今でも変わらず人気があるセーラームーンシリーズは、漫画(まんが)を読んだことが無くても、名前だけ知っている人も多いことでしょう。そのセーラームーンシリーズの中でも特に人気が高い、『美少女戦士セーラームーンR』をご存じでしょうか?
テレビアニメが爆発的にヒットしたため、制作予定が無かったのですが、急遽(きゅうきょ)続編として描かれた作品です。
人気作品の裏には、必ず主人公と同等の輝(かがや)きを持つ敵キャラクターが存在します。今回は名作と言われる美少女戦士セーラームーンRの敵キャラクターを紹介していきますね!
美少女戦士セーラームーンRとは?
アニメで放送された美少女戦士セーラームーンが好評だったため、続編として制作された第2作目になります。放送時期は、1993年3月6日~1994年3月12日まで全43話が放送されました。
月刊誌『なかよし』で連載(れんさい)している原作へ物語が追い付かないように、前半13話でアニメオリジナル『魔界樹(エイルとアン)編』を挟んでの2部構成です。後半30話からは原作第2部に相当する『ブラック・ムーン編』となっています。
セーラームーンRは、前作のダークキングダムの死闘から約2か月後のストーリーで、今作以降、主要メンバーとなる『ちびうさ』が初登場しました。他にも新たなセーラー戦士・セーラームーンプルートの存在が明かされるなど、後のシリーズへ大きな伏線が張られている作品です。
【美少女戦士セーラームーンR】魔界樹(エイルとアン)編の敵
セーラームーンシリーズの中でも特に人気の高い『セーラームーンR』ですが、人気の理由はストーリー性と敵キャラクターの存在が大きいでしょう。数多くの敵キャラクターが存在しますが、今回は物語の中心人物たちであり、個性の強い敵キャラクターを紹介していきますね。
『魔界樹(エイルとアン)編』は、前半13話のアニメオリジナル物語です。実は、予定していなかった続編が急遽決まったため、月刊誌『なかよし』で連載している原作に物語が追い付かないように描かれた作品なのです。
本作では戦闘シーンよりも、「愛とは何か?」を教えられる内容に注目!では、魔界樹(エイルとアン)編の敵キャラクターを見てきましょう。
魔界樹
エイルとアンにエナジーを供給する知性を持った植物で、魔界樹も同じようにエナジーを必要としていました。そのため、エイルとアンはガーディアンに指示し、エナジー供給源となる人間のエナジーを吸収させていたのです。
しかし、何らかの原因で急激に魔界樹のエナジー供給量が低下。無差別に人間からエナジーを奪い始めるという暴走状態になっていくのでした。
エイル/銀河星十郎(ぎんがせいじゅうろう)
魔界樹から生まれ育てられた、人間そっくりの植物型宇宙人です。エイル達は、魔界樹のエナジーが枯渇(こかつ)したことで死にかけてしまい、新鮮なエナジーを吸収するために地球へやってきました。
地球上では、アンの兄『銀河星十郎』と名乗り、月野うさぎたちが通う麻布(あざぶ)十番中学校へ転入したのです。
アン/銀河夏美(ぎんがなつみ)
アンは冷酷(れいこく)なエイルと違い、非常に情熱的で嫉妬(しっと)深い性格の持ち主です。地球で活動するために『銀河夏美(ぎんがなつみ)』と名乗っています。地球では、エイルと兄弟という設定にしていますが、実は恋人同士なのですよ♪
エイルとアンの戦闘には、ガーディアンカードという描かれた絵から実体化し、人々を襲(おそ)ってエナジーを奪い取るスタイルです。アンは予知能力が優れており、彼女の直感でガーディアンカードを選んで引くという役割を持っています。
しかし、セーラームーンとの戦いは連敗しており予知の的中率はあてになりません。
【美少女戦士セーラームーンR】ブラックムーン編の敵
後半30話から始まる第2部のブラックムーン編を紹介しますね!ブラックムーンとは、本拠地を30世紀の太陽系第10番惑星(わくせい)ネメシスに持ち、セーラームーンたちと敵対している組織です。
ネメシスでは、『邪黒水晶(じゃこくすいしょう)』から放出される、ダークパワーを利用した技術開発が行われていました。このダークパワーも、他の敵と同様にセーラームーンによる浄化を受け入れれば普通の人間に戻れるのです。
しかし、ひとたびダークパワーを受け入れてしまうと、月の一族であってもブラックムーン一族に変貌(へんぼう)してしまう恐ろしいパワーなのです。そんなダークパワーの持ち主である、ブラックムーン一族のキャラクターを紹介していきますね!
ブラックレディ
ブラックレディは、ブラックムーン幹部の一人です。ちびうさが邪黒水晶のダークパワーを無理やり流し込まれたことで、ブラックレディに変貌しました。ちびうさの見た目は8歳程度の少女だったのに対して、ブラックレディはちびうさが成長したとてもセクシーな女性なのですよ。
深いスリットの入った黒いドレスに身を包み、羽衣(はごろも)の様な布を手にしています。また、ブラックレディの額にはブラックムーン一族の象徴(しょうちょう)である黒い逆三日月があるのです。
プリンス・デマンド
ブラックムーン一族のリーダーで、部下に指示を出すときは常にクールな態度を崩しません。見た目は王子そのもので、月野うさぎの未来の姿『ネオ・クイーン・セレニティ』に恋をしており、彼女を手に入れるため、セレニティの過去の姿である月野うさぎを狙っていたのでした。
ルベウス
ブラックムーン一族の上級幹部で、通称(つうしょう)『紅(くれない)のルベウス』。逆立った赤い短髪と浅黒い肌が特徴の青年で炎を操る力があり、好戦的で冷徹(れいてつ)な性格です。
配下に『あやかしの四姉妹』というチームを持っていますが、味方ですら手駒としか思っていません。度重なる失敗を理由に味方を見捨てることもある冷徹な男です。しかし、ルベウス本人も度重なる失敗が原因で命を落とすことになったのでした。
サフィール
ブラックムーン一族の上級幹部でデマンドの弟であり、通称『蒼(あお)のサフィール』と呼ばれています。穏やかな性格で、兄想いな優しいところもあるのですよ。藍色(あいいろ)の短髪に色白の神経質そうな青年で、ステンレスの飾りがついた上着と手袋をつけいています。
理知的な性格ゆえ、計画的に物事が進まないことを嫌っており、感情に惑わされず忠実に従うことを常に求めているのです。
エスメロード
上級幹部の紅(こう)一点で、『翠(みどり)のエスメロード』と呼ばれている彼女は、ウエーブがかかった黄緑色のロングヘアと深緑(ふかみどり)のボディコン服が特徴です。大粒のエメラルドのネックレスとブレスレットをつけている派手な格好をしています。
さらに、派手な高笑いと高飛車(たかびしゃ)な性格で、プリンス・デマンドに想いを寄せているのですよ。自分を「最強にして最高の美女」と断言しているプライドの高い女性なのです。
ワイズマン
プリンス・デマンドに仕え、デマンドや上級幹部に予言を残していく謎(なぞ)の予言者です。頭から黒いローブを被っていますが、その下には白骨化した姿を隠しています。彼の正体は、かつて惑星ネメシスに追放された異能(いのう)の犯罪者『デス・ファントム』だったのです。
死後に怨霊(おんりょう)と化したデス・ファントムは、惑星ネメシスと一体化し追放したネオ・クイーン・セレニティに復讐(ふくしゅう)するために復活。デマンドたちブラック・ムーン一族を利用し、地球や宇宙を破壊しようと企(たくら)んでいたのでした。
ブラックムーン編の中心人物となるブラックレディですが、「セーラームーン」ちびうさがブラックレディに変身!?その訳とはでは、ちびうさがブラックレディになった詳しい内容が書かれていますので、ぜひ読んでみてください!
まとめ
- テレビアニメのセーラームーンRは2部構成になっている。
- 魔界樹(エイルとアン)編は原作を追い越しそうになったため、急遽描かれた作品。
- ブラックムーン編は、デス・ファントムによる復讐を企(くわだ)てる物語。
人気作品の裏には、個性豊かな敵キャラクターは欠かせませんね。セーラームーンシリーズの中でも、特に人気があるのがよく分かりました。魔界樹編では、エイルとアンが恋人でありながら、それぞれライバルに片想いしてしまうなど戦闘だけではないエピソードが描かれています。
セーラームーンシリーズはストーリー性が良く毎回人気がありますが、次回以降の敵キャラにも注目してみてくださいね!
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