「月に代わっておしおきよ!」でおなじみの『美少女戦士セーラームーン』は、子供たちの憧(あこが)れの存在でした。どのセーラー戦士になるかケンカをしながら、ごっこ遊びを楽しんた人も多いのではないでしょうか♪
そのセーラー戦士たちの名前は、惑星から付けられているというのは有名な話ですよね。しかし、敵キャラたちの名前の由来が『宝石や鉱物』だと知っている人は少ないのではないでしょうか。
今回はそんな敵キャラたちを紹介します。実際の宝石や鉱物を想像して楽しみながら読んでみて下さいね!
美少女戦士セーラームーンの敵キャラ紹介
セーラームーンとは、主人公の月野(つきの)うさぎが仲間たちと共に敵と戦い地球を守るお話です。1992年から1997年まで講談社の『なかよし』で連載(れんさい)されており、その内容は全てアニメ化されています。
その数は全部で200話以上あり、敵キャラも数多く存在しますので、今回は宝石と鉱物が名前の由来になったものを中心にご紹介しますね。
第一期ダークキングダム編
1992年に放送された美少女戦士セーラームーンはファンの中でも人気の高い作品です。5人のセーラー戦士の出会い、『幻(まぼろし)の銀水晶(ぎんずいしょう)』と『月のプリンセス』の悲しい前世の記憶が描(えが)かれています。
- ジェダイト・・・四天王一番手。由来は翡翠(ひすい)の硬玉(こうぎょく)。
- ネフライト・・・四天王二番手。由来は翡翠の軟玉(なんぎょく)。
- ゾイサイト・・・四天王三番手。由来は鉱物(こうぶつ)の灰簾石(かいれんせき)。
- クンツァイト・・・四天王のリーダー。由来はリチア輝石(きせき)の一種。
四天王はかつての地球の王子エンディミオンの臣下です。悪に洗脳され、王子の生まれ変わりである千葉衛(ちばまもる)と敵対してしまいます。
かなりのイケメンということで未だにファンの多い四人ですが、月の王国の王女セレニティを守る戦士、マーキュリー、マーズ、ジュピター、ヴィーナスの四人とそれぞれが恋人であったという、裏設定もあるようです♪
第二期 ブラックムーン編
1993年放送の美少女戦士セーラームーンRは未来からやってきたうさぎと衛の子供『ちびうさ』と共に戦いが始まります。衣装も必殺技もパワーアップし、心を躍(おど)らせた少年少女は多かったことでしょう。
- プリンス、デマンド・・・一族のリーダー。由来はダイヤモンド。
- 紅(くれない)のルベウス・・・上級幹部。由来はルビーの語源であるラテン語の「赤(Rybeus)」
- 蒼(あお)のサフィール・・・上級幹部でデマンドの弟。由来はサファイアの語源であるラテン語の「青(Sapphirus)」
- 翠(みどり)のエスメロード・・・上級幹部。由来はエメラルドの語源である俗ラテン語の「緑色の石(Esmeralda)」
- 嵐(トルネード)のペッツ・・・あやかしの四姉妹、長女。由来は鉱物のペッツ鉱(こう)。
- 霊媒(ミディアム)のカラベラス・・・あやかしの四姉妹、次女。由来は鉱物のカラベラス鉱。
- 振り子(ペンジュラム)のベルチェ・・・あやかしの四姉妹、三女。由来は鉱物のベルチェ鉱。
- 同感(シンパシア)のコーアン・・・あやかしの四姉妹、末っ子。由来は鉱物の紅安鉱(きあんこう)。
このシリーズでは悪に洗脳され成長したちびうさがブラックレディとしてセーラー戦士と敵対します。黒いスリットの入ったドレス姿は、女性でもドキッとしましたよね!
第三期 デスバスターズ編
1994年放送の美少女戦士セーラームーンSには外部太陽系戦士(がいぶたいようけいせんし)として、ウラヌス、ネプチューン、プルート、サターンの四人が初登場しました。今までのセーラー戦士とは違った雰囲気(ふんいき)で、現在でも大人気の四人です。
このシリーズで敵対するウィッチーズ5(ファイブ)は、五人組の魔女です。構成員は六人なのですが、シプリンとプチロルは双子のため一人としてカウントされています。
- ユージアル・・・一番手。由来は鉱物のユージアル石。
- ミメット・・・二番手。由来は鉱物のミメタイト(ミメット鉱)。
- テルル・・・ 三番手。由来は元素鉱物のテルル。
- ビリユイ・・・四番手。由来は鉱物のヴィリュイ石。
- シプリン・・・最後の魔女。由来は鉱物のシポリン。
- プチロル・・・シプリンの双子の妹。由来は鉱物の斜(しゃ)プチロル沸石(ふっせき)。
この五人は非常に仲が悪く、その倒され方も悲惨なものになっています。そうだっけ?と思って、アニメを見返したくなった人は是非『セーラームーン』アニメの順番をシリーズ一覧とオススメ順にご紹介も読んでみて下さいね!
第四期 デッドムーン編
1995年に放送された美少女戦士セーラームーンSuperSでは、皆既日食(かいきにっしょく)と共にやってきた『デッドムーンサーカス団』がメインの敵です。
その中のアマゾントリオは、サーカスの動物たちが悪の魔術で変身したものです。オネエ言葉で話をする個性的な三人なので、覚えている人も多いのではないでしょうか。
- タイガーズアイ・・・虎の化身。由来は角閃石(かくせんせき)の一種、虎目石(タイガーズアイ)。
- ホークスアイ・・・鷹の化身。由来は角閃石の一種、鷹目石(青虎目石 / ホークスアイ)。
- フィッシュアイ ・・・青い体色のバラハタに似た魚の化身。由来は魚眼石(アポフィライト)。
因みにアマゾントリオの『アマゾン』も宝石のアマゾナイトが由来となっています♪
なぜ敵キャラの名前は宝石や鉱物なの?
物語の主要な敵キャラたちの名前は、ほとんどが宝石や鉱物から付けられたものでしたが、それはなぜなのでしょうか。
実は、原作者である武内直子先生のご実家は宝石店であり、幼少の頃から傍(そば)で触(ふ)れられる環境にありました。そのため、宝石や鉱物がヒントになり名付けがされたのです。更に高校時代は天文部であったので、セーラー戦士たちは惑星が名前の由来となりました。
セーラームーンのモデルとなる惑星の名前と敵キャラの宝石の名前がマッチして、ストーリーをより壮大な物語にさせる要素となっていますね。
まとめ
- 美少女戦士セーラームーンに出てくる敵キャラの名前は宝石や鉱物に由来するものが多い
- その理由は原作の武内直子先生の実家が宝石店であったため
- セーラー戦士の命名由来も天文部での経験から付けらた
何気なく耳にしていた敵キャラたちの名前は、宝石を元につけられていたのでした。更に原作者の武内先生の実家が宝石店であったというのも驚きですね。
原作の連載(れんさい)開始から30年近く経っていてもなお、愛され続けるセーラームーンの勢いはまだまだ止まりそうにありませんね。これからも私たちをワクワクさせてくれることでしょう!
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