですが、漫画に種類があるのをご存知ですか?今回は全3種類に及ぶ漫画の違いを詳しくご紹介していきたいと思います!
大人気漫画!るろうに剣心とは?

正式タイトルは『るろうに剣心 ー明治剣客浪漫譚ー(めいじけんかくろまんたん)』、通称「るろ剣」は和月伸宏(わつきのぶひろ)さんによる日本の漫画作品です。
1994年から1999年にかけ集英社の「週刊少年ジャンプ」にて連載(れんさい)され、中高生の男女を中心に幅広いファンを持つ人気作品です。
テレビアニメや映画・販売やレンタルを専門に行うアニメ作品としたビデオのOVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)とメディアミックス展開もされ、2012年には佐藤健(さとうたける)さん主演で実写映画も公開されました。
登場人物のご紹介
るろうに剣心にはたくさんの登場人物がいますが、主な登場人物を簡単にご紹介したいと思います。
- 緋村 剣心
本作の主人公で赤髪、左頬の十字傷が特徴。作中では幕末からの暗殺者として数多くの人を斬り殺してきた過去により緋村抜刀斎(ばっとうさい)の名でも呼ばれている。
- 神谷 薫
本作のヒロインで主人公の緋村剣心の良き理解者であり、美しい容姿と剣の腕から東京では「剣術小町」と呼ばれている。
- 相楽 左之助(さがら さのすけ)
喧嘩屋だったが剣心と出会い徐々にその心を変化させていく。気風のいい兄貴肌の人物。
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四乃森 蒼紫(しのもり あおし)
幕末最強と謳(うた)われた抜刀斎を倒して御庭番衆(おにわばんしゅう)こそが最強であることを示そうとする。
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志々雄 真実(ししお まこと)
「弱肉強食」を信念にしており、緋村剣心を最も苦しめた敵の一人。
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瀬田 宗次郎(せだ そうじろう)
志々雄が率いる最強の特攻部隊「十本刀」の筆頭であり、剣心に匹敵(ひってき)する生まれつきの剣才。
まだまだ魅力的な登場人物がたくさんいるので、読み進めていくうちにたくさんのキャラクターに出会えるでしょう。
るろうに剣心の漫画全3種類の違い

るろうに剣心の漫画には、単行本・完全版・文庫版の全3種あります。大きな違いのひとつとして、単行本は全28巻、完全版は22巻、文庫版は14巻という巻数の違いが挙げられます。またそれぞれに特徴などがあるので詳しくご紹介していきますね!
単行本
この単行本がいわゆる多くの人が読んでいる「漫画」のイメージではないでしょうか?1番最初に発売された単行本ですが全28巻と他の2種類と比べ巻数が1番多いです。ですが、小さくて軽いので持ち運びに便利といった良い点もあります。
- 1994年より発売された単行本は全28巻
- 巻頭には連載当時の作者のコメントが、話の合間にはミニコーナーが掲載されている
- 最終巻には「メテオ・ストライク」という学園ものの読み切り漫画が収録されている
そして、『るろうに剣心 ー明治剣客浪漫譚ー』の後日談にあたる「弥彦の逆刃刀」および、番外「春に桜」の漫画2作が掲載(けいさい)されていないんですよね。
るろうに剣心のキャラクターについては『るろうに剣心のアニメに登場するキャラをランキングでご紹介!』こちらにてランキング形式でご紹介しているので、ぜひご覧ください!
完全版
完全版と言うだけあって、3種類の中で一番豪華(ごうか)な仕様になっていて単行本では未収録のお話や剣心再筆といったファンにはたまらないものになっています。
- 2006年より発売された完全版は全22巻
- 最終巻には単行本では未収録の作品が収録されている
- 完全版には「剣心再筆」(けんしんさいひつ)という企画が!
- 初版に限り、小冊子4冊の特典が付属している
- 紙の質が良く、保存としても最適
- 雑誌掲載時にカラーだったページが、完全版のみ全てカラーで再現されている
完全版には、「弥彦の逆刃刀(やひこのさかばとう)」および番外「春に桜」が収録されています。初版特典の小冊子4冊は、「るろうに短信 全12冊」「時事随想拾遺(じじずいそうしゅうい) 上・下巻」「設定秘話拾遺 上・下巻」「宣伝企画拾遺」です。
また「剣心再筆」と言って、表紙カバーを取ると表紙のキャラクターが作者によって再デザイン・再設定されたスケッチが掲載されています。そのため、「十字傷の長さが変わっている」、「髪型が細めの二つ縛りになっている」等の変更があるのです。
文庫版
全28巻の単行本に比べて半分の全14巻ということもあり、値段も少し安いので集めやすいのが文庫版になります。
- 2012年より発売された文庫版は全14巻
- カラーではなく白黒
- 単行本に比べ、紙の質が良い
- 14巻にと「弥彦の逆刃刀」と「春に桜」が収録されている
- 表紙のイラストが、完全版とは別のイラストで新しく描き下ろし
文庫版も完全版と同じく、単行本にはない「弥彦の逆刃刀」と「春に桜」が収録されています。
漫画全巻の値段比べ
1番巻数が少ない文庫版でも全14巻ですが、全巻漫画を集めるとなると値段も気になるところですよね。るろうに剣心の漫画全巻の値段を比べてみました。
- 単行本(新書判) 全巻セット(1〜28巻)
13,522円 - 完全版 全巻セット(1〜22巻)
27,654円 - 文庫版 全巻セット(1〜14巻)
10,564円
完全版は高いですが、単行本には未収録の作品や剣心再筆、完全カラーであったりやはりファンなら持っておきたい!そんな種類ではないでしょうか。文庫版は一番安く、なおかつ全14巻と置き場にも困らないですよね。
漫画と完全版の違い

単行本と完全版では巻数が違いますが、単行本の方が1冊の値段が安く手に入るというメリットがあります!「完全版を揃えてみたい」という方に向けて、完全版を揃えるメリットとデメリットについてまとめてみました。
- 大きい絵柄のため読みやすく、全てのページがカラーなので楽しめる
- 単行本には未収録の作品がある
- 表紙を外すとカバー下に新しく書かれた剣心や登場人物が見られる(剣心再筆)
完全版と文庫判には単行本未収録である「弥彦の逆刃刀」と「春に桜」が収録されているのが大きなポイントですよね。次に完全版のデメリットをまとめてみました。
- 一冊の値段が値段が高いので、集めるのが大変
- 一冊が大きくて重いので、置き場所に困る
- 単行本には収録されている作者のフリートークや設定、裏話が完全版では読めない
大きい絵柄で未収録の作品が楽しめたり、剣心再筆とファンにはたまらない企画など、まさに完全版と言えるような豪華な内容となっています。しかし、単行本や文庫版と比べると値段が高く全22巻と置き場所に困りますね。この2つのポイントを踏まえた上でぜひ購入を検討してみてください♪
まとめ
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単行本だけに、「メテオ・ストライク」 という、学園ものの読み切りがある
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完全版と文庫版には、「春に桜」「弥彦の逆刃刀」 の2つの読み切りがプラスで載っている
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完全版には「剣心再筆」という、るろうに剣心のキャラクターのリメイク版も!
- 1番お得なのは全14巻の文庫版
『るろうに剣心 ー明治剣客浪漫譚ー』の全3種類ご紹介しましたが、本のサイズや特典が違うというだけで本編の内容は同じになります。
完全版と文庫版には連載後に描かれた読み切り作品も収録されているので、特に後日談が気になる方は完全版や文庫版を選ぶことになります。費用を抑えたく本編が読めるだけでいいなら、単行本か文庫版のどちらかがおすすめです!
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