【呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)】は、呪いを具現化した存在である『呪霊(じゅれい)』と、呪術を扱う『呪術師』との闘いを描いたダークファンタジー漫画です。緻密(ちみつ)なストーリーと迫力ある戦闘シーンで多くの読者を魅了(みりょう)しています。
その人気に一役買っているのが、個性豊かな登場人物たちです。その中でも狗巻棘(いぬまきとげ)は、人気投票で4位に輝くほどの中心人物であり、彼の性格や戦闘での強さが作品に彩りを与えています。呪術廻戦を語る上で欠かせない人物の1人と言えるでしょう。
そこで今回は、この狗巻棘の戦闘スタイルについて詳しく解説していきますね!作品の中心的存在である狗巻の闘いっぷりを知れば、呪術廻戦をさらに楽しめること間違いなしです♪
【呪術廻戦】狗巻棘とは

狗巻棘は、東京都立呪術高等専門学校の2年生で、主人公・虎杖悠仁(いたどりゆうじ)の先輩にあたります。準一級呪術師の資格を持ち、その戦闘力は同年代でも群を抜いて高いと言われているのです。そんな棘のちょっと変わった特徴を見てみましょう。
- 呪印(じゅいん)
普段は襟(えり)の長い服やマスクで口元を隠していますが、それらをとると口元には蛇(へび)の目、舌には牙の模様があります。この模様は棘の呪印であり、狗巻家の家紋です。 - 少なすぎる語彙(ごい)
棘はファンの間で「おにぎり先輩」と呼ばれ愛されています。というのも、棘は日常会話ではおにぎりの具材しか発さないのです。例えば「しゃけ」なら肯定、「おかか」なら否定のように。他の具材については、作者いわくよく分かっていないそうです。
口元にある呪印は遠目に見るとちょびひげのように見え、可愛らしさがありますね♪そして、呪印はともかく、あまりの語彙の少なさに驚いた方もいるのではないでしょうか。実はこれ、棘の戦闘スタイルと深い関係があるのです。
【呪術廻戦】狗巻棘の戦闘方法

呪術廻戦に登場するキャラクターは、それぞれが持つ術式を駆使(くし)して呪霊との戦闘を繰り広げます。一体どんな術式があるのか、棘と同じ準一級呪術師の等級を持つ人物に絞って紹介しますね。
- 赤血操術(せっけつそうじゅつ):呪術高専京都校3年・加茂憲紀(かものりとし)の術式。自らの血と、その血が着いた物を操って攻撃します。
- 傀儡操術(かいらいそうじゅつ):呪術高専京都校2年・究極メカ丸の術式。傀儡と呼ばれる操り人形のようなものを操作することで攻撃でき、さらに傀儡の操作範囲は日本全土に及びます。
- 呪言(じゅごん):狗巻棘の術式。
※なお、呪術高専京都校2年担任の庵歌姫(いおりうたひめ)も同じく準一級呪術師ですが、術式が不明であるため省略しました。
このように、一人ひとりが特徴的な術式を持っていることがわかりますね。その中でも棘は呪言師に分類され、呪言という術式を使い戦闘を行います。
今回はご紹介しませんでしたが、式神(しきがみ)を使って戦う人物もいるのですよ!その人物の術式については【呪術廻戦】伏黒恵の式神「玉犬」とは?白のラストまで徹底解説!で詳しく解説していますので、併(あわ)せてご覧ください。
狗巻棘が使用する呪言ってなに?
呪言とは、言葉を増幅・強化させる狗巻家相伝(そうでん)の高等術式です。言葉、すなわち音によって攻撃したり、味方を守ったりすることができます。さらに大きな特徴として拡声器(かくせいき)で技の有効範囲を広げ、携帯電話越しでその効果を発揮(はっき)させることもできます。
非常に強力な呪言ですが、棘は呪言を生まれながらに使用することができ、そのため意図せず人を呪ってしまうことがありました。心を痛めた棘は、発する語彙を最小限にすることを誓い(ちかい)、その結果日常会話ではおにぎりの具材しか発さなくなったのです。
この呪言は、効果が絶大な分他者や自分への影響が非常に大きい術式です。効果自体は、呪言を聞いた相手全体が対象となるため仲間に危害が加わる可能性もあり、またその反動で棘自身が吐血(とけつ)するシーンが何度も描かれいます。取扱要注意な術式と言えますね。
呪言一覧

それではここからは、棘が実際に戦闘で使った呪言を一つずつ見ていきましょう。呪言、といっても普段私たちが使う言葉の命令形のようなものなので、名前から容易に想像することができますよ♪
- 「爆ぜろ(はぜろ)」
低級呪霊を相手に使用しています。名前の通り相手の体を爆発させることができますが、反動で棘の喉(のど)が潰れてしまいました。また、相手が格上だと棘本人がダメージを受けてしまうため、乱用することはできません。 - 「動くな」
後輩の伏黒(ふしぐろ)に無意味な攻撃を続ける東堂(とうどう)に対して使用しました。この術式により棘は、一級呪術師である東堂の動きを止めることに成功しています。直接攻撃をする呪言ではないため反動が小さく、頻繁(ひんぱん)に使用することができます。 - 「止まれ」
特級呪霊・花御(はなみ)を相手に使用しました。「動くな」とは違い、相手だけでなく相手が持っているものも止めることができるため、より強力な呪言と言えます。 - 「潰れろ(つぶれろ)」
準一級呪霊を相手に使用した呪言で、何らかの圧力をかけて呪霊をペシャンコにしてしまいました。準一級呪霊という強敵を一発で祓える(はらえる)だけあって、相当強力な呪言のようです。 - 「逃げろ」
伏黒と加茂(かも)を対象に使用しました。対象をその場から強制的に離脱(りだつ)させることができ、特級呪霊・花御の広範囲に及ぶ攻撃から伏黒と加茂を逃がすことに成功しています。 - 「眠れ」
同い年で三級呪術師の三輪(みわ)を相手に使用しています。相手を強制的に眠らせることができ、三輪に関しては電話越しでありながらしっかりと眠りにつかせました。 - 「戻れ」
この呪言は対象を元の場所に戻すことができます。あるシーンでは伏黒恵の式神(しきがみ)を、彼の元に強制的に帰すためにこの呪言を使用しています。 - 「捻れろ(ねじれろ)」
準一級呪霊を相手に使用しました。まるで雑巾(ぞうきん)を絞るようにきつく相手の体を絞ることができ、戦闘では呪霊の片腕を粉砕(ふんさい)しています。 - 「ぶっとべ」
特級呪霊・花御に対して使用しました。衝撃波(しょうげきは)で相手を吹っ飛ばすことができ、花御に使用した際はうまく時間を稼ぐことに成功したほどです。しかし花御は格上だったため、呪言を放った直後に棘は戦闘不能状態になってしまいます。 - 「堕ちろ(おちろ)」
特級呪術師・夏油(げとう)に対して放った呪言です。地球の中心に引っ張られるかのように、相手を地面に圧迫(あっぱく)します。周辺の地面に大きな穴が空くほど強力な呪言にもかかわらず、格上である夏油には一切効いていないようでした。
これら10個が、これまでの作中で使われていた棘の呪言です。直接攻撃するものから、自分や仲間の身を守るために使用するものまで、バラエティに富んだ呪言を操ることができると言えますね!
特に「潰れろ」を使用しているシーンでは、準一級呪霊というかなり強力な相手をわずか一回の攻撃で潰していて、本当に爽快(そうかい)です!ちなみにそのシーンは0巻第2話におさめられていますので、ぜひ確認してみてください♪
狗巻棘は一級術師にはなれない?

強力かつ多様な呪言で闘う棘の等級は、現在準一級ということになっています。これは、同級生で四級の禪院真希(ぜんいんまき)や準二級のパンダと比較(ひかく)してもかなり高い等級であることがわかり、一級への昇格も秒読みといったところでしょうか。
しかし、その独特の戦闘スタイルから、棘が一級に昇格する上で不安な点があります。言葉、そして喉を使う術式であるため、年齢とともに喉の粘膜(ねんまく)が衰え、呪言に喉が耐えきれない可能性があるのです。一発の攻撃に賭(か)ける棘には致命的と言える欠点でしょう。
つまり、棘は現状で十分強いものの、伸び代が見込めないため一級への昇格は難しいかもしれません。とはいっても、前述の通り拡声器や携帯電話を応用した闘い方をしているため、棘が今後新たな戦闘スタイルを見出し成長していく希望は大いにあります。
まとめ
- 狗巻棘は呪術高専2年で準一級術師の等級を持つ
- 日常会話はおにぎりの具のみのため、愛称は「おにぎり先輩」。
- 棘は呪言を用いて闘う呪言師である。
- 呪言は棘自身への反動も大きい。
- 呪言は多様にあり、しかも一つ一つが強力である。
- 棘が一級術師に昇格する見込みは小さい。
ここまで、狗巻棘の戦闘について詳しく解説してきました!ハイリスク・ハイリターンな闘い方なだけに、特に男性読者の方はロマンをびしびしと感じているのではないでしょうか?
間違いなく呪術廻戦の中心的存在である棘がこれからどんな活躍(かつやく)を見せてくれるのか、期待が高まります!
コメントを残す